幸福で頭がくらんでぼうっとしている。今日、長年の夢がひとつ叶った。詳細はまだ言えないけど、時が来たらこれでもかと騒ぐのでほほえましく見守ってくれたら嬉しい。今月中には言えるから待ってて。
心臓が飛び出そうってこういうことを言うんだと思った。呼吸が浅く、涙腺が熱くなって、どうしていいかわかんなくなった。小さな夢はいくつも叶えてきたけど、まあ大きな夢ってほどでもないんだけど、とにかく長年言い続けてきたことだから感慨深い。
高校生の頃くらいからあたためてきた夢を叶えて、それこそ夢のなかでも歩いているみたいで、やけにふわふわしている。気づいたら2コマの授業が終わっていた。いつものカフェに寄って、いつもは選ばない洒落たケーキセットを頼んで、ささやかにお祝いした。ちいさなフォークで芸術品みたいなケーキをつついてたら、ぶわっと実感が湧いてきてまた泣きそうになった。
でも、なんで長年夢見てきたかって、長い間ずっと踏み出す勇気がなかったからだった。全力で当たって砕け散ったらもう立ち直れなくなりそうだった。そんなことがずっと怖くて、自分に絶望したくなくて、ただ指をくわえて憧れてたからこんなにかかってしまっただけ。一歩踏み出した先の景色がこんなにもいい見晴らしだったなんて知らなかったよ、ねえ。
シャッフルで再生していたウォークマンから流れた『TOGENKYO』がモロに刺さって困った。「妄想なんてそんなことわかっちゃいるけど掴みたいな」 って、ずっとずっと思ってて、現にこの曲にも支えられてやっと掴めたわけで。「望遠鏡ばっか見てたら妄想で終わっちまうな もう全部作っちまうさ」 なんて歌詞に勝手に背中押してもらってたから。泣きそうだ。
いままでのすべて、私が積み上げてきたぜんぶ、今日この日のためにあったんじゃないかな。そう思えた。この気持ちを忘れたくないって思ったからこうして残してる。まだ言えないんだけどさ。待ってて。