あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

シアーな月曜日

月曜、きょうは休み。なぜか夫も休みで、行ったことのないラーメン屋に出かけることにした。二郎系にインスパイアされてはいるが、かなり初心者にやさしい量のジェネリック二郎を食べた。にんにくと背脂が胃袋を潤す。こういうラーメンはおいしいというよりも、うまいという言葉が似合う。

付き添いのつもりでユニクロに行き、春めいたレモンイエローのシアーシャツと、白いリネンのジャケットを買ってしまった。黒や紺や緑などの暗い色ばかり着てしまうけど、明るい色の中では唯一鮮やかなイエローが好き。それから骨格の問題で、私はたいがいのジャケットが似合わない。"着られている"感がどうしようもなく漂ったり、広い肩幅が強調されすぎてガンダムのようになったりする。リネンジャケットなんて買ったら下に合わせる同素材のパンツなんかも揃えなくちゃいけないし、第一これから無職になるのにジャケットなんていらないだろう、とかなんとかぐちゃぐちゃ悩んだが、似合うジャケットに次いつ巡り会えるかわからないので、下唇食いしばりながらカゴにいれた。

威勢のいい乗馬クラブの勧誘に夫がつかまり、流れで私まで熟睡しているポニーのおでこを撫でることになった。額にかかる黒いたてがみが、けっこう人間みたいな毛並みでドキッとする。すごく元気な営業のお姉さんが「馬に乗ってみたいって思ったことないですか?えっ、ない!?人生でただの一度も?!!」とグイグイ畳み掛け、「検討します」と言い張る夫になんだかんだでチラシを握らせていた。両者一歩も譲らないのがおかしくて私は後ろで笑っていた。

ホームセンターで犬と植物を見た。白いチワワがとても好きで、ペットコーナーに来るたび率先して見に行くのだけど、夫は必ず「○○くんに似てるね」とかつて一緒に働いていたバイト先の同僚の名前を出すのでちょっと萎える。○○くんはチワワというより林遣都にそっくりであるが、林遣都がそもそもチワワに似ているから、三段論法でチワワでもある。植物コーナーで、この木かわいいな、と私が思うのは大体オリーブだ。オリーブの葉っぱが好きなんだと思う。私はレモンイエローと白いチワワとオリーブの葉が好き、ということに改めて気づけた月曜日。

 

わたしの結婚前夜

明日、結婚する。

 

まさか私の人生に「結婚」というイベントが起こるとは思っていなくて、いまだに現実味がない。

 

 

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結婚願望は昔から強かった。結婚しないなら一生しなくて構わないが、するならなるべく早いうちがよかった。ひ弱な私の身体が高齢出産やその後の育児に耐えうるとは思えない、という現実的な理由で。恋愛体質ではない私の人生に結婚が必須だとは思わないけど、自分よりも大切にしたいと思える人と家族になってみたいから、いちど結婚というものをしてみたかった。

 

寿退社とか、専業主婦とか、私の人生からは最も程遠いできごとだと思っていた。狭いマンションを買い、趣味を謳歌しながら灰色の猫とともに暮らし、偏屈なおばあちゃんになって死んでいくものと思っていたのだ。彼と付き合うまで。

 

 

 

彼と付き合って1週間で、この人と結婚するんだろうな、と思った。くっきりと。ずっとこんなふうに愛されてみたかった、の、「こんなふう」を煮詰めてジャムにでもしたみたいな愛情を受けて、家族になるならこの人がいいと思った。私はとんでもなく一途で愛情が重たいうえ、充分に愛されたこともないからどうやって愛すればいいのかわからなくて、いろんなことを駄目にしてしまった。初めてここまで大切にされて、私はやっと、愛し愛されるということを知った。

 

長女だからとたくさんのことを我慢してきた。親に甘えたことも、たぶん、3歳で弟が生まれてからは無い。かつて、僕には/私には甘えてもいいんだよと言われたこともあるが、全くどうすればいいのかわからなかった。私の本心に触れられなくて歯痒いことも理解はできたが、できなくて苦しかった。こういう時にはこう言えばいいんだよ、そしたらこうやって助けるからね、というのを彼はひとつひとつ教えてくれて、1年以上もかけて人に甘えるということを学んだ。頼る、甘える、愛し愛される、普通の人間ならば物心ついた時には身につけていることを私はすべて彼と付き合って知った。

