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虎視眈々、日々のあれこれ

結婚準備記⑱BGM編

前回は装花編。(結婚準備記⑰装花編 - あおいろ濃縮還元

 

今回はBGM編。邦ロック好きの私にとって、披露宴会場で流れるBGMは腕の見せ所である。夫は特にこだわりがなく、全部任せるというので、お言葉に甘えて本当に好きなように組んだ。とはいえ全て私の好みで選ぶと自己満足になってしまいかねない。「みんな知ってる曲」「ゲストとの思い出の曲」「完全に私だけが好きな曲」の3つで構成した。

 

大切にしたのは、"柄じゃない曲は流さない" ということ。名曲とはいえど「Butterfly」や「愛をこめて花束を」が流れたら私の友達はらしくなさすぎて爆笑するだろう。誰かのために流す曲は例外として、ふたりのキャラに似合う曲から選ぶことを心がけた。

 

入場やケーキ入刀の際など、プログラム上BGMを絶対に流すところと、歓談や余興など特に流しても流さなくてもいいところがある。私はもちろん開宴前含めフルでギッチギチに流した。

 

下記1枚目が「プログラム上必須な曲」、2枚目が「なくてもいいけど付け足した曲」。

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【】→必須

[]→なくてもOKだが付け足したところ

 

[迎賓]25分

・Another Day Of Sun/La La Land

・Top Of The World/Carpenters

・Dancing QueenABBA

・Happy/Pharrell Williams

・You've Got a Friend in Me/Randy Newman

ウェルカムフードのフィッシュ&チップス(私たちが出会ったバイト先の看板メニュー)をゲストがいただきながら談笑する時間。バイト先の店内BGMに準拠して、このゾーンは洋楽縛りにした。「なんか聞いたことある!なんの曲だっけ?」と会話が弾めばいいなと思い、映画の主題歌や挿入歌を多めに。自然と笑顔になれそうな心地いいテンポで固めた。

順番に、私が大好きな「ラ・ラ・ランド」の曲。夫の好きなカーペンターズ。結婚式をテーマにした映画「マンマ・ミーア!」の挿入歌。友達とユニバに行ったとき流れていて盛り上がった曲。邦題が「君はともだち」である「トイ・ストーリー」の楽曲は、ゲストの友人たち一人ひとりに愛情が伝わる式にしたいなという想いをひっそり込めた。

 

 

【入場】

・どんな空でも/コブクロ

私の人生のテーマソング。アカペラが終わり、バンドセットが加わるあたりで入場したくて、秒数とタイミングを指定した。アカペラでぴんと張り詰めた空気が、多幸感たっぷりに弾けていくイメージ。「いつしか晴れるよ どんな空でも 僕らはおんなじ光を分け合ってる」という歌詞のあとに扉が開く演出、私が昔からこの曲大好きなことを知ってる家族はやられてた。

 

 

【乾杯】

・Marry You/Bruno Mars

夫の好きなブルーノ・マーズ。厳粛というより、うきうきと乾杯できる明るい感じ。

 

 

【ケーキ入刀】5分

・恋/星野源

アップテンポでかわいらしい、みんな知ってる邦楽。ケーキ入刀は最も参列者のムービーに残ると思うので、好きな曲と有名な曲のド真ん中を狙った。

 

 

【新婦中座】

・アイラブニージュー/UNISON SQUARE GARDEN

母との中座はサプライズなため、BGMだけで「もしかして私!?」と気付いてほしくて母の大好きな曲を。「この曲がライブで聴けたら死んでしまう」と常々公言しており、そんな曲が娘の結婚式で自分のためだけに流れたら超嬉しいんじゃないか。実際、イントロが流れた瞬間ハッとしていた。

 

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ノリノリで踊るように退場できて、湿っぽくならなくてよかった

 

 

【新郎中座】

・トリセツ/西野カナ

夫も同じくサプライズで、義妹と中座。義妹の特に好きな曲を流したかったけど、「昔よく西野カナ聴いてたからトリセツでいいんじゃない」という夫の言葉を信じることにした。明るくかわいらしい義妹の雰囲気に合うとは思うので、良し。

 

 

[ゲストのみ歓談]22分

・STAY TUNE/Suchmos

・花束/back number

・女々しくて/ゴールデンボンバー

・君という花/ASIAN KUNG-FU GENERATION

・飄々とエモーション/フレデリック

お色直しのあいだ、ムービー系は流さない。新郎新婦抜きでも話に花が咲くよう、ゲストとの思い出のナンバーをセレクトした。宅飲みの度に誰かがギターを弾き出してみんなで歌った「STAY TUNE」や、back numberがまだ無名だった頃に私がカラオケで布教していた「花束」。「女々しくて」は披露宴で流していいものか迷ったが、大切な思い出の曲には変わりないから良しとする。

最後だけ思い出の曲ではないが、これは再入場後に持ち替えるブーケがこのCDジャケットと同じ配色である、という布石。

飄々とエモーション

飄々とエモーション

 

 

【再入場】

・Under the Sea/Samuel E.Wright

夫の大好きな曲。マーメイドドレスにお色直しして登場するタイミングに合わせたら、そこに友達が気付いてくれていて嬉しかった。英語バージョンにしたのがこだわり。

 

