前回はウェルカムスペース編。(結婚準備記⑯ウェルカムスペース編 - あおいろ濃縮還元)
今回は装花編。ふたつのブーケ、高砂装花、ゲストテーブル装花について記す。
サムネイル用に、先にチラ見せ
高砂やゲストテーブル、ブーケに使う花は、仕入れ状況もあって当日になるまでどう仕上がるかわからない。だから事前の打ち合わせで、細かくイメージを共有しておくことが肝となる。
ブーケ
ブーケは提携のお花屋さんにお願いした。持ち込むと安くはなるが、遠方から向かうためなるべく荷物を減らしたかったのと、お花屋さんのセンスがめちゃくちゃよくてお金をかけても任せたかった。
↑にも記したように、ブーケは2種類持つ。ウエディングドレスとカラードレスのテイストがかなり違うので、ガラッとイメージの違うブーケを2種類持つ方がいいとのことだった。
ウエディングドレスのときは、白い「カラー」という花のアームブーケ。黒ドレスにお色直しした後は、ダークな暖色のクラッチブーケ。
アームブーケとは、カラーなどの茎が長い花を束ねたもの。後述するクラッチブーケよりも細くスッキリしたシルエット。
他の花材は入れず、カラーのみを白いリボンで束ねたシンプルな構成。ブーケをふたつにするという発想がなく、黒ドレスに合わせた暖色ブーケにしようと決めて候補から外れたんだけど、本当は式が決まったとき真っ先に持ちたいと思ったのがカラーのブーケだった。念願。
新郎の胸に飾るブートニア込みで22000円。存在感あってすっごくかわいい!
クラッチブーケとは、茎の部分を束ねた、片手ほどで持てるブーケのこと。先ほどのアームブーケと比べて茎が短く、シルエットも広がっている。
素敵すぎる…………。強いピンクが黒いドレスと最強に合う。あんまり"真っ赤!"って感じじゃないけどピンクでもないダークトーンのアンスリウムを入れたい、ダークカラーの南国の花がいい、とにかく強そうな感じで、と我儘を言いまくったのが全て叶っている。色味も花も、完璧に好み。
ちなみに、フレデリック「飄々とエモーション」の通常版CDジャケットのような、ピンクと紫っぽい感じの配色がいいですとも伝えた。
ブートニア含め49500円。お高めだな~と思ったけどこの仕上がりを見たら大納得。
くすんだピンクゴールドのような、リボンの色まで絶妙!
披露宴後、ブーケは実家に持って帰った。ドライフラワーにしてキャンドルを作るつもり。ドライフラワーに適さない大きなカラーや元気のない花は実家で生けてもらい、あとは吊るして乾燥させる。
プロポーズ時にもらった花束はプリザーブドフラワーにしたんだけど、早くも形が崩れてきていて意外と楽しめる期限が短いな……と思ったので、プリザーブドではなくキャンドルに決めた。DIYの様子ものちのち書きたい。
高砂装花
最近、従来のテーブル+椅子タイプの高砂ではなく、椅子のみやソファのみの高砂が流行っている。私たちはテーブル+椅子にした。机がないと気を抜いたときに姿勢の悪さが目立ってしまいそうだし、ごはんもお酒もたくさん食べたり飲んだりしたいから大きなテーブルがないと困る。ZOOM配信のためにスマホスタンドをテーブルに置く必要もある。
高砂の装飾についても、入念な打ち合わせをした。花はブーケに使ったのと同じものを。花でいっぱいに埋め尽くしたり、小さな花瓶に生けた花を点在させるなどの方法もあったが、花のかたまりをいくつか散らして置く(説明できないから写真見て)ことにした。
前面にはグレーの布をあしらう(本当は青がよかったけど式場に無くて、青がいい場合は追加料金で取り寄せだった)。青系のLEDカラーキャンドルをお願いしたが、当日はなぜか白になっていた。まあ白でもかわいい。
ふたつめのブーケの色味をメインに、白いカラーも入れてくれている。ミッフィーは新郎新婦不在時に置いてもらった身代わり。
ちなみにメインテーブル装花は11万。最初の見積もりの88000円からわりと上がった。安そうな花ではないのでこんなもんか。
ゲストテーブル装花
ゲストテーブルに関しては、飾る花や花瓶の種類、テーブルクロスの色、ナフキンの色や折り方まで決める。実際のペーパーアイテムを持ち込んで、クロスやナフキンのサンプルに色をあてたりして決めた。
テーブルクロスは白。ナフキンも白で、ロールという丸めたおしぼりのような形にした。ペーパーアイテムや花が派手めな兼ね合いで、ここは極力シンプルに。花を控えめに生けた透明の小さな花瓶を2個置き、その下にグレーの布をクシュッと置く。
1卓につき花が6600円+布550円=7150円。ちなみに最初の見積もりでは5500円。お花を持ち帰る袋がひとつ300円で付けられるというので、1卓につき1人ぐらい持って帰る計算で7袋用意してもらった。ただ、厚手のビニール袋にスタッフさんが適当に放り込んでいた感じで、花によっては二次会中に既に萎れているものもあった。スポンジ入れた袋とか自分で用意すればよかったな~とは思った。唯一後悔しているのはそこかも。
赤いダリア、存在感あってかわいい。黒い実みたいのもいい。
生け方のセンスがよく、"花が少ないのが逆にいい" みたいな引き算の美学感をバッチリ出してもらえた。
この黒いヒョロヒョロの花好き
ロールのナフキンにメニュー表を立てかけてくれていた。素敵!
花を持ち帰った友達が、生けた写真を送ってくれてうれしかった。
亡きおじいちゃんのいつも寝てたスペースに飾られていた。おじいちゃん久保田好きだったのかな。好きな酒の銘柄に血縁を感じる。
装花は当初の見積もりからけっこう予算オーバーだったものの、思っていた何倍も素敵だったからまあ良し。ちなみにウェディングケーキと入刀ナイフに花をあしらう場合は+8800円だったが、無しに。両親贈呈用の花束5500円×2=11000円も無しにした。
次回⑱はこだわり抜いたBGM編。