 

ここまで読むと私ばかりが親代わりを求めているようだが、私もまた彼にいろんなことを教えた。本人は自覚のなかった致命的なデリカシーの無さに気づかせ、不機嫌を周りに押しつけないことや、違う意見を持っていたとしてもまず一旦は受け止めることを教え、近寄り難かったほど尖っていた彼も相当に丸くなった。私と同じくらい一途なのに、与えたほどの愛情を返してもらえていなかった彼もまた、愛し愛されることで成長した。ひとりでも充分に幸せに過ごすことができる私たちは、ひとりでいてもふたりでいても幸せにいられるようになってきた。

 

私たちは性格も正反対だし、趣味もそこまで合わない。だけど違うことを面白いと思っているし、相手の好きなことを尊重している。何にお金をかけて何を節約するか、という金銭感覚も近い。食の好みやデートで行きたい場所も似ている。子どもに対する考えなんてほとんど一緒だ。子どもは育てたいが、叶わなければふたりで海外旅行に行ったりして仲良く過ごしたい。子どもに積極的に受験などはさせたくないけれど、望むなら医大にも留学にも行かせてやりたい。庭の広い一軒家を建てたい。あたたかい家庭を築いて、最終的にはふたりで手を繋いで美術館に行くような、粋で仲のいいおじいちゃんとおばあちゃんになりたい。私たちは性格が正反対だけど、人生設計が驚くほどぴったりと合う。

 

愛情に飢え、甘えることもできず、さみしい日々を送ってきた。実家にいたあのとき、私はさみしかったんだと、さみしくなくなってから初めて気がついた。つらかったこと、悲しかったこと、忘れはしないしそれでいいんだと思うけど、彼といれば昔そんなこともあったよねと笑い飛ばして生きていける気がしている。

 

 

こないだリリースされたばかりの大好きなバンドの新曲が、あまりにも今の心情にぴったりで、結婚式で流せたらいいなと思う。

 

どんな過去があって汚れたって

離れたって君となら

こんな世界だって人生だって

変えれるような気がした

 

 

 

 

 

 

明日、結婚する。

 

付き合って間もない頃「心配でしょうがないから早く結婚して面倒をみたい」と言われたことがあって、『のび太結婚前夜』を思い出した。しずかちゃんがのび太に贈ったプロポーズの言葉は「のび太さんと結婚するわ。そばについててあげないとあぶなくて見てられないから」である。そういう彼は、しずかちゃんのパパが言うところの「人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人」であり、同じのび太マインドなのになんかかっこよくてずるい。

 

結婚しても、いきなり劇的に日々が変わることはないだろう。夢みたいな幸せが待ち受けているわけではなく、生活が果てしなく続いていくだけだ。何も変わらない。もし子どもが産まれたらまた別だけど、数年はふたりで楽しく仲良く過ごしていたい。ふたりで選んだお気に入りの指輪がしわくちゃの指に嵌らなくなっても、相手の存在を忘れてしまうほどぼけてしまっても、最後の日には隣にいて、バカみたいなことを言って手を握っていてほしいなと思う。

 

 

アリサン

冬用のワンピースは難しい。ニットワンピは薄いものだと風通しがよくて寒いし、厚すぎると太って見える。かといってニット素材以外は、冬に着るには薄くて寒い。でも一生に一度の入籍日ぐらいは完璧に似合うワンピースで着飾ってみたい。そんな思いでとりあえずマーガレットハウエルに入ったら、あまりにも完璧なワンピースに出会った。冬にも春にも着られそうな厚手のシャツワンピース。濃い茶色でスタンドカラー。ゆるっとしたシルエットだけどまるで太って見えない。ふくらはぎあたりまでのちょうどいい丈で、大きなポケットもついている。ボタンも大きく、数が少なくて着脱がしやすそう。なにもかも好みだ。私のために設えたみたい。いつも買う安服の10倍の値段がして怯えたが、これからは良質な服を少しだけ持つ大人になっていきたい。

