あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

潜水

周りの人と比べて欠けたところがあるから私が人より不幸だなんて思わないでくれ憐れまないでくれ。何もなくてもハードモードでも私はこのヒリヒリした人生が1番楽しくて幸せだと思う。要領の悪い私にとってはこれが最適ルートだからもっと近道があるんじゃない?楽な道があるんじゃない?なんて余計なお世話。生きててこの方ずっとずっとしんどいけど不幸だなんて思ったことない。何もかも手に入れて不幸だと嘆くより何もなくたって幸せでいられるほうがずっと人生楽しい。

「頑張れって言われるのがつらい」 という人は山ほどいるけれど、私は 「もう頑張らなくていいよ」 のほうが100倍しんどい。根気だけが取り柄で、頑張ることでしか存在価値を確かめられないから、私に頑張らなくていいって言うのは死ねって言うのと同じことだ。もちろん本当に心配して言ってくれていることはわかってるから有難く受け止める。でもそんなふうに言わせてしまう自分の至らなさをどうしても責めてしまう。心配させてしまうほど無茶をしているように見える自分に腹が立つ。割り切って感謝はできるけど、心臓に突き刺さったナイフの痛みが消えるでもない。心配されるような無茶な頑張り方はもうしないでおこうとただ思う。

ずっとこんなふうに薄暗い気持ちでいるのはホルモンバランスのせいだとわかりきってるからせいぜい深く潜ってやり過ごす。プールの底まで着けばあとは浮かぶだけだと知っていて沈む。これは浮上のための潜水。

ベビーカステラ

地獄みたいだった生活週間を元に戻し始めた。4年生になり、授業がほとんどないせいでずるずるとニートのように暮らしていたのが元凶であった。ちゃんと健康に、適度に人と接しつつ生活しないとすぐだめになってしまう。

荒れ果てたサイクルを更地に戻すべく夜更かしをやめ、早く起きるようにしている。あくまで当社比。明日は晴れていたら自転車を漕ごうかと思ってる。あと新しいバイトも始めたい。

 

そういえば、忘れてしまうのがこわいという思いで書き溜めていた日記帳をずいぶん前に捨てた。私は 「忘れたくない」 という強迫観念みたいなものにずっと囚われて生きているのだけど、古新聞や雑誌といっしょに日記帳をも括ったとき、不思議なことになんとも思わなかった。

物心ついたときからずっと、忘れたくない、と何かにつけて思っていた。子どもの頃は大人が嫌いだったし、つまんない大人になりたくないと強烈に願っていた。だけどそれをいまでも覚えている。覚えていたいと思ったことは、私がそう望み続ける限り残り続ける。そんなことがやっとわかったから、未練なく手放せたんだと思う。

 

だけど、つまんない大人になりたくないとは思ってたけど、こんなくだらない大人になるとも思っていなかった。昔の私が知ったらいったん鼻で笑って、それでも大人の汚さに染まらなかったことを喜んでくれると思う。よかった、のだろうか。ひとまずは。

 

ベビーカステラのベビーの部分ってどういうことなのかやたら気になって目が冴えてきそうなので頑張って寝ます。

あおでした。

 

夜ひとつ水割り

久々に大学の友人と会って、1杯引っかけて、それでもまだ話し足りなくて噴水を眺めながらアイスと缶チューハイで夜を引き伸ばしていた。

 

愚痴をこぼしつつ笑顔を浮かべてしまうぐらいには大人になってしまった。就活という荒波に呑まれて、何になりたいのかも、何になれるのかもわからなくなって、多分みんな同じように思っているのはわかっていてもそれで慰められるほどの余裕はなくて、お互い同じことを思っているのがわかって、保険みたいな苦笑を浮かべ合ったままどうしようもない身の上話で酌み交わした。

 

 

根性でなんとか帳尻合わせをしてきた。傍から見ればお利口さんなのかもしれない。親戚一同、私がきちんとした仕事に就くことを疑いすらもしない。周りだってみんなそう。期待が苦しい。ずっと苦しい。私ならできると思われてるのが苦しい。なんとかやってこれているのは120%でやってきたからで、もう無理して120%出すのなんてやめたいのにね。

 

あおちゃんは人生設計がしっかりしてて将来安泰でいいね、なんて、私がどれだけ身を削りながら限界突破してると思ってんだよって思うけど曖昧にニコニコしておくから綺麗なとこだけ見てればいい。人の努力を推し量ろうともしない人間に私のいちばんいいところ知ってもらおうなんて思わない。指くわえてればいいんじゃない?

