あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

手動アップデート

毎日毎日ぶん殴られ続けるような目まぐるしい日々を過ごしているわけで、『百八円の恋』が傷口に染みて久しいけれど、だからって不幸なわけじゃないから哀れまないでくれよな。大変であることと不幸はイコールじゃ結べない。自分を不幸だって思ったこと、少なくとも高校卒業してからは一度もない。そりゃずっとしんどいけど、運命を呪うこともあるけど、恵まれた環境のなか毎日全力で好きなことできて幸せなんです。ほんとうに。やっと手に入れた場所、だれにも譲る気はないし、でもこのままここに留まってるつもりもない。いつだって先に行きたい。あおは目離したらすぐどっか行きそう、とこれまで何度も言われてきた。そうだね。いつだって変わりたいし、変われるならどこまででも行きたい。ただし信念の範囲内で。つまり逆にいえば、自分らしくいられないところ、チャンスが転がっていないところにはどこにも行かない。付いてこないなら置いていく、付いてくるなら迎えに行く、それだけ。芯は絶対に貫き通したままで変われるところは日々アップデートしたい。「変わり続けるために変わらずにいるよ」。いつだってそうありたいから、to be continued で乞うご期待ですよ。

 

マカロニの穴におちた話

こんなはずじゃなかった。恋に落ちるつもりなんてなかった。気づいたら堕ちてた。止まらなかった。

マカロニえんぴつという一風変わった名前のバンドに、それはもう見事にオチた。

 

 

好きになる予感は前からあったのだ。ラジオで偶然聴いた『レモンパイ』がどうにも頭から離れなかった。思わず肩を揺らしたくなるようなぐっとくるメロディー、さりげない言葉遊びが光る歌詞、アクセントのごとく差し込まれるラップ、PVの色合いすらも好きだった。

 

でもしばらくは 「気になるバンド」 止まりだった。遠くから眺めるだけで満足していた。PVを漁り、CDを借り、ツイートを遡るうちにみるみる魅力されていってもまだ、「好きなバンド」 と呼ぶにはひと押し足りずにいた。

 

私を本格的に沼に突き落としたのはラジオで聴いた『ブルーベリー・ナイツ』だった。Love music にマカロニえんぴつが出ることを知り、わくわくしたのも束の間、北海道は放送日が違うということに気づく。

 

あーあ、新曲聴きたかったな。なんとなくラジコを起動して、検索欄に 「マカロニえんぴつ」 と打ち込んだ。1件ヒットしたTOKYO FMを再生する。曲のタイトルは、はっとりさんの元カノが好きだった 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」 という映画からきていると知り、俄然興味が湧く。

 

結論からいえば、私は『ブルーベリー・ナイツ』に恋に落ちた。イントロのピアノが流れてから4分ちょっと、痺れたように動けなかった。マイヘアの『幻』を初めて聴いたときにも似た圧倒的な衝撃に貫かれた。

 

だって冒頭からして「傷つかないための気付かないふりばかりだ」 と始まるのだ。この時点でもう、せつない失恋ソングがタイプの俺、一目惚れ。

 

合鍵は返してね 愛がないならもう会えないよ」。こんなキラーフレーズのなかにもしれっと韻を織り交ぜてくるのか、巧いなあもう、なんて思ってたらサビの 「冷めないで 消えないで そう願ったって遅いのに」 で全部もってかれた。

 

直前まで もう会えないよ なんて言ってたのに、切実すぎる 「行かないで 棄てないで もう縋ったって遅いけど」 という詞に、本当は全部強がりだったことを知る。

 

なんてもう、馬鹿だよな」 「おとぎ話にすらならないね」 と時折我に返る主人公は、この恋がもうどうにもならないことをわかってる。わかってて叫ばずにいられない。せつない。究極にせつない……。

 

男性がうたう女性目線の失恋ソングが異様に好きなのもあるけれど、頭から離れないメロディーもせつなさを増幅させる歌声も考え抜かれた歌詞も、全部ドンピシャに好きで、私はまんまとマカロニえんぴつにオチたのでした。めでたしめでたし。

 

 

 

 

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そしてフラゲした 「LiKE」。5曲とも毛並みが全然違う。どれもすばらしい。マカロニえんぴつの織り成すアソートにすっかりトリコになってしまった。『ワンルームデイト』から漂う初期ミスチル感と、つい横揺れしたくなる『働く女』が特に好き。タワレコ特典のアコースティック音源も、大胆なアレンジが効いてて癖になる。

 

 

 

 

あと、PVにはっとりさん本人が出演しているのだけど、手持ち花火のシーンでうっかりまた恋に落ちそうになった。死ぬほど悶えた。こんな映画みたいなキスシーンある……??

