あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

頭巾でヘブン

効かないイブに臍を噛みながら、睫毛も溶け落ちそうなほどグズグズに泣きながら、少しでも気持ちを和らげたくて星野源を延々流しながら、多大なる迷惑をかけながらもなんとか走り抜いた夜のこと、いつかハッピーエンドに変えてやるから忘れてなんかやるもんか。どうしようもない腹痛とやるせなさを温めてくれるだろうと期待したホット低脂肪乳は胃の底にずしんと沈んだ。狼が赤ずきんに騙して飲まされた石ころみたいな重さだ。誰かに、何かに騙されているんだろうか、私は。それでも騙し騙しやるしかないって腹を括ったこと、まさかまだ忘れちゃいないでしょう。どんな夜も必ず明けるだなんて深いんだか浅いんだかわかんない言葉は胡散臭くて信じらんないけど、私は私の底なしの負けん気を信じてる。ねえ、目隠しの頭巾を被せたら、一瞬で撃ち抜いてやるからじっとしてな。