あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

甘い水

充実した休日を過ごした。31日お試し加入しているU-NEXTで、ずっと気になっていた「レディバード」を観る。私はこういう、ナード系主人公のティーンものが大好き。背伸びして煙草を吸ってみたり、初めての恋人に浮かれまくって痛い目を見てしまったり、パーティーやプロムには憧れども馴染みきれはしないような、そういう感じの。レディバードの母が彼女を空港まで送るシーンでは、縁もゆかりもない土地に旅立つ私を見送る母もこんな気持ちだったのかな、と思ってぼろぼろ泣けてしまった。とはいえ、貴方のためを思ってるのだと善意をふりかざしてくる母親と、その気持ちが分からないでもないけどどうしようもなく反抗してしまって苦しい娘の描写、身に覚えがありすぎて胸がキュッと痛い。レビューを見ると、ぶっ刺さってる人と全く良さがわからなかった人とで綺麗に二分していた。そりゃこの映画は優しい家庭でまっすぐ育った人間には何もわかんないだろうなと思った。私はひねくれた家庭の出なので身悶えするほど共感した。面白かった。

 

私はとんでもない暑がりであるのだが、だからといって薄着でいるとすぐ腹を冷やして下してしまう。生き物として弱すぎる。試行錯誤した結果、ノースリーブワンピの下にシルクの腹巻きを仕込むというスタイルが最もいい塩梅だった。上半身と足は涼しく、腹はしっかり守られている。その格好のまま昼寝をしても腹痛に見舞われることがなく、ちょっと感動してしまった。ちなみにシルクの腹巻きは、生理のとき腹は冷やしたくないけど夏にカイロ貼るのはつらくない?と思って買った。それから下味冷凍の肉を仕込んだ。今月後半の激務に向けて、わさびチキン、香味野菜チキン、レモンハーブチキンの3種類を用意しておく。こうすれば献立を考えなくても、ただジップロックの中身をフライパンにあけて適当に焼くだけでやり過ごせる。にんじんと玉ねぎのピクルスまで仕込み終えてひと息ついていたら、帰宅途中の彼氏から電話があった。川に蛍がいるというので、部屋着にシャツだけ羽織って家を飛び出した。そういえば夜に水辺なんて行くことがなかったから、今まで蛍をみたことがないと気付く。初めてみる本物の蛍は、イメージしていたぼんやり舞う光とは違って、チカッ、チカッと点滅する懐中電灯のようだった。思っていたよりくっきりと明るい。何も知らずに見たらすぐ蛍だと気づけただろうか。こっちの水は甘いぞ、というフレーズを思い出したけれど、あれって誘い文句にしては弱いんじゃないか?