 

ブルーベリーよりも甘酸っぱい史上最強のキスシーンを見てくれ→ 【2/13 ON SALE!!】マカロニえんぴつ「ブルーベリー・ナイツ」MV - YouTube

 

 

あおでした。

 

 

飄々とイマジネーション

1/26、Zepp Sapporo にてフレデリックを観た。

 

フレデリックが北海道に訪れるのは、じつに1年2ヶ月ぶり。(私は我慢できなくてフェス遠征したので4ヶ月ぶりだったけどそれでも!)楽しみでしかたなかった。

 

Zepp Sapporoは、全国のZeppのなかでも群を抜いてチケットをさばくのが難しいといわれる。北海道最大級のライブハウスは本当に完売しづらい。でも、1年以上来れなかったからと、ツアー初日にこんな素敵なハコを抑えてくれてすごくすごく嬉しかった。

 

 

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見切れるたけちゃん

 

先行物販、ボディバッグが30分で完売していた。ライブハウスには珍しくプレゼントボックスが用意してあった。お手紙書いてきてよかった。

 

さて。ここから先、セトリや演出などがっっつりネタバレします。では。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【セットリスト】

  1. シンセンス
  2. かなしいうれしい
  3. パラレルロール
  4. KITAKU BEATS
  5. シンクロック
  6. TOGENKYO
  7. FUTURE ICE CREAM
  8. 真っ赤なCAR
  9. NEON PICNIC
  10. LIGHT
  11. リリリピート
  12. エンドレスメーデー
  13. バジルの宴
  14. オドループ
  15. スキライズム

En1. 逃避行

En2. 飄々とエモーション

 

 

 

今回、康司さんの姿がめちゃくちゃよく見える良席をゲットした。9割がた康司さんしか見ていないので、ひどく偏ったレポになるかもしれない。

 

 

 

18時。会場BGMが止み、照明が落ちる。ステージに掲げられた 「飄々とイマジネーション」 という文字が、生き物のようにうねうねと光りだす。手拍子と歓声の飛び交うなか、4人が姿を現した。

 

康司さんの雰囲気が変わっていて驚いた。ほんのり髭を生やし、パーマがかった前髪をおろしていた。黒いハイネックの上にジャケットを羽織ってダンディにキメている。

 

 

・シンセンス

「よく来たねぇ!」 とほほえむ健司さん。こっちのセリフだよ~~~!!!!(号泣)

左を向くと健司さんの横顔が見える。白いてろてろしたジャンパー、スリットの入ったロングシャツが裾から出ている。ライブ衣装も楽しみのひとつ。

楽しすぎて記憶飛んだ。断片的に思い出せるのは、軽快にステップを踏む康司さんのひらひら舞う足元と、大きく口パクしながら楽しそうに叩く武さんの表情。

 

 

・かなしいうれしい
・パラレルロール

の記憶がマジで飛んでる。多分トリップしてた。楽しかったことしか覚えてない。

 

 

・KITAKU BEATS

例の 「遊ぶ?遊ばない?…遊ぶよなぁ!」 きっちり言ってくれた。最後の 「遊び切ってから…帰れよ」 も。このふたつの煽りは、健司さんにとって手紙における拝啓と敬具のようなものなのかもしれない。礼儀。

 

 

シンクロック

おろした前髪越しにも眉間に力が入っているとわかるぐらい、康司さんの 「今この日を この瞬間を 待ち望んでいた」 は力強かった。

思わずタオルを握り締めた。1年2ヶ月、大好きなフレデリックのワンマンをずっと待っていた。そんな気持ちとリンクするような歌詞に、涙腺がほどけていく。

 
 
