あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

肯定

大学で文学を学び、仕事で美術に携わり、音楽を愛し、芸術に傾倒してきた人生で、いつも言われてきたのは「それなんの意味があるの?」ということ。文学は就職の役に立たないし、美術も音楽も不要不急で、だから意味なくない?必要なくない?と。うるせえんだよな。

 

べつに私は、世の中に役立つことをしたいわけじゃない。好きだからやってる。高尚なもんじゃないが、それ以外にどんな理由がいるっていうんだろう。ゼミの先生だって「文学は就職には役立たないが、人生を豊かにする」という旨のことを仰っていた。私の人生が豊かになることは、世の中には関係ないけど、私には関係がある。私にとっては意味がある。

 

そもそも、なにかを始めるのに理由なんていらなくない?と常々思っている。好きだから、やりたいから、というだけだと笑われるのはなんなんだ。人の役に立つかはわからないけど、私ひとりを幸せにすることができるだろうが。それならそれでいいだろうが。

 

いま始めようとしていることだって、そう。なんの意味があるの?なんでわざわざあなたがする必要があるの?と、言われるのであろうことは容易に想像できる。

 

他のひとには無意味に見えるかもしれない、ただ私には大きな意味があることを、肯定しつづけたい。一生かけて。それでいいんじゃないかな。「居場所をつくりたい」みたいな高尚なことは言えないし、私には向いてもいない。そういうのは他のひとに任せる。私は、ただ好きだから、好きな気持ちを守っていく。そうやって生きていけたら、周りからは意味なんてないように見えても、私はきっとすごく幸せなんじゃないかと思う。

 

芯がぶれないように、書き残しておく。見失いたくない私の人生の軸。