 

ついでにサロペットも試着したのだけど「春先はこういうのと合わせるとかわいいですよ」と店員さんが渡してくれたトップスが90%オフで、まんまとそれも買った。高いものをさらに買わせようとするんじゃなく、全然手の届く値段のものを勧めてくるあたり商売上手すぎる。コンビニのレジ横のお菓子理論ってこうやって応用すればいいんだ……。ずっと白いサロペットがほしかったが、私には可愛すぎるというかもっと大人っぽい服のほうが似合うな、ということがわかった。試着は大事。

 

ひどいドライアイに数日悩まされていて、効きそうな目薬を買った瞬間に治った。人生ってそんなものだと思う。久しぶりにゴンチャを飲んだ。阿里山ウーロンティーMサイズ甘さ少なめ氷ありパールトッピングがいちばん好き。前に私が詠んだ「ウーロンティータピオカ追加氷抜き きみと行列並びたくて買う」という短歌を思い出す。けっこう気に入っていてたまに反芻する。

 

最近はNetflixで「ラブ・オン・スペクトラム」という自閉スペクトラム症の人たちによる恋愛リアリティショーを見ている。自閉症についてちゃんとわかりたいなと思って見始めたのだが、人によって本当に性質が様々で、一人ひとり性格が違うようにASDもただの個性(と言うと語弊があるかもしれないけど)なんだな、多分。デートの仕方をレクチャーするシーンがあって、普通に勉強になるから義務教育で教わりたかった……とも思った。趣味などの共通項をまずは探してそれについて話すとか、相手が好きなことを自分が嫌いでも否定はしないとか、自分の話と相手の話は50:50で進めるとか、当たり前かもしれないけどすごくすごく大切だ。

 

新しく導入したグレーのアイブロウと、インスタグラマーの真似をして凝るようになったアイメイク、パーマをかけたハンサムショートの具合が最高によくて毎日気分がいい。早くワンピースをおろして最高の上塗りをしてしまいたい。

 

ふつうサイズ

健康診断で引っかかり、眼科に行く。瞳孔がひらく検査をもし受けたら自転車に乗れなくなるだろうから、40分の道のりを散歩がてら歩いていく。起きたてのときは、せっかくの休みに早起きしたくなくてぐずっていたけれど、ゆっくりと紅茶を飲んでメイクを施したら気持ちに余裕が出てきた。昼までだらだらと眠る休日は甘美ではあるが、後悔もつきまとう。眠くてたまらなかったとしても、外に出て日差しを浴びると朝から活動できてよかったなあと思う。私は自分のこういうチョロいところがけっこう好き。

 

平日休みが多くて平日の病院しか知らなかった私は、土曜日の病院というものを舐めていた。小さな待合室にも外のベンチにも患者が溢れかえり、1時間後に戻ってきてくださいと外出用の番号札を渡される。半端に20分待ちなどになるよりは1時間のほうが潰しやすいから、かえってよかった。マクドナルドに入って黒胡椒ガーリックナゲットとプレミアムローストを頼む。とうに60歳は超えていそうな店員さんに「ホットのMサイズで」と言うと、「えむ……?ふつうサイズでよろしかったですか?」と返ってきてかわいかった。ふつうサイズ、響きがいい。余ったナゲットソースを浸したくなってモバイルオーダーでポテトを追加注文する。ポテトSサイズ190円に、キリよく10円の募金を足した。モバイルオーダーのついでに募金ができるシステム、いいな。

 

隣の席の高校生が「なにげ初めてくるわここ」と言っており、なんかすっごく高校生っぽい言葉の使い方でいいな!!!と思った。小説で会話文を書くとき、無意識に正しい語順を守ろうとして「ここ、何気に初めてくるわ」などと書いてしまうけれど、こっちのほうがリアルだなあ。リアルなんだけど。正しいということが必ずしも適切なわけではない。

 