・TOGENKYO

大好き通り越して聴くたびに泣きそうになる大切な曲。「桃源郷 待って待ってほら」 と大好きな曲を目の前で大好きな康司さんが歌ってる光景がほんとうに夢みたいで、幸せで頭がパンクしそうになる。した。

誰だって僕だって君だって後悔を飲み干して悲しくたってそんな顔みせずに笑って過ごしてんだ」 って歌詞、いつもニコニコしてる康司さんが書いてるのかと思うと。胸にくる。

 

 

・FUTURE ICE CREAM

傷も見せないで踊ってたんだ」 なんかもそう。この曲、ライブで聴くといつも泣きそうになる。なぜだか。マキロンのごとく心に染みる。

 

 

・真っ赤なCAR

赤いライトがステージを包む。手を振りかざす人、肩を揺らす人、みんな思い思いにリズムに浸っていた。この曲、彼女がべつの男に乗り換えた歌なんじゃないかと思ってる。車だけに。

 

 

NEON PICNIC

きたきたきた。想像以上に艶っぽくて、双子から目が離せなかった。

健司さんの両手から、しかめた眉から、康司さんの弦を弾く指から、つむった瞼から、滝のようにどっと溢れだす色気。交互に繰り出されるツインボーカルは、「笑わせないでくれ」 で混じりあって溶ける。

離さないで そらさないで このまま」 と健司さんが歌い、空気が張りつめる。吐息のようなブレスののち 「君はなぜ」 と再度歌いはじめるまでの一瞬の間が、ほんとうに永遠にも思えた。息もできなかった。

 

 

 

・LIGHT

暗転。イントロが鳴り、一気に照明がついた瞬間、ステージの背景が変わっていた。

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参考画像(会場のフォトスポットより)。

 

ステージいちめんにおりた透明の幕。無数のCDディスクが等間隔に散りばめられ、照明を浴びてきらきら光を反射する。

FLASH」 と言うごとに段階を踏んで バッ!バッ!!とベースのネックを高く掲げていったり、「ヒカリテラセイマ」 のとき両手を広げていた康司さん、めちゃくちゃ楽しそうだった。ライトを受けて輝くCDディスクが綺麗で、4人とも楽しそうで、なにより音に乗るのが気持ちよくて。

 

 

どこかの曲中でメンバー紹介があった。ベース三原康司、ギター赤頭隆児ときて、ドラムセットの載った台に腰をおろしながら 「ドラム高橋武!」 と紹介する健司さん。すぐさま隆児さんもその横に並んで座る。康司さんも笑いながら腰掛けにくる。

真剣に叩く武さんをちょこんと座りながら眺める3人、という構図がひたすらかわいかった。そのまま額縁にでも飾りたい。

 

最初に述べたとおり、9割がた康司さんばかり見ていた。笑顔のイメージが強かったけど、ずっと見ていると時折艶っぽい表情を浮かべることもあって妙にドキドキした。フォーマルめの衣装と髭で大人っぽさがぐっと増していたから、なおさら。

音の響きを確かめるように目をつむったり、軽く仰け反ったり、ネックを掲げたりステップを踏んだり、曲の表情によっていろんな動きをしていて、全身で音楽を愛してるんだなって伝わってきた。

奏法のこと全くわからないんだけど、ベースを指で弾くかわりに拳で小刻みに叩いていたのと、そのあとボディを掴んで震わせていたやつがやけに印象に残っている。あれなに?

 

 

 

・リリリピート

「リピートして、リピートして……『リリリピート』」。煽ったわけでもないのに 「しょっちゅう しょっちゅう」 のところで自然と大合唱が起きて、康司さんはその部分を歌わずにニコニコしていた。

 

 

・エンドレスメーデー

新曲。何度も繰り返される 「君の声が聞こえた」 というサビが耳に残る。夢中すぎてかっこよかったことしか覚えてない。かっこよかったです。

 