 

そう思ってること、ひび割れた爪を眺めながら言った。顔が見れなかったから。風がつめたかった。路上ミュージシャンの歌うマリーゴールドが聞こえる。こういうなんでもないワンシーンの温度とか空気感を覚えていてしまう、やけに。私がいつか見る走馬灯はこういうシーンの詰め合わせなんだろうか。ちょっとやだな。

 

寒くなったから急いで缶を空けて、お互いの推しの写真を見せ合って解散した。

 

友人だって笑いながら泣きそうな顔をしていたこと、気づいてたけど、悩みを解決する魔法みたいなこと私には言えないから、せめて寝る前に今日のこと思い出してあいつほんとバカだなって笑ってほしくて多めにおどけた。その一瞬だけでも嫌なこと忘れられるなら、いくらでも笑わせてあげたい。大切な人たちに対してはいつだってそう願ってる。教えないけど。ここだけの秘密。

 

冷蔵庫のその奥の

冷蔵庫の奥でゆっくり腐っていく苺のように朽ちたいと思う夜が私にもある。

時々難しい言葉を使うのは、簡単になんてわかってほしくないから。伝えたい言葉はきちんとわかりやすく言うし、そうでないことはポエムめかしたり言い回しを難解にしてわざと読みづらい文章を書いている。それでも読み解いてくれた人にだけ届けばいい。

 

突然全てを投げうって泥沼に沈み込むように駄目になりたいと思うことがある。発作みたいなものだとわかっているから気に留めてはいないけれど、上手に向き合う方法がずっとわからない。とりあえずではぐらかしてここまで来た。

私が頑張り続けるのはほかの誰でもなく自分に認めてほしいから、自分に愛されたいからで、たかがそんなことのために必死で生きてる。みんなに嫌われたって平気だけど自分に嫌われたら生きていけないのだ。

 

今度こそ本当に駄目になってしまうかもしれないとあの感情に襲われるたびに思う。どんどん強くなっているようにも思う。今に壊れてしまうんじゃないかと、ゆっくり沈んでいく自分を妙に冷めた目で眺めている自分もいる。ゆったり湯船に浸かってビールを飲んで眠たくなるまで起きていようと思う。眠くならなかったら寝なければいい、どうにかなってしまうよりはいい。

 

 

なんかだいぶ薄暗い文章になってしまったけど、日常的に考えていることを書いただけなので特に病んでいるわけではない。日常的に病んでいるわけでもない。元気です。さっきまで『ユーモアセンス』熱唱してました。

お風呂が沸きそう。あおでした。

 

バンドとの馴れ初めを聞け

 

 

好きなバンドとの馴れ初め、を聞いてください。

 

いつ、どうやって、何がきっかけで知って 「気になるバンド」 から 「好きなバンド」 に昇格したか。 聞かれることもよくあるし、自分としても把握しておきたいから一挙にまとめます。

 

今回はあくまでも 「バンド」 にのみ絞りました。「アーティスト」 にまで広げると何万字あっても足りないから。悪しからず。

 

てか全部のバンドにタグ付けたらめちゃくちゃ大変なことになっててウケるね。では。

 

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION

確か高校の頃。『リライト』から入り、『絵画教室』がドンピシャに刺さって抜けなくなる。

 

 

・[Alexandros]

高校2、3年生のとき。あー、あのスタイリッシュなバンドでしょ?ぐらいに思っていた矢先、テレビのフェス特集で『starrrrrrr』を初めて聴いて大号泣したのが始まり。

曲やルックスの端正さとは裏腹に、泥臭くてアツい姿勢にも心打たれた。あとギターの白井さんがめちゃくちゃタイプだった。

顔ファンなんてクソ食らえだ - あおいろ濃縮還元

 

 

indigo la End

ゲス乙女繋がりで気づいたら聴いてた。はっきりオチたのを自覚したのは『夏夜のマジック』。

 

 

THE ORAL CIGARETTES

確か大学生になってから。スペシャ列伝アジアツアーの配信でライブ映像を観て。入り口は『5150』だったかな。

 

 

KANA-BOON

高校の頃、友達がCDを貸してくれた。『フルドライブ』の印象が強かったから、『東京』に衝撃を受けたのを覚えている。

 

 

