あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

生還

先月ワクチンを打って、冗談じゃなく死ぬかと思った。脅しとかじゃなくて自分の記録のために書いておく。

県の実施する集団接種を受けた。会場まで車で1時間ほど。一緒に接種する彼氏に送ってもらったのが今思うと運命の分かれ道だったかもしれない。生理中でイブを服用していることを看護師に相談すると、辛ければ寝たまま打ったり待機時間を長めにとることも出来ると言われた。そこまで辛くなかったのでそのままでお願いした。筋肉注射はインフルの予防接種に比べて全然痛くないとか、爪楊枝で弾かれた程度の痛みだとか聞いて油断していたら、今まで打った注射の中でいちばん痛かった。油断しきっていたせいかもしれない。打った直後にすぐ腕が上がらなくなり、微熱めいた怠さがあって、でもまあこんなもんかと思った。副反応対策でポカリを飲みながら帰っていたら、もうすぐ家に着くという段になって頬が麻痺してきた。歯医者で麻酔をしたあとみたいな。すぐに喉が狭まっていくような感覚があり、息が苦しくなり、みるみるうちにポカリも飲み込めないほどになった。車の窓を開けて死にかけの金魚みたいに酸素を吸うことしかできなかった。彼氏がすぐ救急に電話を掛けてくれた。容態や時間からしアナフィラキシーではないと思うので○○分ほど様子を見て(何分と言ったか覚えていない)それでも良くならなければ来て下さいとのことだった。膝から下の震えが止まらず、夏だというのに恐ろしく手は冷え、何より息苦しくて息苦しくて死を覚悟した。ちっとも良くなる気配がないため休日外来にかかった。アナフィラキシーではないが何らかのアレルギー反応かもしれないとアレルギーに効く薬を貰い、気休めの点滴を打ってもらってようやく落ち着いた。彼氏が仕事の日に1人で接種しに行っていたら、パニックを起こしてもっと酷いことになっていたかもしれないし、病院に行く術もなくひとりで倒れてそのまま死んでいたかもしれない。症状的にそこまで重篤ではないから死ななかっただろうけど、考えただけでゾッとする。その後副反応自体は2日ほどで収まったものの、頬や口の中や喉が麻痺するような息苦しさは断続的に現れ、アレルギー症状のようなものに2週間ほど悩まされ続けた。何のアレルギーかも分からず、今度こそアナフィラキシーショックを起こしたら本当に死んでしまいそうなので2度目の接種はキャンセルした。ワクチンは無料だというのに通院費と薬代は結構かかった。こういうの免除は無理でも減額してほしい……。もう完全に良くなったが、今度はPMSで伏せっている。ワクチン接種直後のPMSや生理はとんでもなく重いらしい。微熱がいつにも増して酷すぎてよっぽどコロナを疑った。

別に脅すつもりで書いたわけじゃないけど、周りがみんな受けてるから打つとか逆に周りが打ってないから打たないとか、流されずに自分で判断したほうがいいというのを言いたかった。もし流されて打って副反応で死にかけたり、流されて打たずに感染して死にかけたりしたとき、きっと自分で覚悟して決断していないとより強く後悔する。私は自分で決めたことだから後悔はしていないけど、もし風評被害が怖くて無理に打っていたらものすごく後悔していたと思う。何はともあれ生きててよかった。