・バジルの宴

しっとりクールダウンした客席が再び沸騰する。ここで初めてちゃんと健司さんの顔を見たら、オドループのPVかってぐらい目がギラついていて痺れた。「ねえ こんにちは」 って、ただの挨拶をここまで色っぽく歌えるボーカリストがいるだろうか。途中で2度ほど長すぎる間が訪れて、も~~焦れに焦れまくった。まんまと踊らされてる。

 

 

久々のワンマンライブ、流れるような曲の繋ぎが印象的だった。かと思えば『NEON PICNIC』『バジルの宴』然り、曲中に焦れてしまうほどの静寂を設けたりもする。間の使い方が完全にプロだった。間のテクニシャン。

 

 

 

 

このあたりでようやくMCを。「ただいまって言ってもいいかな?ただいま!」 って言ってくれて嬉しかったな。

健司さんは1年2ヶ月ぶりに来れてよかったということを何度も話してくれたけど、「前に来たの11月やったもんな?1年2ヶ月ってあれやで。高校1年生の子がおるとするやん。11月でクラスにも馴染んできたぐらいの子が、1年2ヶ月経ったらもう2年生やん。そろそろ受験のこと考え始めるで?」 っていうたとえ話だけはよくわからなかった。好き。

 

メンバーにも1人ずつ話を振る。「北海道も寒いけど、ロシアはもっと寒いやんな。恐ロシアやな」 と隆児さんが言うと謎に拍手が起きる。「俺のほうが恐ろしいわ今」 と冷静にツッコむ健司さん。

 

康司さんは大通のタワレコに行った話を。「シングルもアルバムもちゃんと揃ってて、あらぁ~北海道の愛ですな~と思った」 とニコニコ笑う。CDたくさん並べてくれるお店そんなにあるわけじゃないらしい。誇らしいね。三原兄は例によって 「ええこと言うやろ!俺の弟!」 とドヤ顔でうちの弟自慢をしていた。

 

健 「武ちゃんは何してたん?どうせスマブラやろ?」

武 「雪風Zepp近くのラーメン屋)行ったよ!スマブラもしたけど」

ラーメン屋の行列に並んでる20分のあいだ、寒すぎてずっと爪先を動かしていたら、ふくらはぎが筋肉痛になったという。ドラムセットから出てきてどんなふうに足踏みしていたかわざわざ見せてくれた。

 

他のメンバーが話してるあいだ、楽しそうに笑いながら少しずつ腕まくりしていく康司さんをガン見してしまった。あと人差し指と中指でピックをずっと挟んでいたところも、手が綺麗すぎて思わず目がいった。

 

 

・オドループ

「踊ってない札幌が気に入らないですか?」 と不敵に笑う。やっぱりこの曲なしじゃ終われない。

ギターを弾きながら健司さんのほうに寄っていく隆児さん。「色を塗って生きるのは」 のところで自分を指さす。健司さんは 「あなた あなた」 と歌いながら隆児さんのことを指さした。なかよし。

ほかにも康司さんに1歩ずつ近寄って後ずらせていたり、今日、珍しく隆児さんが構ってちゃんだった気がする。楽しかったのかな!

そんな隆児さんがギターソロをキメる間に、どちらからともなく顔を見合わせてニカーッと笑い合う双子が尊くて天に召されかけた。

 

 

・スキライズム

またしても新曲。ラジオや公開されたばかりのMVで何度も聴いていたせいか、昔からの定番曲みたいな風格がすでにあった。それこそ、「ずっと前から知っていた」 みたいな。

 

 

本編、あっという間だった。

 

 

 

 

 

アンコールを受けてふたたび登場する4人。衣装などはそのまま。

 

健 「もうすぐ発売ですよ、フレデリズム、」

客(ツーー!!)

健 「お。言わせようとしたわけじゃないんやけどね(笑)発売日は2月の?」

客(20日ーーー!!!)

