ずっと探していたチケットを譲っていただけることになったとき、こんなにも幸せなことってあるんだって思った。本当にずっと探してた。フレデリック、札幌リリリピート編。FCから一般発売に至るまで全落ちし、その日からずっと検索をかけていたけど音沙汰はなかった。
行きたいとか好きの大きさなんて測れない。事情なんて誰にでもあって、こういう理由があるから行きたいなんて言ったところで条件は同じだ。比べるものでもないのは百も承知だけど、私が行けたらすごくすごく楽しめる自信あるのになあって思ってた。
私なら会場の空気ごと持ち帰って言葉にできるのにな、と、でも仕方ないよな、の狭間を堂々巡りしては枕を濡らしてた。本当にたくさんの方々に力になってもらった。みんな全力で探してくれて、行ってほしいって言ってくれて、ああ諦めたくないなって思った。
しつこく募集ツイートをかけて、手応えはなくて、それでも諦められなかった。開演するまで諦めてなんてやるかって思った。ライブ当日は大事な試験があって、それでも絶対行きたくて、祈る気持ちで勉強道具と一緒にマフラータオルとラババンを詰めた。
だから、前日に譲っていただけることになったとき、天にも登る心地で。興奮で全然眠れなかったけどなんだか無双モードで気づいたら試験も終わってた。ふわふわしてた。チケットを引渡していただいてもまだ実感はなかった。ずっとライブのSEを聞いているような心地だった。これから楽しい時間が始まる、あの焦れったくて最強に幸せなほんの一瞬。あのときの気持ちがずっと続いているような。
時間を持て余し、会場近くでやっていたお祭りに紛れこむ。普段は車が往来しているすすきのの道路に座りこんで、100円の焼き鳥とビールを堪能しながら(女子大生がひとりですることじゃないってツッコミは置いといてよ)こんなにも完璧に幸福なことってあるんだ、でもこれから私はその上限を優に突き抜けてもっともっと幸せになりにいくんだよな、って気づいてしまった。
お祭りを楽しむ子どもたちの笑い声を聞きながら、ぼうっと座りこんでいた。少し火照った頬を初夏のあたたかい風が冷まして、頭のてっぺんから爪先までぎっしり幸せで、これ以上幸せになってしまったらどうなるんだろうってぼんやり考えた。春がはじまるどころじゃ済まされないよ。ねえ。
グッズを買うために腰を上げた、ここまでが私にとってのSE部分で、そのあとの本編のことは後ほどゆっくりレポにしたため直します。あおでした。