キュウソネコカミ

高校時代、YouTubeで観た『ファントムバイブレーション』に釘付けになる。

 

 

クリープハイプ

長いこと声が苦手だったけど『社会の窓』のあの歌詞を読んでグッと好感度上がった。そんな折、バイト先の有線で『鬼』がよく流れるようになり、聴いているうちに癖になった。

 

 

・the quite room

今年入るか入らないかぐらい?偶然流れてきたボーカル菊池さんのツイートが面白くて聴いてみた『Instant Girl』がすごく良かった。

 

 

ゲスの極み乙女

KANA-BOON同様。『キラーボール』に仕留められた。

 

 

go!go!vanillas

2017年、『ラッキースター』を聴くように。実質オチたのはその年の JOIN ALIVE。後になって気づいたんだけど、バイト先の有線でよくかかってて知らないけど好きだった曲が『おはようカルチャー』だった。

JOIN ALIVE 2017 ④ - あおいろ濃縮還元

 

 

・Saucy Dog

2017年、YouTubeで聴いた『いつか』にビビっとくる。翌年観たスペシャ列伝で『煙』に撃ち抜かれて、2週間ぐらいずっとそのシーンが頭から離れなくてマジで恋かと思った。

スペースシャワー列伝2018 札幌 - あおいろ濃縮還元

 

 

・SIX LOUNGE

ロッキンオンジャパンの付録として付いていたCD、「JAPAN'S NEXT 2016-2017」 に収録されていた『僕を撃て』が格好良くて。

 

 

・空きっ腹に酒

フレデリック三原康司さんが『ブラックライトディスコ』にコーラス参加していたとラジオ(THE KINGS PLACE)で話しており、ちょこちょこ聴くように。先日のサブスク解禁をきっかけにどっぷりハマり、今度ライブ観に行きます。オチている真っ最中。

 

 

sumika

なんか洒落たバンドがいるなあってしばらく食わず嫌いしてたけど、『ふっかつのじゅもん』『雨天決行』が格好良くて普通に好きになってしまった。去年のライジングで加速した。とはいえまだかなりにわか。

 

 

・back number

最初に知ったのはドラマ主題歌だった『日曜日』。その頃はコブクロ一筋で、バンドに興味なかったからスルーした。

back number という存在を認知し、私の邦ロック人生を変えたのは『青い春』だった。この曲が頭から離れなくなって、初めてコブクロ以外の歌手に興味をもった。私がロックバンドにのめり込むきっかけになり、青春を彩ってくれたバンド。

私がカラオケで歌った、当時無名だった彼らの曲を好きだと言ってくれた高校時代の親友と、その後アリーナツアーを見に行ったのはまた別の話。

All Our Yesterdays - あおいろ濃縮還元

 

 

パノラマパナマタウン

ヤバTこやまさんが、パノラマパナマタウンのボーカル岩渕さんのことを 「おちんぽこぽこちんタウンのいわぶちんぽくん」 とやたら連呼してるのが気になりすぎて調べたら普通にめちゃくちゃ音楽かっこいいじゃん?!ってなった。『フカンショウ』の破天荒なダサさと、曲や思想のカッコ良さにもやられた。ギャップ勝ち。

 

 

・ハンブレッダーズ

ひとめ惚れ。2018年末、パノパナ目当てで行った夢チカライブでハンブレにオチた。いや、事前に勧めてもらって聴いた『DAY DREAM BEAT』で既に気になってはいたから、ふため惚れかも。

 

 

04 Limited Sazabys

大学生になってから。バイト先の有線でよくかかっていた曲がどうしても気になって検索したら『swim』がヒットした。

 

 

BLUE ENCOUNT

フォーリミと同時期かな。フェス特集で『DAY BY DAY』なんかはよく聴いてて、『MEMENTO』でちゃんと好きになった。にわかだけど。未だにライブが観れていないのでそろそろ行きたい。

 

 

フレデリック

『オドループ』で知ってから何年か、癖の強いバンドがいるな~としか思っていなかった。2、3年前頃からYouTubeでMVを見るようになる。弟がよくリビングで流していた『愛の迷惑』にハマってさらに気になるように。スペシャ列伝アジアツアーの配信でライブ映像を観て、MVとライブのギャップにやられた。

そこから音源を漁り、『かなしいうれしい』リリース前にはすっかりファンに。なだれ込むようにフェスに行き、ポスカお渡し会やワンマンに行き、FCに加入し、ラジオ視聴のためラジコプレミアムに入り今に至る。今いちばん好きなバンド。(いちばん好きなバンドのはなし - あおいろ濃縮還元