健 「(笑)今日みんな誕生日プレゼント持ってきました?」

客 (苦笑)

健 「えっなんでそこ苦笑なん(笑)」

 

ここでもまた1年2ヶ月ぶりに北海道来れてよかった、みんなの声忘れない、って健司さんがしきりに言ってくれて嬉しかった。またライブハウスやフェスでお会いしましょう、といった旨のことも。匂わせるじゃん……。

 

 

・逃避行

「まだやったことない新曲やってもいいですか?『逃避行』」。フレデリズム2のなかでも特に気になっていた曲。全体的にすごくかっこよかった。康司さんの高音が綺麗だった。

この曲、恋人とふたりでまだ見ぬ街へ駆けていくような、愛の逃避行の歌に聞こえた。「君とばっくれたいのさ」。ラブソングにも取れるし、もっと広く捉えることもできる曲なんだろうなと感じた。

最後は 「まだ見ぬ街へ 君と逃避行」 と伸びやかな歌声でバシッと終わる。ここ、言葉にできないんだけど、ものすごく鳥肌が立った。早くまた聴きたいって終わった瞬間から思った。

第2弾MV、この曲なんじゃないかな……?

 

 

『逃避行』を終え、うつむいてふっと笑う健司さん。

「アンコールで新曲やるってどんだけ攻めるんやって思うよな(笑)」

「2019年、攻める年にします」

 

そして最後、この曲。

 

 

・飄々とエモーション

正解ってなんだって 桃源郷描いて」 という歌詞で、1年2ヶ月前のワンマンというのが TOGENKYOツアーだったことを思い出す。神戸アリーナワンマンへの橋渡しのためのツアー。そんなツアーの集大成である神戸ワンマンでいきなり初披露されたのがこの曲だったはず。北海道で歌うのはこれが初めて。

1年ちょっと、そのあいだに、まっさらな新曲だったこの歌はもはやラスボスのような風格を備えていた。

2番間奏、夢中で飛び跳ねる観客をさらに加速させるように 「来いよ」 と煽る。言葉責めか。

明日声が出なくなってもいい、そう思って、喉が潰れそうなくらい合唱した。そしてロングトーン。上を向いて声を振り絞る健司さんの、かすかに震える喉を忘れられない。

 

 

 

 

Zepp Sapporo、熱気ものすごかった。でも暴れるとかじゃなくて、みんな楽しすぎて自然と体が動いてる感じ。それを見てる4人も楽しそうで、ほんとうに幸せなワンマンでした。また来てね!

 

 

 

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ちなみにここから観てた。目の前にあるのが康司さんのマイク。公演中ずっと、ふわふわの前髪から楽しそうにステップ踏む足元まで全部見えた……。

 

(1年2ヶ月前の札幌ワンマンの様子はこちら→ぼくらのTOGENKYO - あおいろ濃縮還元

 

5千字越えの熱量半端ないレポ、最後まで読んでくださってありがとうございました。あおでした。

 

箱庭罵詈雑言辞典

UNISON SQUARE GARDENの、口の悪い歌詞がめちゃくちゃ好きだ。

 

ニゾンの歌詞は 「日本一見切れるベーシスト」 こと田淵智也氏がそのほとんどを手がけている。

 

田淵さんは以前、ラジオで 「斎藤くんが うるせえ黙れ とか乱暴な歌詞を歌うのたまんないよね」 といった旨のことを言っていた。

 

これ、むっっっちゃくちゃわかる。斎藤さんがあの爽やかな顔面とハイトーンボイスで、乱暴な歌詞を歌わされている構図がたまんないのだ。「乱暴な歌詞」 自体が好きなのではない。 「田淵智也に乱暴な歌詞を歌わされている斎藤宏介」 が好きなのだ。パッと見優等生タイプの斎藤さんみたいな人にこそ、ワルい/艶っぽい曲が似合うと思う。

 

田淵さんと私の性癖が歪みきっているんだろうか。でも、わかってくれる人もいるって信じてる。

 

ので、今回は 「UNISON SQUARE GARDENの口の悪い/乱暴なフレーズ」 を集めてみた。斎藤さんの歌い方なども含め、私の性癖にクリーンヒットしたものだけを選りすぐったので、これはどう?などといった意見は受け付けません。悪しからず。見落としたものがあれば順次追加していきたい所存。では。

 

 

 

 

  • 23:25 「続いてんだよ わかんねぇかな」

 

  • BUSTER DICE MISERY 「気安くしゃべるな」

 