マックと病院の待ち時間とでNewsPicksの記事を読んだ。家にテレビもなく、新聞も取っていない状況で、私はあまりにも世の中のニュースを知らなすぎると急に危機感を覚えて昨日インストールしてみた。朝、ごはんを食べたり歯磨きをしながらとりあえず気になるニュースを保存して、一日のうち隙間時間を見つけて読んでいくことにする。いつまでもつだろう。今日読んだなかでは、実家の酒造を継いだひとのインタビューが面白かった。(→安価なパック酒づくりから、伝統的製法の日本酒に原点回帰

 

本筋とは関係ないが、私が「伝統」という言葉に拒否反応を示すことがあるのは「伝統」と「懐古主義」と混同されがちなところが嫌なのかもしれないと思った。昔はよかったとしがみつくことと、昔からある良さを大事にすることとは違う。そんなことを考えた。

 

 

 

帰り道、パーソナルカラー診断を受ける。私は髪も瞳も黒く、名前に違わず濃い青が似合いすぎる。どう考えてもブルベ冬だろう。パステルやシャーベットカラーみたいな明るい色は笑っちゃうぐらい似合わないから、たぶん2ndはイエベ秋だ。

 

手のひらと瞳の色を見て、いくつかの色の布を当てた結果、やはり1stブルベ冬の2ndイエベ秋だった。髪と瞳、肌との調和で見るとブルベ冬であるが、手のひらはやや黄みがかっていてイエベ秋も似合うらしい。プロの目で見た根拠をはっきり知れてありがたい。アクセサリーはシルバー、ダイヤモンドが似合うそう。イエベがゴールド、ブルベがシルバーなのはわかっていたが、パーソナルカラーによってダイヤが似合うとかパールが似合うとかで分かれているのは初めて知った(パールが似合うのが何ベかは忘れた)。クリアで鮮やかな色が得意で、それに当てはまっていれば黄色でも似合うらしい。鮮やかな黄色のストールなんかもいいですね、と言われた。そうなんだ。

 

パーソナルカラーに合うアイシャドウをいくつか教えてくれて、気に入ったものをひとつ貰えるシステムだった。ピンクやブラウンはどうやって似合うものを見分けるのか質問した。ピンクは黄みやくすみがなく、青みのあるもの。具体的に言うとコーラルピンクはだめで、ローズや紫に近いものがいい。ブラウンは、黒に近いこげ茶のような色ならOKらしい。それからシルバー系のラメが入ったものをおすすめされた。大粒のラメが光るピンクのシャドウを選ぶ。

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甘くて苦くて目が回りそうな名前も気に入りました

 

似合うシャドウを実際につけてくれるついでに、アイメイク全般も施してくれた。すごいホスピタリティ。シルバーのラメが入った白いアイシャドウベースを、アイホール全体に塗る。眉毛のすぐ下あたりまで広範囲に塗っていてびっくりした。シャドウをいくら重ねてもなんか薄くて垢抜けないなと思っていたけれど、量じゃなくて塗る範囲が足りなかったみたい。マットなピンクのシャドウを二重幅にたっぷり伸ばし、目のキワにこげ茶を仕込む。黒目の上の位置にピンクのラメをのせ、涙袋に白いラメをのせて光でクマを飛ばし、アイシャドウはおわり。

 

まつ毛の隙間を埋めるようにアイラインを引く。目尻は引かない。いつも逆に目尻だけ引いてたからびっくりした。マスカラは黒。眉毛も描いてくれた。黒だと強すぎて、茶だと明るすぎるからグレーがいいと勧められた。眉毛の生えているところだけに描くんじゃなく、眉の下にパウダーブラシをぼかして影を作り、ナチュラルな太眉を作る。あと最初にグレーの眉マスカラを塗ってから足りないところをペンシルで埋めていて、眉マスカラって先に塗っていいんだ?!!とカルチャーショックを受けた。仕上げに青みがかったハイライトをふわふわのブラシに取り、眉のあいだと、目尻をくの字に囲むように塗る。パーソナルカラー診断がメインだけれど、似合うようにプロにメイクをしてもらうのが初めてで、こっちのほうが大収穫だった。

 

