2021-01-01から1年間の記事一覧
2021年に買って革命が起きたアイテムを紹介します。2022年はこいつらなしでは生きていけないと思う。それでは。 ・アタックゼロ 洗濯洗剤 ワンハンドプッシュ アタック ゼロ(ZERO) 洗濯洗剤(Laundry Detergent) ワンハンドプッシュ 本体 400g (清潔実感! 洗…
2021年に読んだ本・漫画、観た映画・ドラマ・アニメ・ドキュメンタリー、行ったライブの総括になります。 アンリ・マティス『待つ』。愛知県美術館で開催した「トライアローグ」という20世紀西洋美術に関する展覧会が、今年観たなかでいちばん良かった。 今…
果物を綺麗に剥いて食べさせてあげたい、と思うことってかなり分かりやすい愛の指標だと、自分のために雑に剥いたルビーグレープフルーツを貪りながら思う。ふたつあったグレープフルーツを本当は昨日の食後に出そうと思っていたけど、満腹すぎて結局剥かな…
採血の痕が消えないうちに別件でまた採血をする。ずっと健康そのもので予防接種以外の注射はほぼ打ったことがなかったのに、今年の夏に差し掛かってからは数えきれないほど打っている。24歳、おそらく完全にガタがきていて、いつまでも若いような気でいた慢…
夕方の日差しを含んだ川面はモネが塗ったみたいな優しい緑色に光っている。雲をたたえて淡いピンクに輝く空の作画もモネだろう。10日ぶりの出勤、からの帰り道。印象派みたいな夕方だった。しばらく外に出ていない間に日が短くなっている。野菜の直営所に玉…
先月ワクチンを打って、冗談じゃなく死ぬかと思った。脅しとかじゃなくて自分の記録のために書いておく。 県の実施する集団接種を受けた。会場まで車で1時間ほど。一緒に接種する彼氏に送ってもらったのが今思うと運命の分かれ道だったかもしれない。生理中…
大学受験ぶりに英語の文法を勉強している。文法の勉強、大嫌いなのに他のどれより気持ちよくて困る。英語の勉強において、単語の暗記は、知識がこつこつ積み重なっていく実感があってしんどいけど楽しい。スポーツをし終えた時みたいな心地いい疲労と充足感…
職場が臨時で閉まることになった。デルタ株の猛威がこんな田舎にまで潜り込んできたら本当に大変なことになる。行政として適切な英断であるとは思うけれど、それはそれとして悲しくてやるせない。私は芸術を不要不急だと思わない人たちのためにこの仕事を頑…
憧れのライブハウスは幕を閉じてついに憧れのまま終わる。告白せず閉じた片想いみたいに、散ることなくただ小さくなって消えた線香花火みたいに、きっと未練は消えないまま胸に残り続ける。不在として在り続ける。終わらないままなくなったものはいつまでも…
スーパーの花屋で白いあじさいと目が合って、とたんに一目惚れした。キュン通り越してギュンときた。淡い水色や紫色をしたノーマルなあじさいですら清楚なのに、白いあじさいは輪をかけて清楚だ。アイドルに例えるなら乃木坂。いまダイニングテーブルに飾っ…
昨日の朝早く、祖父が亡くなった。葬儀には出ないことにして仕事へ行った。形だけでも喪に服そうと思って黒い服を探したけれど、仕事着にできるいい感じのものがなくって全身ネイビーになった。ネイビーのシャツとズボンとで果たして喪に服せるのだろうかと…
愛するロックバンドが近場に来るというのでチケットを応募した。なんともあっけなく外れたが、リセールで行けることになった。3階席、前のほう。 最初に観た彼らのワンマンも上階の前列だった。初めて目撃したライジングサンでのアクトが非常にかっこよかっ…
引っ越して1ヶ月と経たずに帰省した。おじいちゃんの容態が急変してゴールデンウィークまではもたないらしい。葬式は来なくてもいいけど意識があるうちに会ったほうがいいと満場一致で決まったので、すぐに有給と飛行機を取ってリュックひとつで飛んだ。1ヶ…
暮らし向きを整えている、最近は。 生まれてこのかた自堕落な実家暮らしを送ってきたものだから、いちから自分の手でつくりあげていく生活が楽しくて仕方ない。水仕事で手が荒れてきたし、日曜日の「最近の幸せといえば美味しいものを食べる事で 確か前はも…
ひとりで海をみにいった。砂浜で走るでもなく、膝までじゃぶじゃぶ浸かるでもなく、ただ潮風に髪をなびかせながら海をみるのが好きだ。海にちなんだ名前を与えられて生まれた私は、きっと海を好きになると初めから決まっていた。 もうマフラーのいらない季節…
運転免許を取得した。通っていた自動車学校には卒業を間近に控えた高校生ばかりがいて、まだ染めていない黒髪や、あるいは染めたての明るい茶髪の群れのことをいつも眩しいと思っていたけれど、免許センターの年齢層の中では、大学をとっくに卒業した私はそ…
あと10日で生まれ育った街を出る実感がどうもない。はじめて実家を出て、親元を離れて生活をするということ。同棲をはじめるということ。はじめて正社員として社会に出るということ。「初めて」のビックバンが重なりに重なって、もう不安なんて通り越してど…
運命を手繰り寄せるようにここへ来た。そう思った。すべての試練は縒り合わさってこの道へ繋がっていたと思える地を、あのとき、まだ履き慣れないパンプスの踵で確かに踏みしめた。 動き出した瞬間からすべてが奇跡だった。これから住む街に、僥倖のように転…
無駄に見えるものに宿る情熱を信じたい。 流行病が広まったことで私の愛した音楽は、ライブハウスという場所は、忌むべき不用品のように蹂躙された。愛してやまないライブハウスへ久々に足を運べることを、私は誰にも言えなかった。誰が悪いわけでもなかった…
親友と最後に会ったのはちょうど1年前、疫病が流行し始めた頃だった。元気にしてた?と待ち合わせ早々に腕を掴んではしゃぐ姿は、ブランクがあったと思えないほどいつも通りで、何だかすごくほっとした。乗り換えの方向を間違えたり、道を間違えて同じところ…
さっきから大粒の雪がこんこんと降っている。こんこんと、というのは泉などから水がたくさん湧き出すさまのことを指す言葉なので不適当かもしれないけど、「しんしんと」などと言うほど大人しい降り方ではないからやっぱり「こんこんと」が合っていると思う…
大好きなバイト先が閉店することになり、今日が私の出勤する最後の日だった。 ほんとうに愛していた、この場所のこと。まだバイトを始める前、20歳を迎えてはじめてお酒を飲む場所に選んだのもここだった。店に漂う雰囲気のすべてが落ち着いていて大人っぽく…
住む部屋を決めにはるばる飛んだ。ただ会うということが不要不急にあたってしまう私たちは、内見でもいう大義名分がないとゆうに半年は会えない。半年ぶりに会った彼氏の声は、いつも聞いていた電話の声とちょっと違って聞こえた。少し前までペーパードライ…