  • Catch up, latency 「疼くのも面倒だな 背負うものも邪魔なんだよなってさ」

 

  • Cheap Cheap Endroll 「っていちいち聞くんじゃねえ」 「ってうるせえ」

 

  • cody beats 「夜が明けないのを誰かのせいにしてるやつは もうどっか行ってしまえ」

 

  • crazy birthday 「バカじゃないならわかるでしょうに」 「当たり前と思うな素人!」 「(せーの、バカ!)」

 

  • fake town baby 「君が持ってる常識なんかガラクタなんだよ」 「神様はいない 要らない いても要らない」 「うるせえ 黙れ」

 

  • Invisible Sensation 「出しゃばってヘラついたその自意識が気になっちゃう いらついちゃう」

 

  • kid, I like quartet 「お涙頂戴彷彿ってふざけんなよ」 

 

  • MIDNIGHT JUNGLE 「心の溝にワンパンチかますぞ」

 

  • mix juiceのいうとおり 「エゴイズムで邪魔すんなら いの一着で去っちまえ」

 

  • Own Civilization (nano mile met) 「馴れ合いならば他所で頼むぜ」

 

  • Silent Libre Mirage 「ズカズカ土足でさ 上がりこんで何様ってやつだ」 「外野はごみくず」

 

  • to the CIDER ROAD 「お前が容易く決め付けるなよバカ野郎」

 

  • WINDOW開ける 「嫌いなんだよ 媚びんの」

 

  • エアリアルエイリアン 「覚悟もない癖にへらへらするな」

 

  • オトノバ中間試験 「いくらなんでも都合良すぎるから あんたなんかと踊れない」

 

 

  • ラクリカルカレ「どうすんだよ、めちゃくちゃだぞ」

 

  • キライ=キライ 「その他大勢黙ってよ」 「キライキライキライキライ」

 

  • ここで会ったがけもの道 「そこで寝ぼけてやがれグッナイ」

 

  • コーヒーカップシンドローム 「晴れの日が続いても どの道ひとりぼっちだったぞ」 「バカにつける薬を今日も考案中」

 

  • 桜のあと (all quartets lead to the?) 「ありえない不条理はぶっ蹴飛ばしていけ」

 

  • さよなら第九惑星 「嫌いだ、こんな世界は」

 

  • サンポサキマイライフ 「全知全能神様も知ったもんか」 「誰が買うか知らんけど、必要ないんです」

 

 

  • シュゲイザースピーカー 「あなたのバランスなんて聞いてない そうでしょう」

 

  • セク×カラ×シソンズール 「言い訳して逃げ出しちゃうなら最初からやるなよ」 「誰かが不幸せになるようなビートなら鳴るなよ」

 

 

  • ため息 shooting the MOON 「ハーレムの準備していつまで待ってんの?」

 

  • デイライ協奏楽団 「ああ 帰りてぇ」 「バカタレ!二度と言わないって言ってんじゃん!」

 

  • 等身大の地球 「迎える報道陣も急に優しくなりやがった」

 

  • 流れ星を撃ち落せ 「好き勝手やる君はマジでヤバイ」

 

  • パンデミックサドンデス 「どっか行ってくんないかな」 「ああ全部全部意味わかんない 君のその哲学がわかんない」 「少し静かにしてもらえますか」 「容赦ない、邪魔くさい、おめでたい、蹴りたい、殴りたい…stop!」

 

  • ピストルギャラクシー 「その他大勢はうざいからしゃべるな」

 

  • フィクションフリーククライシス 「エンディング向かおうとしてんじゃねえよ」

 

  • マスターボリューム 「「泣いてる、また泣いてる」って知らん顔しやがって」

 

  • メッセンジャーフロム全世界 「少しチヤホヤされたぐらいで 何で有頂天になってんの?」 「急に偉そうになりやがって それはどういうシステムなんですか?」

 

  • 夜が揺れている 「春の桜と君が嫌いだよ」

 

  • ライドオンタイム 「勝手にほざいてろよ」 「黙って眺めてろよ」 「見逃したらざまぁみろ」

 

  • ラディアルナイトチェイサー 「その判別はお前がダサいだけ」

 