ナチュラルな長谷川潤みたいな目元が嬉しくて、やたら鏡を見てしまう。グレーのアイブロウ、買おう。

 

2023年目標

今年の目標。のびのびとしたいい大人になりたい。なんかわかんないけどあの人いつも楽しそうだよね、とひそひそ噂されるような。それでいて凛とありたい。本をつくりたい。小説なのかエッセイなのかはまだ決めていないが、紙質にこだわったりなどした本をつくったうえで、きちんと黒字を出したい。これは近年いつも言っているけど、ショートヘアとワンピースの似合うお姉さんになりたい。ボーイッシュにもフェミニンにも寄らない大人っぽい綺麗さを目指したい。1シーズンに1着はいい服がほしい。服はベーシックなものを、かばんや帽子などの小物は挑戦的なものを揃えたい。筋トレかウォーキングか、なんらかのゆるゆるとした運動習慣をつけたい。水もたくさん飲むようにしたい。生ハムの原木を手に入れ、飽きるほど食べたい。裁判の傍聴に顔を出してみたい。行ったことのない県に赴き、好きな喫茶店を見つけて帰ってきたい。陶芸、アクセサリーづくりがしたい。宝くじを買ってみたい。大きいクリスマスツリーを飾りたい。結婚式を悔いのないように大成功させたい。アマゾンやチェーン店じゃなく、なるべく小さな書店の店頭かオンラインショップで本を買いたい。今年もたくさんの、正確には30冊以上の本と50本以上の映画を鑑賞して、心の琴線に深く触れる作品に出会いたい。間に合わせで安っぽいものを買わない。思っていることを我慢せずその場で言いたい。笑顔で明るく過ごしたい。図太さも身につけたい。不敵で、素敵な人間でありたい。したい、じゃなくて、叶えに行くよ。私は妥協せずにすべてがほしい。

結婚準備記③

プロポーズを受けた昨年8月に手探りで結婚準備を始め、年末にようやく式場の決定にまで至った。自分の備忘録と、同じような境遇のだれかの参考になればと思って書き留めておく。

 

前回は式場見学×2、それを踏まえて決めた式場探しの指標、アフターブーケ、両家顔合わせ準備、婚約返礼品、印鑑、花嫁美容の途中経過について書いた。

結婚準備記② - あおいろ濃縮還元←前回②はこちら)

 

今回は指輪とリングピローについて、前撮りの準備について、オンライン式場見学について、両家顔合わせ、美容について。

 

 

指輪&リングピロー

9月頭に注文した指輪が完成したのは12月上旬。婚約指輪にはプロポーズ日の刻印を入れた。結婚指輪は刻印なし。購入時点で入籍日が未定だったため、確定してから入籍日を刻印しようと思っていたが、刻印が小さすぎて読めなかったのでわざわざ入れなくてもよくない?となった。

リングピローは婚約指輪も入るサイズで、しっかりした木製のものを探した。埃を被らないように、かつ透けて中が見えるようにガラスのフタが付いたものをCreemaで買った。フタのところにマグネットがついていて安心。

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前撮り準備

最初に見学した式場のフォトウェディングプランに申し込んだ。式場に隣接した植物園でロケーション撮影をおこなう。お色直しはせず、白無垢1着。

着付けがあるぶん和装のほうが洋装より少し高いのだけど、色打掛はともかく白無垢だと何を選んでもそこまで差異がないため、衣装のランクアップによる追加料金が少なくて済むことが多いらしい。どんどんランクアップしがちな洋装のほうが結局は高くつくとのことだった。

撮影前に1度、衣装合わせに行く。楽しみ。

 

彼氏の祖母宅にてセルフでウエディングフォトを撮ろうかという話も浮上している。足腰が悪くて式に来ることができず、また目も悪くて当日の動画を渡したところでぼやけて見えないらしいので、軽くドレスとスーツでめかして遊びに行きがてら一緒に写真を撮りたい。

和装前撮りとも併用できるよう、ドライフラワーのブーケとブートニアのセットをCreemaで購入した。ドレスはAmazon、ヘッドドレスやグローブはSHEINで見繕おうかな。原田ちあきさんの、なるたけ安い予算でイケてるウエディングフォトを撮るエピソードがすごく好きで、真似したい。

