小学生のときコブクロに惚れて音楽のすばらしさを知った私は、中学生で back number を好きになったのをきっかけに邦ロックにのめり込む。
back numberをはじめとし、アジカンを聴き、派生してKANA-BOONにハマり、ゲス乙女もキュウソもドロスもフォーリミも、流行りのバンドはなんでも聴いた。ユニゾンやマイヘアを観て、ライブハウスの本当の楽しさを知った。
でも、「どんなバンド聴くの?」 「どのバンド好きなの?」 って聞かれたときに、これという答えを出せなかった。ずっと。
だって私は 「back numberが好きな人」 であると同時に 「マイヘアが好きな人」 でもあるわけで、かといって 「ああメンヘラ系ね」 とカテゴライズされるのもなんだか違って。キュウソやヤバTみたいなアホなバンド(褒めてる)も好きだし、ドロスみたいなバキバキにかっこいいやつも全部好きなのだ。
括られたくなくて、「最近はマイヘアが好き!あっでも流行りのバンドは大体聴くし、ミスチルとかも好きだよ~!」 みたいに曖昧に濁す、ということを数年続けてきた。
そしていま、ようやく胸を張って好きだと言えるバンドに巡り会えた。
2018年11月現在、私はフレデリックがめちゃくちゃに好きである。
『かなしいうれしい』リリース前あたり、去年フレデリックを好きになってから、自分でも戸惑うほどの勢いでのめり込んできた。こんなにも熱中したのはコブクロとback numberを好きになったとき以来だった。フェスに行き、サイン会に行き、ワンマンライブに行き、ポストカードのお渡し会にも行った。フェス遠征もした。
好きな理由はいろいろある。まず曲が好きだし、ライブも好きだし、アートワークやグッズも好みだし、4人の温かい人柄も、仲がいいところも、バンドに対する熱量やスタンスも、ほんとうに全部好き。(あと康司さんが熱烈に好き。めちゃくちゃ推し。)
私のなかに 「コブクロが1番好き」 っていう一生揺るがないであろう柱があって、それは揺るがせないにしても、今まで出会ったバンドのなかでフレデリックが1番好きだと胸を張って言える。数ヶ月前に 「どんなバンド好きなの?」 と聞かれたとき、初めて 「フレデリックが好き!」 と答えた。ものすごくしっくりきて、ああこれだ、と腑に落ちた。
フレデリックは、ファンの言葉をすごく大事にしてくれる。新曲がリリースされたときや、ツアーが発表されたとき、ライブの様子を配信したとき、ファンからのコメントやリプライに対して 「届いてるよ、ありがとう」 といったことを十二分に示してくれる。
だから私も届けたいと思った。普段フレデリックを聴いたときにどう感じて、曲にどうやって救われたきたか、どういう色で日々を彩ってもらっているか、ちゃんと伝えたかった。
ライブのときに手紙を書いてプレゼントボックスに入れたりはするけれど、こんなにも強く 「伝えたい」 と思ったのはこれが初めてだった。
お渡し会のときに少しだけ伝えることができて、でも全然足りなくて、近くの雑貨屋で急いでポストカードを買ってよれよれの走り書きで思いをしたためた(快く受け取ってくださったA-Sketch の方に深く感謝しております)。走り書きじゃ足りなくて、丁寧に書いたはがきを雑誌に送ったりもした。新曲があまりにすばらしくて、居てもたってもいられなくてラジオにお便りを送った。
つい2日前、ラジオに宛てたメールを読んでもらえた。心から伝えたかった新曲についての感想。ちゃんと届いているんだ、ということがなによりも嬉しかった。
さらに今日、「ポスター在中」 と書かれた小包が届いた。MUSICAからだった。前に送ったメッセージが採用されたらしい。実際に内容が本人に届くかどうかはわからないけれど、想いをちゃんと受け取ってくれた人がいたんだって、やっぱり嬉しかった。
言葉は使いかた次第でナイフにも花束にもなりうる。大好きな音楽を聴いたときに生まれる感情を、そのまま束ねて贈り続けたい。まだまだ伝えきれていないこと、たくさんある。それをまた受け取って、頑張ってよかったなって一瞬でも思ってもらえたらいいな。1番好きなバンドを、これからも私のやり方でめいっぱい愛する。
って感じに結んだけど2日連続立て続けにいろんなことが起こってキャパオーバーです実際。
とりあえずMUSICAとポスター(サイン入りでした泣きそう)サイズの額縁買えばいい……… …?
ああだめだ。落ち着いて紅茶でも飲みます。あおでした。