 

 

Base Ball Bear

大学1年の頃、友達が好きだと言ってた 「バンドBのベスト」 を聴いて。曲は爽やかなのに気持ち悪い歌詞にまんまとやられた。

 

 

・THE BOYS&GIRLS

2016年、マイヘアの自主企画 「桃白白ナイト」 に出演していたのを観て。札幌のバンドだけあって、歌詞に新川通りとか東西線とか馴染みのありすぎる単語がものすごく多かったのと、ステージがアツくてカッコ良かった。

 

 

My Hair is Bad

Mステで依与吏さんが『真赤』を紹介していて聴いてみた。決定打になったのは『卒業』の歌詞の凄さ。どんどんのめり込み、ライブがヤバいと話題だったので軽い気持ちでライジングサンのステージを観て、衝撃で脳天ぶち抜かれた。

ライジングサン'16 ⑦ - あおいろ濃縮還元

 

 

・マカロニえんぴつ

2018年、ラジオで流れた『レモンパイ』に惹かれ、『洗濯機と君とラヂオ』にグッときた。『ブルーベリー・ナイツ』で電撃が走ったように恋に落ちて、気づいたら新譜買ってた。THE KINGS PLACE(レギュラーラジオ番組)毎週聞いちゃってるし、今度のツアー応募したし、もうトリコだ。

マカロニの穴におちた話 - あおいろ濃縮還元

 

 

・mol-74

ベース高橋さんが正式加入する前。YouTubeで検索した『%』で興味をもって『エイプリル』に射抜かれる。

 

 

ヤバイTシャツ屋さん

「出れんの?!サマソニ」 とかでかなり前から知ってたけどなんとなく食わず嫌いしてた。ちゃんと聴き出したのは大学1、2年の頃。こやまさんのセンスが好きだなと思って『あつまれ!パーティーピーポー』から入り、いつの間にか好きになってた。

 

 

UNISON SQUARE GARDEN

どうやって好きになったのかあまりわからない。『シュガーソングとビターステップ』が入り口だったのと、初めて観たワンマンがDr. Izzyツアーだったことぐらい。いつの間にか彼らの箱庭に囚われていた。よくわかんないけど好き、って最も厄介。今ではフレデリックに次いで追いかけている。つい最近FCに入った。

 

 

夜の本気ダンス

『WHERE?』を知ってからなんとなく好きだったけど、絶対にハマってしまうことが分かってたから怖くて、つい最近まで距離を置いていた(なんだそれ)。鈴鹿さんのツイキャスや 「夜の本気ダンスのラジダン!」 が面白くて人柄も好きになり、恐る恐る音源聴いたらやっぱりむちゃくちゃ好きだった。今度のワンマンのチケット買った。ハマってる真っ最中。

 

 

 

 

 

 

こうしてまとめてみると、「バイト先でかかってた有線」 きっかけ多いな。当時のバイト(コンビニ)死ぬほど暇だったから、有線を聴くのと品出しするふりして新商品のお菓子チェックするのとお喋りが楽しみだった。仕事をしろ。

 

これを書こうと思ったきっかけのひとつに、よく 「バンド詳しいけど、どうやって好きなバンド見つけてるの?」 って聞かれるからってのがある。自分でもどうやってるんだろうと不思議だったのでこれを機に洗い出してみた。

 

「名前をよく聞く話題のバンドをYouTubeで検索する」 「友達/好きなバンドマンのお勧め」 「ラジオ・テレビなどのメディア」 「ライブ(配信含む)」 などが多い傾向。

 

あと意外と多いのが、曲ではなく人物から好きになっていくパターン。ヤバTはこやまさんのツイートでセンスに惚れ込んだからだし、バンドではないので書いていないけど星野源はエッセイから入った。

 

時期で言うと高2~大学2年、つまりフェスブーム全盛期から安定期にかけて新規バンドを開拓していたことがわかった。フェスは好きなバンド増やすきっかけとしてデカいよね。そこからハマるかどうかは別の話だけど。

 

バンドに恋に落ちる瞬間のことを鮮やかに思い出せて、書いててすごく楽しかった。おそらく書き漏れてるバンドもいると思うので随時追加していこうかな。

 

長々とスクロールしてくれてありがとうございます。あおでした。

 

 