 

(原田ちあきさんのウエディングフォトの話→ウエディングドレスを3,300円で買った話 : ハラダチ日記 Powered by ライブドアブログ

 

 

オンライン式場見学①(レストラン)

7つ希望を挙げたうち、第6希望だったレストラン。とりあえず資料請求だけするつもりだったけど、丁寧な営業にほだされて見学してみたらものすごく良かった。

 

そもそも北海道の結婚式は、本州と比べて格段に費用が安い。北海道は会費制が主流で、ゲストが持ってきた会費は本人の食費と飲み物代に充てる。ご祝儀制と違って自分の飲み食いする分だけ出してもらうという感じなので、引き出物も本州よりかなり安い。詳しくは忘れたけど、そういうのが色々積み重なって安いっぽい。

予算を聞かれ、現在の居住地で見学した式場の相場を挙げたら「北海道の式でその金額ですと大抵のことは全てできます」と言われた。まじ?

 

レストランなだけあって、道産食材を使った料理が美味しそう。なのに安い。アクセスがよくて送迎バスやタクシーの手配が必要ない。挙式も会場内でおこなえるため、教会などに移動する手間がない。提携ホテルがあって遠方ゲストにもやさしい。持ち込み料がすべて無料。感染症対策の本気度が凄まじく、パーテーションのレンタルも無料(他の式場では有料のところもあった)。内装は好みの落ち着いたテイスト。追加料金はかかるけれど、思い入れのあるお酒を扱っている。ZOOMでの配信が可能なところが何より嬉しかった。感染対策を考えてなるべく道内の親しい友人のみ招待するつもりだが、ZOOMならば遠方の友人や、SNSでお世話になっている友人にも見てもらえるかもしれない。

ちょっと会場が狭いかな、ぐらいしか気になるところが何もない。かなり有力候補。

 

 

 

オンライン式場見学②(ホテル)

チャペルが美しく、資料請求する前はここが第1希望だったけれど、オンラインでの打ち合わせ環境が進んでいなくて、遠方から式を挙げるとなると厳しいかもと思った。

 

メリットは、とんでもない安さ。一般的にホテルウエディングは費用が高い傾向にあるが、ここならばリーズナブルなホテルウエディングが挙げられそう。アクセスも抜群。

 

しかし最初に書いた通り、オンラインで打ち合わせを進めていくことに不安を感じた。また、安さの他に気に入った点が少なかった。ライスシャワーやフラワーシャワーの代わりに紙吹雪を撒くコンフェッティシャワーがしたかったのだが、この式場ではできないようだった。料理のコースにデザートビュッフェを含んでいるそうだったけど、私はデザートビュッフェいらない派なのでそこも微妙。披露宴会場はそこまで好みではない。

 

安くホテルウエディングがしたければいいのかもしれないけど、別にホテルにはこだわっていないし、それよりもやりたい演出ができたり自由度が高いほうがいいよねということになった。

 

 

 

オンライン式場見学③(専門式場)

この式場は、資料請求してから第1希望に躍り出た。レストラン式場見学でさらっと触れた "思い入れのあるお酒" が飲み放題プランに含まれていたからである。私たちは居酒屋のバイトで出会っており、その店で看板商品にしていたお酒がもし飲めたらバイト仲間たちがさぞかし喜ぶだろうと思った。正直、お酒をいちばん重視していたまである。

 

この式場もアクセスは抜群で、料理にも非常に力を入れている。特によかったポイントは、チャペルや内装がとてもおしゃれで、私と彼氏の好きなテイストをちょうど足して2で割った感じだったこと。ZOOM配信が可能なこと。プランナーさんがとても良い人で、コンフェッティシャワーができるか聞いたら「できます!むしろ片付けがラクで助かります!」と快諾してくれたこと。そして、お酒。

 

立地からして値段が高いであろうことが唯一ネックだったのだけど、キャンペーン割引を適用するとかなり安くなった。また、ドレスの種類が豊富でおしゃれなため、最終的には追加料金があまりかからなくて済むことも教えてくれた。最初にオンライン見学をした式場はドレスの種類が少ないからそこにするなら持ち込んだほうがいい、とも。