 

[余興]20分

新宝島サカナクション

・SUN/星野源

・愛を叫べ/嵐

・にじいろ/絢香

余興の楽しさが増幅するような、みんなが知ってる盛り上がる邦楽。お絵描きゲームということで、バクマン。の主題歌だった「新宝島」、曲名の響きで「にじいろ」も選んだ。新婦の立場で「愛を叫べ」を流すのは結構恥ずかしいが、嵐ファンの友達へのファンサということで。

 

 

[歓談]25分

・銀河の果てに連れ去って!/フレデリック

リニアブルーを聴きながらUNISON SQUARE GARDEN

・TOGENKYO/フレデリック

・東京シナリオ/UNISON SQUARE GARDEN

・光の街/back number

・日曜日/back number

私の趣味丸出し25分一本勝負コーナー。新郎新婦がそれぞれの卓のゲストと話したり写真を撮る時間。みんなお喋りかご飯を平らげることに夢中でBGMなど聞いていないはずなので、本当に好き勝手やった。「東京シナリオ」は私の人生のテーマソングだけど、この先ライブで聴けることはほぼないと思い、だったら自分で流しちゃおう、ということにした。のだけど、当日ミスで同じシングルの「シュガーソングとビターステップ」が流れて落ち込んだ。盛り上がっていたから良しとしたい。

 

 

【記念品贈呈】

・手紙/back number

友達の披露宴でも同じタイミングで流れていたから最後まで迷ったけど、やっぱこれしかないよね!と夫と満場一致で決めた。「ささえる人の歌」「家族になろうよ」も考えたけれど、前者はマイナーすぎ、後者はベタすぎて却下となった。

 

 

【退場】

・君の瞳に恋してない/UNISON SQUARE GARDEN

夫婦ともども大好きな、多幸感たっぷりのナンバー。退場時、大好きなゲストたちにキラッキラの紙吹雪を浴びせてもらいながらこの曲で退場したい!と絶対に決めていた。一般的な知名度は低いけど、勝手に体が動くような楽しいメロディーだからよし。

 

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紙吹雪。最初は私の好きなシルバーのみにしようと思っていたけど、この曲の「金色に光る太陽 照らす世界でもうちょっと 生きてみようと思ったのは君のせいかも」という歌詞になぞらえてゴールドも入れた。

 

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最後、ゲストに向けて礼をするとき、落ちサビの「君の瞳に恋なんてしてはないけどわかる」の部分が流れていてグッときた。

 

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この曲、ほんと~に紙吹雪がぴったり。おすすめ。

 

 

【エンドロールムービー】

・kaleido proud fiesta/UNISON SQUARE GARDEN

Ninth Peelツアーでアンコールラストだったこの曲を、絶対に披露宴のアンコラスト(=エンドロール)に採用したくてゴネた。夫は「もっとみんな知ってる曲がいいんじゃない?」と言ったし、私もそう思うけど、譲れなかった。友達の結婚式のエンドロールムービーで流れた知らない曲があまりによすぎて「あれ何?!」と聞いたことがあるので、これをきっかけに聴いてくれる人が増えればいいな……という願いも込めて。

 

「祝祭の鐘よ鳴れ かくして快進撃は始まる」という歌詞が晴れの日に合うのはもちろんなんだけど、ライブのとき、客席を照明で照らしながら「きれい過ぎて忘れられないような景色になる」と歌っていたワンシーンが忘れられなくて。

 

エンドロールムービーでは、その日に撮った新郎新婦や親族、ゲストの写真が映される。私たちが主役ではあるけど、大好きな友達の笑ったり泣いたりしている表情、全部ひっくるめて「きれい過ぎて忘れられないような景色」になると思うから。実際、この曲を知らなかった友達にも評判はよくて、これにして本当によかった。

 

BGMについては以上。

 

 

 

CDの用意

式場によって大きく違うので、このへんは軽く読んでほしいが、BGMを流す際には気にしなければならないポイントも多い。

 

私たちの場合、曲を流す場合は「CD原盤」が必須だった。レンタル落ちでもOK。定番の100曲ほどは式場で音源の用意があり、そこから使うこともできた。エンドロールムービーに使う曲は、加えてISUM楽曲データベースに登録済みの楽曲である必要がある。

ISUM楽曲データベース|結婚式で使う音楽著作権を一括代行処理「一般社団法人 音楽特定利用促進機構」(ISUM)

 

式場音源と手持ちのCDで賄えなかったぶんは、ブックオフオンラインとネットオフで買い揃えた。初めて利用したのだけど、状態もわりとよかった。

 

CD原盤が必要ということは、裏を返せばサブスクにしかない配信限定曲などは流すことができない(ヤバTの「ハッピーウェディング前ソング --2年以内に別れないver.-」も流せないんですよ……)。これは本当に式場によるから、どうしてもこだわりたい場合は契約前にしっかり聞いておいたほうがいい。

 

そういえば「Under the Sea」は式場に用意があって、初めはそれでいこうと思っていたのがよくよく調べると原曲ではなく、平井大のアレンジバージョンだった。原曲厨夫婦につき、ディズニーの英語バージョンアルバムを購入した。

 

次回⑲は、今まで紹介した以外のDIYや購入したアイテムについて。

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