魔法を塗る

不格好でエイリアンみたいな足の指がたまらなく嫌いだからいつも真っ赤なペディキュアをしている。そうすると指よりも派手な爪に目がいく。誰に見られなくともいい。湯船で足を伸ばしたときふと目につく冴えた赤色で、私はほんのちょっとだけ私を好きになれる。

 

男みたいに骨ばった華奢な手も、好きだけど嫌い。こういう手をしている男の人は好きだけど、女の手にしては無愛想すぎて嫌い。血色がよく見えるようにピンクのマニキュアを塗る。シルバーのリングもたくさんつける。着飾った指で、ようやく私は私を好きになれる。

 

イヤリングをつけると痛む小さな耳たぶも嫌いで、一時期ピアスを開けたけど、炎症が治らなくて塞いでしまった。あの頃つけてた輪っかピアスも好きだったけど、耳たぶに微かに刻まれたピアスホールの名残りがいまは好き。

 

コンプレックスに色を塗って生きることは悪いことじゃない。そんな小さなことで救われるんだったらいいじゃん、馬鹿げてても。自分ひとりしか救わない安っぽい魔法をかけて、私は私を好きになりたい。嫌いなところも愛せたら人生もっと楽しいよ。たぶん。

あおでした。

 

頭の悪いギターで

好きなバンドが解散したことはこれまでもあった。カラスは真っ白の千秋楽にも、空想委員会のラストライブにも行ったけれど、立ち直れなくなるほど悲しくはなかった。それは 「昔好きで追ってたけどリアルタイムで追ってはいなかったバンド」 だったからだと思う。

 

ハンブレッダーズのギタリスト、吉野エクスプロージョン氏がサポートギタリストに降格する報せを、頭ではわかっても受け止めきれていない。解散でも脱退でもない、こういう形で残ってくれることで、サポートとしてまだ吉野さんを観られるチャンスはある。解散や脱退じゃなくて本当に良かったけど、吉野さんの人生を歩んでほしいと強く思っているけれど、なのに涙が止まらないのはなぜだ。

 

ハンブレッダーズを好きになって間もない。去年の夢チカライブで一目惚れして以来、半年ほどしか経っていないけど、それでも本当に好きだった。だった、じゃない、好きだ。大好き。こないだ観た札幌でのワンマンライブは、大事な試験の1週間前で、行くかどうか泣くほど悩んだ。でもどうしても観たくて、あのとき無理してでも踏み切って良かったと思う。

 

私は楽器の善し悪しがマジで全然わからない。上手いんだろうなとか、なんかカッコイイなぐらいにしか。それでも、全然楽器のことわからない私でも、吉野さんのギターがほんとうに好きだったんだよ。好きなんだよ。ワンマンで、憑依されたようにギターを掻き鳴らす吉野さんを見て、ダサいくらいに熱すぎるプレイを目の当たりにして、すごくカッコいいなって思ったんだよ、ハンブレッダーズのギターが吉野さんでほんとうに良かったなって思ったんだよ。ウニに捧げたギターソロ、意味わかんないしあまりに気持ち良さそうで笑っちゃったけど、心から痺れたしグッときたんだよ。

 

頭ではわかっているのに心がなんだか空っぽで、吉野さんのツイートに寄せられたリプライを眺めていたら涙が止まらなくなって、こないだのワンマンが私が見た最後の4人体制のハンブレッダーズだったのかなって、いろんなことが渦巻いてぐちゃぐちゃで、ああもしかして失恋したらこんな気持ちになるのかなあとか気持ち悪いこと考えたりしてる。

 

どんな形であれ私はハンブレッダーズが好きだし、バンドマンである以前に人間なのだから自分の人生を歩んでほしいと思うし、これからも変わらず応援したい。そう心から思ってる。わかってるけど涙が止められないから、これを書いてる。

 

ブログを書くとき、いつもなら読みやすさとか漢字やひらがなのバランス、行数や句読点の位置まで計算してるんだけど今日ばかりはできない。支離滅裂でも、あとで読み返して苦しくなっても、今のこの気持ちを絶対に残しておきたいと思う。

 

最高のギタリストが掻き鳴らす最高な音源を聴きながら、最高だったワンマンライブのことを思い返しながら、今日だけは枕を濡らさせてほしい。頭の悪いギターを鳴らしてくれよ。

 

(最高だったワンマンライブ→Cagayake! BOYS - あおいろ濃縮還元