 

調べてもらったらなぜか三連休のど真ん中というめちゃくちゃ良い日程が空いていた。仮予約はできないから、確実に押さえたいならさっさと契約するほかない。見学を終えたあと、すぐさま作戦会議に移る。

 

 

①のレストランか、③の専門式場のどちらかに絞って考える。③のほうがやや高いけれど、①では希望のお酒が追加料金である点や、ドレスの差額を考慮すると最終的にはトントンぐらいになるのではないか。③はZOOM配信もできるというし、希望のお酒もあるし、何より群を抜いてチャペルが好みで、もうここしか考えられない。数分後には折り返して契約した。

 

というわけで式場はここに決定。希望通り、というか希望以上の日程を秋に押さえることができた。

 

 

 

両家顔合わせ

両家顔合わせに際して、しおりを作成した。両家の簡単なプロフィールや、指輪についての詳細、結婚式の日取りなどをまとめたもの。話題のきっかけにもなるし、旅行のしおりみたいなものを作るのが大好きすぎて絶対に作りたかった。

 

スマホアイビスペイント)で作成したデータをPDFにして、コンビニでネットプリント印刷する。テンプレートの利用も検討したけれど、こういうのをイチから作ることに多大なる幸福を感じるので、フリーのイラストサイトを活用して全部作った。楽しすぎて脳汁出た。

表紙はダイソーの画用紙と千代紙で作り、ロフトで買った金の紐で綴じる。顔合わせは料亭でおこなうため、和風のデザインにした。

 

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くすみカラーがかわいい!

 

また、集合時間や注意事項をまとめた画像を作り、2週間前くらいにLINEで送っておいた。当日ボールペンを忘れてしまったんだけど、この画像に「婚姻届の証人欄に記入をお願いします」と書いておいたのを見た父親たちがボールペンを持参してくれていて本当に助かった。

 

彼氏母は自宅療養中で来られなかったが、時々ビデオ通話をつないで料理を見せたりした。初対面だった父親同士は緊張しながら仕事の話などをしており、面識のある私の母と彼氏はすっかり打ち解けて私の幼少期の話をしていた。私はマイペースに料理を食べながら、父親たちの会話が尻すぼみになってきたタイミングで指輪やお揃いの印鑑ケースを回して見せ、婚姻届(失敗してもいいように3枚用意した)の証人欄に書いてもらうよう指示をしたりした。お店の方に集合写真を撮ってもらい、親同士で手土産を交換して、和やかに解散。

 

 

 

美容

歯の治療中で本格的なホワイトニングはできないため、オーラツーのホワイトニングに効く歯磨き粉を週1で使っている。少しだけよくなってきた気がする。

 

どうにも指通りが悪かった髪は、ドラッグストアの値引きワゴンで見つけて適当に買ったラックスのトリートメントでサラサラになった。美容室帰り?

 



次は入籍準備についてだとか、前撮りについて書こうと思う。

 

年末年始、食い道楽

私はどうやら「食い道楽」なのかもしれないと思う。胃袋は大きくないし弱いくせに、男子高校生ばりに食いしん坊だし、旅先でもきれいな景色を差し置いて食べ物のことばかり考えている。ランチを食べ終えて午後の業務中にはもう、冷蔵庫のなにを使ってなにを作ろうかと考えている。食べ物にあまり興味がないという上司が「食べ物に興味なくて何食べても一緒だから、何を作る気も起こらない」と言っていて、そんな人もいるのかとびっくりした。私だって別に料理が特別好きなわけではないけど、狙った通りの味のものができるとすごく嬉しい。そのたび、ぴったりとポフィンを作れたときのあの高揚を思い起こす。

 

 

年末年始、ひたすら各地のものを食べに食べた。年末は飛騨高山へ温泉旅行に出かけた。飛騨高山の「古い町並み」(ほんとうにそういう名前の通りが存在する)には、飛騨牛をはじめとする食べ歩きグルメがそれはもうたくさんある。1泊2日の旅で食べ歩きしたもの。みたらし団子、飛騨牛の握り寿司、牛串、高山ラーメン、日本酒飲み比べに、甘酒も2杯のんだ。ちなみに酒もたいして強くないのに大好き。