  • ワールドワイド・スーパーガール 「今世紀最大のってあおってる割にはちっとも 俺には期待はずれだな」

 

 

 

 

いかがでしょうか。なんか仰々しいタイトルつけたわりには、ただの私の性癖の博覧会みたいなもんなんですが。自己満足。

 

fake town baby」 と 「パンデミックサドンデス」 はもう歌詞丸ごとコピペして貼りつけたいぐらい全部好き。歌い方も好き。

 

あと 「田淵智也に乱暴な歌詞を歌わされている斎藤宏介」 と同じくらい 「天使みたいな顔して実の兄に乱暴な歌詞を歌わせている三原康司」 もどちゃくそツボなので、またの機会にそれもまとめたいと思います。

 

あおでした。

 

 

夜明け

思えば北海道で地震があったあの日から、豆電球をつけていないと眠れなくなった。夢をたくさん見るくせに、起きたら全部忘れているようになった。遺体の本人確認ができるように特徴的な指輪を嵌める癖も抜けない。

 

こないだ久々に同級生で集まって、地震の話題が上がったときみんな星が綺麗だったとか道産子は逞しいよねって明るく結んで、それで簡単に話は終わった。みんな本当にそのぐらいにしか思っていないのか、私みたいに言わないだけなのかわからなくてモヤモヤした。大した実害があったわけでもないのに、自分のメンタルはもっと丈夫だと思っていたのに、なんでまだこんなにも胸がざわめくんだろう。

 

12月30日の夜明け前、数ヶ月ぶりに震度3~4の地震があった。本棚のカタカタ揺れる音と振動で目が覚めて、あのときのことを一気に思い出した。翌朝には死んでいるかもしれないという恐怖を抱きながら、死んでたまるかと思いながら、でもいつそうなってもいいように死ぬ準備を整えながら、ただならぬ覚悟を決めて眠った数日間のことをきっと忘れられないし、忘れちゃいけない。「明日死んでも悔いが残らないように」 という言葉の重みをこの歳で知れてラッキーだったと思いたい。

 

年も明けたことだし、今日から電気を消して寝ようと思う。おやすみなさい。いい夢が見れるといいな。

あおでした。

 

2018年総集編

2018年に読んだ本・観た映画・行ったライブをまとめました。

(ちなみに去年はこういった感じ→ 明けまして、2018 - あおいろ濃縮還元

 

 

【本】

伊坂幸太郎 「砂漠」

石田衣良 「美丘」

歌野晶午 「世界の終わり、あるいは始まり」

江國香織 「泣かない子供」

F 「真夜中乙女戦争」

大山卓也 「ナタリーってこうなってたのか」

小川洋子博士の愛した数式

尾崎世界観 「苦渋200%」

小野美由紀 「傷口から人生。メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった」

恩田陸まひるの月を追いかけて」

加藤シゲアキ 「傘をもたない蟻たちは」

窪美澄 「さよなら、ニルヴァーナ

辻村深月スロウハイツの神様 上下」

東野圭吾 「魔球」

益田ミリ 「美しいものを見に行くツアーひとり参加」 「キュンとしちゃだめですか?」

又吉直樹 「劇場」

三浦しをん 「きみはポラリス

三島由紀夫 「夏子の冒険」

湊かなえ 「リバース」

山田悠介 「配信せずにはいられない」

ウィリアム・シェイクスピア 「夏の夜の夢・あらし」

エドガー・アラン・ポー 「黒猫/アッシャー家の崩壊」

トルーマン・カポーティティファニーで朝食を

 

 

計25冊、単純計算で月2冊ペース。上出来。

 

いちばん衝撃を受けたのは 「世界の終わり、あるいは始まり」。普段からミステリーによく親しんでる人ほど足元すくわれるはず。歌野晶午、万人にオススメはしないけど大好き。

 

ダークめな湊かなえが好きなので 「リバース」 ドンピシャでした。いちばんお気に入りの 「少女」 の次に好きかもしれない。

 

ニゾンの田淵さんがいろんな人にプレゼントして回るくらい好きだという 「スロウハイツの神様」、上巻までピンとこなかったんだけど、下巻ですべての伏線が一気に回収されていくのがすごすぎてボロボロ泣いた。

 

 

 

 

【映画】

うさぎドロップ

セッション

二重生活

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使い

 

 

なんとなく観た 「うさぎドロップ」 がめちゃくちゃ良くて普通に泣いた。母子家庭/父子家庭で仕事しながら育児をこなすことがこんなにも大変だなんて。ちょっと前の映画だけど、いま見ても全然色褪せないというか、10年20年経っても遜色なく見られると思った。

 

ファンタビは普通に大好き。時間とお金があればあと5億回見たかった。ニュートかわいすぎない?

