2022年に読んだ本・漫画・絵本、観た映画・ドラマ・アニメ・リアリティーショー、行ったライブの総括です。
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今年いちばん好きだと思った絵画、国立西洋美術館の常設展より、ヴィルヘルム・ハンマースホイの『ピアノを弾く妻イーダのいる室内』。ピアノを弾く絵なのに不思議と静寂を感じる。
今年は例年通り、本を30冊読む・映画を50本観ることを目標に掲げており、最終的に30冊の本と53本の映画を鑑賞しました。去年よりは少ないけど順調なペース。内訳は以下になります。
【本】→30冊
石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」
今村夏子「むらさきのスカートの女」
江國香織「神様のボート」
大澤夏美「ミュージアムグッズのチカラ」「ミュージアムグッズのチカラ2」
小川糸「卵を買いに」
片桐はいり「わたしのマトカ」💮
木下龍也「つむじ風、ここにあります」
くどうれいん「わたしを空腹にしないほうがいい」
熊谷はるか「JK、インドで常識ぶっ壊される」💮
谷川俊太郎・岡野大嗣・木下龍也「今日は誰にも愛されたかった」
花田菜々子「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」💮
星新一「ノックの音が」
村上春樹「女のいない男たち」
村田沙耶香「殺人出産」
森絵都「永遠の出口」「風に舞いあがるビニールシート」「出会いなおし」
森博嗣「少し変わった子あります」💮
よしもとばなな「みずうみ」「白河夜船」💮
ツルゲーネフ「はつ恋」
Beatrix Potter「The Tale of Peter Rabbit」
今年はエッセイをよく読んだ。俳優・片桐はいりが、映画『かもめ食堂』の撮影に際してしたためた『わたしのマトカ』は、初めて筆をとった人の文章とは思えないくらい生き生きと惹き込まれる名エッセイだった。
小説のなかで最もゾクッとしたのは、『すべてがFになる』で知られる森博嗣の『少し変わった子あります』。途中まではかなり淡々と、この話のどこが面白いんだろうかって感じで進んでいくのだけど、真意に気がついた瞬間怖くてたまらなくなった。ホラーやサスペンスというわけではないけど、藤子・F・不二雄でいうところの「すこしふしぎ」みたいなお話だった。ゾクッ度合いでいえば『むらさきのスカートの女』は最初から不穏全開でたいへん好みだった。
【漫画・絵本】
週末北欧部 chika「北欧こじらせ日記」💮
むめい「カッラフルなエッッブリデイ」
菊地敦巳、国井美果「こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん」
松虫あられ「自転車屋さんの高橋くん」1~5巻💮
以前ブログで言及した通り、なんとなく試し読みした『自転車屋さんの高橋くん』にどハマりした。恋愛に主題を置いた話だけれども、それよりももっと人生についての本質を突いた話だと思う。あまり良くない家庭で育っていたり、マイノリティだったり、生きづらいながらもそれでも強く生きていこうとする登場人物たちが愛おしくてたまらない。おすすめ。
(カニが死んでいる - あおいろ濃縮還元)←感想はこちら
【映画】→53本
パパと娘のハネムーン
パドルトン
音楽
ビッグフィッシュ
バレンタインデー
ことりのロビン
2人のローマ教皇
アルキメデスの大戦
バットマンビギンズ
アワ・レディーズ
ワタシが私を見つけるまで
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
フランシス・ハ
エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ
ダーティ・グランパ
パーム・スプリングス
ジョン・F・ドノヴァンの死と生
美女と野獣(2014年)
リトル・マーメイド
アラジン(2019年)
アラジン(1993年)
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
怪盗グルーの月泥棒
怪盗グルーのミニオン危機一髪
ミニオンズ
SING
マチルダ・ザ・ミュージカル
後半の『美女と野獣(2014年)』から『塔の上のラプンツェル』にかけての1ヶ月はディズニープラスに加入していた。この間に15本観たことになる。300円ほどで1ヶ月視聴できるキャンペーンに乗っかったのだけど、ほとんど初めて観るディズニー映画がすごく良かったからまた何かの機会があったら入り直したい。
ベストオブ後味悪いムービーは『鑑定士と顔のない依頼人』。絵に描かれた女しか愛せない鑑定士が、決して姿を見せない依頼人に少しずつ惹かれてゆくのだけど……という導入のサスペンスだが、あまり情報を入れずに観てほしい。人間の心からの絶望を目の当たりにしていい意味でゾクッとした。とにかく後味が悪く、そこがいい。私の推しがこの映画について「すごく愛を感じた」と言っていて、その感想にもまた背筋が凍った。
【ドラマ・アニメ・リアリティショー】
ザ・ジレンマ もうガマンできない!?
ブリジャートン家 シーズン1、2💮
バチェロレッテ2
ドリーム・ウェディング~幸せをプロデュース!~
ヴァレリア シーズン1
蒸気船ウィリー
フィニアスとファーブ シーズン1
フィニアスとファーブ マーベル・ヒーロー大作戦
くまのプーさん 完全保存版
ラプンツェルのウェディング
『ザ・ジレンマ』は海外のセクシー版テラスハウスって感じ。選りすぐりの性豪たちを共同生活させ、 キスなどをしたら多額の賞金の中からどんどん減額されて分け前が減っていく。登場人物みんな清々しいほどの性豪で、次元が違いすぎて見ていておもしろい。ドギツイ下ネタOKな同性の友達と宅飲みでやいやい言いながら見たい。
『ブリジャートン家』はロンドンの社交界を舞台にした超王道ロマンス。とはいえシーズン1の、様々な人たちの思惑が交錯していく頭脳戦がスリリングで見応えがある。
『クィア・アイ』のスタッフによる『ドリーム・ウェディング』も素晴らしいリアリティショーだった。がんの治療に貯金を使い果たしてしまったりして結婚資金の用意ができないでいる夫婦に、サプライズでとびきり好みの結婚式をプレゼントする。全然知らない人の結婚式なのに毎回きっかり感動して泣いてしまう。
【有観客ライブ】→4本
1/7 UNISON SQUARE GARDEN/UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021-2022「Patrick Vegee」/日本特殊陶業市民会館
3/13 フレデリック/ファンクラブツアー「Home Party Tour 2022」/名古屋CLUB QUATTRO
6/29 フレデリック/FREDERHYTHM ARENA 2022~ミュージックジャンキー~/国立代々木競技場第一体育館
9/22 フレデリック/FREDERHYTHM TOUR 2022-2023~ミュージックジャーニー~ LIVE HOUSE編/浜松窓枠
コロナ流行以降ずっと、フレデリックとユニゾンのワンマン以外はなるべく行かないと決めていて、このような偏り具合になっている。ユニゾンはチケットもうひとつ取っていたんだけどコロナにかかって行けなくなったり、追加公演は普通に外れたりして今年はあまり縁がなかった。また来年遊ぼう。
フレデリックに関しては、ずっとずっと冬に聴いてみたいと思っていた『セーターを脱がさないで』を生で演ったファンクラブツアーと、公演ごとにわりとごっそりセットリストが変わっていたミュージックジャーニーライブハウス編の浜松で『ほねのふね』を聴けたことが収穫だった。あと、追いかけて5年間で1度も目が合う気配すらなかった推し(演奏中に客の目見ないし合いそうになると逸らす)と初めて目がちゃんと合った気がした。錯覚でもいいです。夢を見せてくれてありがとう。
すっかり年を越してしまいましたが、2023年もさまざまなカルチャーを愛したいし、ここが好き!って暴れ倒したいからよろしくお願いします。
推しがボーカルの曲もよろしく!