 

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ぽつりと灯りのともり始めた古い町並み

 

みたらし団子は甘くなく、磯辺餅を連想する香ばしい醤油の香りがした。握り寿司はあまり繁盛していない店で食べたら全然おいしくなくて、並んだとしても人気の店を選ぶのがいいんだなと学びを得る。それを活かして行列のできる店で頼んだ牛串は感動的においしかった。高山ラーメンはあっさりとした中華そば。この辺りって中華そばのシェアが異様に高いというか、ラーメンイコール醤油味みたいな風潮がある気がするがどうなんだろう。ラーメンといえば味噌の世界で育った元道民は不思議に思っている。甘酒は米麹がたくさん入っていてよかった。


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シンプル


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宿でのんだフォントがおどろおどろしい飛騨高山麦酒、かなりおいしかった。もなかアイスも!


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これは最も心踊った日本酒飲み比べサーバー。まず100円でおちょこを購入し、それから1枚100円のメダルを好きなだけ買う。メダル1枚につきおちょこに1杯好きな日本酒が飲める酒飲み大歓喜アクティビティ。梅酒やゆず酒なんかもある。写真にうつっている、2分の1の量しか注がれないプレミアムな日本酒がすごく好みだったのだけど、プレミアムなだけあって1本5、6000円して、味の似たノットプレミアムのを自宅用に買った。宿の売店でも甘口のスパークリング日本酒を買った。飲み道楽でもあるかもしれない。

 

 

肝心の大晦日から正月にかけては、予定していた帰省が叶わず、おせちの代わりにピザを買ってアメリカンに年を越してみたり、大好きな伊達巻を2本買ってみたりした。おせちはなくても、伊達巻とかまぼこと栗きんとんと数の子があればなんとなく簡易正月気分を味わえた。

 

 

もはや年始ではないが、こないだは静岡でも食べて飲みまくった。この場合の「飲む」は、酒ではなく静岡名産のお茶のこと。暇さえあればお茶を飲んでいた。「ななや」では抹茶の濃さを7段階から選べる抹茶ジェラートを2種類比べて食べてみる。レギュラーであるNo.3は抹茶がしっかりしつつも甘さがある。No.6は苦みが強く「ォ゚ッッ」みたいな声が出た。ジェラートを食べた直後にのむあったかいお茶は、サウナと水風呂の交互浴のようで至高だった。

MARUZEN Tea Roastery」では玄米茶と煎茶をみずから急須で淹れ、ほうじ茶ジェラートも食べた。最近は玄米茶の香ばしさに目覚めてハマっていたけれど、一周まわってやっぱり緑茶がいちばん好きかもしれない。そしてほうじ茶はラテとかアイスとか甘く加工してあるほうが好きだと気づけた。

このブログを好んで読んでいる人はなんとなく私と嗜好が似ているんじゃないかと思うんだけど、静岡駅に行く予定が今後あれば「DAYBREAK Liquor&Coffee」に行ってほしい。絶対好きだと思う。

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だってメニューがこうなんだから。

 

壁いっぱいの本棚にはずらりとCDが並んでいたりして、内装も素敵なカフェバー。酔い覚ましにコーヒーだけ飲んでもいいし、コーヒーを使ったカクテルなどを楽しんでもいい。エスプレッソをチェイサーに飲むお酒だとか、逆にお酒をチェイサーにして飲むエスプレッソもあった。エスプレッソリキュールとエスプレッソとミルクで作る「オセロ」が、ミルクたっぷりだけどコーヒーの味も強くて苦くないけど甘すぎもしなくて、要するにとても好みだった。クラフトジンジントニックも。

 

 

 

私は大食い選手権のように食べるわけじゃないし、泥酔するまで飲みもしないが、やっぱり食べることも飲むことも大好きだなあと思う。おいしいものを適切に嗜めるいい大人になりたい。