 

 

 

 

【ライブ】

2/3 mol-74

2/28 スペシャ列伝(Ivy to fraudulent game、Saucy Dog、SIX LOUNGE、リーガルリリー)

3/16 My Hair is Bad

3/31 mol-74

6/2,3 コブクロ

6/9 My Hair is Bad

6/16 UNISON SQUARE GARDEN

6/28 ASIAN KUNG-FU GENERATION(Nick Moon)

7/8 THE BOYS&GIRLS

8/10-12 RISING SUN ROCK FESTIVAL岡崎体育、Saucy Dog、ASIAN KUNG-FU GENERATIONパノラマパナマタウン04 Limited SazabysUNISON SQUARE GARDENクリープハイプsumikathe pillowsキュウソネコカミ

9/29 PIA MUSIC COMLEX 2018UNISON SQUARE GARDEN岡崎体育、SHE'S、フレデリック

11/24 夢チカライブvol.133(Sunrise In My Attache Case、アルクリコール、ドミコ、パノラマパナマタウン、ハンブレッダーズ)

12/20 sooogood! (The Synical Store、プルモライト、GOMESS、アリスムカイデ)

 

 

 

今年初めて観てオチたのはパノラマパナマタウンsumika、ハンブレッダーズ。ハンブレなんて数曲しか知らずに行ったのに、まんまとハマってしまった。

 

いちばんかっこよかったのはぴあフェスで観たフレデリックで、次点で夢チカライブのパノパナ。アウェイな状況すら巻き込んですべて自分たちのモノにしていくバンドが根本的に好きなのかもしれない。

 

心の底から楽しかったのはUNISON SQUARE GARDEN。ワンマンもフェスも異様に楽しかった。

 

コブクロ横アリ2日目は一生忘れないと思います。大好きな 「どんな空でも」 聴けたので。

 

行きたかった新木場にも行けたし、聴きたい曲もいーっぱい聴けた。エイプリル、煙、幻、YOU、どんな空でも、サンタクロースは渋滞中、無限グライダー、フカンショウ、nem…、栞、流れ星を撃ち落せ、ライドオンタイム、ディスコプール、多分ほかにもたくさん。

 

 

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あといろんなとこにも行った。これはフェス遠征ついでに行ったクリープハイプのすべ展。

 


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今年は手帳のフリーページに、行ったライブのセトリと感想ちまちま書き溜めてた。これは列伝。


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コブクロ横アリ2日目。永遠に智則、いつ見てもじわじわくる。

 

 

 

2018年楽しかったな~!でも来年ももっといい年にする、今年を越えていくので、今後ともよろしくお願いします。あおでした。

 

ヘーゼルナッツ

年内最後の授業を終える。なんとなく友人と別れるのが惜しくて、構内にある自販機でセブンティーンアイスを買って食べた。2018年、色々あったような気も、なにもなかったような気もする。今年はたぶん起承転結のどれでもなく、ひたすら蓄える年だったのだと思う。新章が始まる幕開けの、それよりも前の段階。エピソードゼロみたいな。もう3年生終わっちゃうんだね、体感はまだ2年生の前期ぐらいな感じだよね、なんて言いながらコーンをかじる。きっとまたあっという間に1年が過ぎ、慌ただしく卒業し、大学の友達と会うことも、自販機のアイスを食べることもなくなっていく。こんな瞬間ひとつ取ったって、ものすごく貴重なんだってわかってる。だからってどうもしないけど、こういうくだらない瞬間だってちゃんと覚えていたい。くだらない思い出ほど光るから。