あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

2019-01-01から1年間の記事一覧

つめたいあかり

新しいバイト、慣れないことばかりで心の使ったことない部分がやたらとすり減るけど、死ぬほど向いてないんだろうけど、好き。 コンビニすら23時で閉まる中途半端な田舎で生きている私にとって、繁華街のど真ん中で働くなんてセンセーショナルな出来事で。店…

潜水

周りの人と比べて欠けたところがあるから私が人より不幸だなんて思わないでくれ憐れまないでくれ。何もなくてもハードモードでも私はこのヒリヒリした人生が1番楽しくて幸せだと思う。要領の悪い私にとってはこれが最適ルートだからもっと近道があるんじゃな…

ベビーカステラ

地獄みたいだった生活週間を元に戻し始めた。4年生になり、授業がほとんどないせいでずるずるとニートのように暮らしていたのが元凶であった。ちゃんと健康に、適度に人と接しつつ生活しないとすぐだめになってしまう。 荒れ果てたサイクルを更地に戻すべく…

夜ひとつ水割り

久々に大学の友人と会って、1杯引っかけて、それでもまだ話し足りなくて噴水を眺めながらアイスと缶チューハイで夜を引き伸ばしていた。 愚痴をこぼしつつ笑顔を浮かべてしまうぐらいには大人になってしまった。就活という荒波に呑まれて、何になりたいのか…

冷蔵庫のその奥の

冷蔵庫の奥でゆっくり腐っていく苺のように朽ちたいと思う夜が私にもある。 時々難しい言葉を使うのは、簡単になんてわかってほしくないから。伝えたい言葉はきちんとわかりやすく言うし、そうでないことはポエムめかしたり言い回しを難解にしてわざと読みづ…

バンドとの馴れ初めを聞け

好きなバンドとの馴れ初め、を聞いてください。 いつ、どうやって、何がきっかけで知って 「気になるバンド」 から 「好きなバンド」 に昇格したか。 聞かれることもよくあるし、自分としても把握しておきたいから一挙にまとめます。 今回はあくまでも 「バンド」 …

魔法を塗る

不格好でエイリアンみたいな足の指がたまらなく嫌いだからいつも真っ赤なペディキュアをしている。そうすると指よりも派手な爪に目がいく。誰に見られなくともいい。湯船で足を伸ばしたときふと目につく冴えた赤色で、私はほんのちょっとだけ私を好きになれ…

頭の悪いギターで

好きなバンドが解散したことはこれまでもあった。カラスは真っ白の千秋楽にも、空想委員会のラストライブにも行ったけれど、立ち直れなくなるほど悲しくはなかった。それは 「昔好きで追ってたけどリアルタイムで追ってはいなかったバンド」 だったからだと思…

覚悟はいい?

友達の友達が失踪してまったく消息が掴めないという。生きている可能性は非常に薄いとのことだった。 同い年のひとたちが結婚して家庭を持つことはさして珍しくもなくなってきたけれど、失踪だとかましてや亡くなるなんてことがあるなんて。 私の友人にも、…

駆け込み開花

平成最後の日に畳みかけるように隣の家の桜が咲いており、いじらしくて愛おしいと思った。どうしても間に合わせたかったんだね。あまりに暖かいのでスポーツサンダル突っかけて近所のスーパーまで歩いていった。さすがに寒いかと思ったら案外ちょうど良くて…

Cagayake! BOYS

ハンブレッダーズの初ワンマンツアー 「Cagayake! BOYS」 札幌公演を観た。 昨年、夢チカライブで初めてハンブレッダーズを観て一目惚れした。いつかまた北海道で、できればワンマンが観たいと思っていたのがこんなにも早く実現するとは。 札幌SOUND CRUEは満…

人間集会

パノラマパナマタウンの初全国ワンマンツアー 「HUMAN PARTY」、通称 「人間集会」 の札幌公演を観た。 予定が怪しくて諦めていたのだけど、奇跡的にスケジュールが空き、さらに当日券が出ると知り。徹夜明けで帰宅した1時間後にはライブハウスに向かっていた。…

