年内最後の授業を終える。なんとなく友人と別れるのが惜しくて、構内にある自販機でセブンティーンアイスを買って食べた。2018年、色々あったような気も、なにもなかったような気もする。今年はたぶん起承転結のどれでもなく、ひたすら蓄える年だったのだと思う。新章が始まる幕開けの、それよりも前の段階。エピソードゼロみたいな。もう3年生終わっちゃうんだね、体感はまだ2年生の前期ぐらいな感じだよね、なんて言いながらコーンをかじる。きっとまたあっという間に1年が過ぎ、慌ただしく卒業し、大学の友達と会うことも、自販機のアイスを食べることもなくなっていく。こんな瞬間ひとつ取ったって、ものすごく貴重なんだってわかってる。だからってどうもしないけど、こういうくだらない瞬間だってちゃんと覚えていたい。くだらない思い出ほど光るから。