いろんなことが日夜ぐるぐる、ぐるぐるまわっているけれどそれでも今日を生きるのだ。日が短くなりましたね。寒くもなった。最寄り駅前でいつも客引きをしているお兄さんはもこもこの白いマフラーをまとっていた。北海道の秋は東京の冬のはじまりぐらいの寒さなので別段おかしいことでもない。高校まで自転車で通っていた3年間、10月にもなればマフラーと手袋がなければかじかんでとても耐えられなかった。11月か、12月に早めの雪が降りはじめてようやくマフラーチャリ通学とはおさらばできる。バス通学にも暖房にも切り替えられないインターバルの季節がずっと嫌いで、だから今でも秋は嫌い。本州に引っ越せばあっさり秋が好きとか言い出すんだろう、私のことだから。この頃はわからないことばかりだけどそれでもパンプスに踵を痛めて涙を拭って時々はパブのカウンターで黒ビールなんか流し込みながら息継ぐ間もないどうしようもなく苦しい今日を生きる。生きる。生きるしかねえんだろ。