吸い殻のルージュ

たとえば写真。今の時期ならば桜の花。元から美しく在るものを、ことさら美しく切り取ることはそれでいて素晴らしいのだけど、私は薄汚れたものの中に光る埃まみれの美しさを拾いたい。灰皿に打ち棄てられた真っ赤なルージュのついた吸い殻の写真、みたいな…

空想委員会を結んだ日

3/16、空想委員会のラストワンマンツアーを観た。 空想委員会はこのラストワンマンツアー 「結び」、およびツアー番外編である4/1の 「〆」 をもって現体制での活動を終了する。 札幌 Sound Lab mole、空想委員会が初めて札幌でワンマンをした、商店街の中にある…

ハイウェイ染める

人生ってなんなんだろう、って考えすぎては眠れなくなっていた。春休みの間じゅうそんな思いが拭えなかった。すべてやめてしまいたかった。春休みに終止符を打つように、駆け込むみたいに予定を入れたここ数日が、灰色がかっていたメンタルに一気に色をつけ…

納豆巻きとミルクティー

いい感じに飲んだ日の帰り道はなぜか必ず自販機であったかいミルクティーを買ってしまうし、朝までベロベロに飲み明かしたときは絶対コンビニの納豆巻きを買って帰る。なんなんだろう、あれ。酔ってるときに欲するものが本当に欲しいものなんだろうとは思う…

深淵を

地震速報のアラームを聞きながら思い出したのは9月のことだった。北海道で起きた大きな地震、被災という被災をしたわけでもないけれど、あのときのことは一生忘れないと思う。 明日の朝は目覚めないかもしれない。知らぬ間に津波の濁流に飲み込まれるかもし…

フレデリズム2

2月20日、三原兄弟の誕生日にリリースされた13曲入りフルアルバム 「フレデリズム2」。 お洒落ぶってるけどマニキュアはみ出てるの内緒 たくさん聴いて噛みしめていくうちに見える景色も変わってくるだろうから、リリースしたてのいま、新鮮な気持ちで聴いた印…

手動アップデート

毎日毎日ぶん殴られ続けるような目まぐるしい日々を過ごしているわけで、『百八円の恋』が傷口に染みて久しいけれど、だからって不幸なわけじゃないから哀れまないでくれよな。大変であることと不幸はイコールじゃ結べない。自分を不幸だって思ったこと、少…

マカロニの穴におちた話

こんなはずじゃなかった。恋に落ちるつもりなんてなかった。気づいたら堕ちてた。止まらなかった。 マカロニえんぴつという一風変わった名前のバンドに、それはもう見事にオチた。 好きになる予感は前からあったのだ。ラジオで偶然聴いた『レモンパイ』がど…

飄々とイマジネーション

1/26、Zepp Sapporo にてフレデリックを観た。 フレデリックが北海道に訪れるのは、じつに1年2ヶ月ぶり。(私は我慢できなくてフェス遠征したので4ヶ月ぶりだったけどそれでも!)楽しみでしかたなかった。 Zepp Sapporoは、全国のZeppのなかでも群を抜いて…

箱庭罵詈雑言辞典

UNISON SQUARE GARDENの、口の悪い歌詞がめちゃくちゃ好きだ。 ユニゾンの歌詞は 「日本一見切れるベーシスト」 こと田淵智也氏がそのほとんどを手がけている。 田淵さんは以前、ラジオで 「斎藤くんが うるせえ黙れ とか乱暴な歌詞を歌うのたまんないよね」 と…

夜明け

思えば北海道で地震があったあの日から、豆電球をつけていないと眠れなくなった。夢をたくさん見るくせに、起きたら全部忘れているようになった。遺体の本人確認ができるように特徴的な指輪を嵌める癖も抜けない。 こないだ久々に同級生で集まって、地震の話…