新婚旅行3日目は、グエル公園とサグラダ・ファミリアへ。ガウディ建築めぐりの日。
(前回→スペイン旅行記⑤2日目 ダリ美術館 - あおいろ濃縮還元)
8時ごろ「La Selecta de xurros - Antiga Xurreria Sagrada Família」へ。
スペイン名物、ホットチョコレート&チュロスを朝食にいただく。サクッと揚がったチュロスを、チョコプリンの如くどろっとしたホットチョコにつけて食べる。超おいしい。胃は悲鳴をあげているけれども。
バスでグエル公園へ向かう。前方のドアから乗り、T-Casual(地下鉄・バス10回券)のQRコードをかざす。どこまで乗っても料金は一定なので、あとで精算する必要はなく、降車ボタンを押してただ降りていくだけでよい。
9:30のチケットで入場。ガウディが設計したグエル公園は、なんと世界遺産。もともとはグエルという富豪に頼まれて集合住宅を作るつもりだったのが、計画が頓挫したために現在は公園として公開されている。カラフルなモザイクタイルでできたトカゲの像がシンボルではあるが、ほかにも見所はたくさんある。
さっそくスペイン語の壁が立ちはだかる。標識もスペイン語でよくわからず、持っていたガイドブックと照らし合わせて進んだ。
高架橋。ホグワーツの廊下を思い出す
色合いがいちいち素敵。淡いピンクと濃い緑の組み合わせ、バルセロナでよく見かける気がする。「ガウディの家博物館」が見つけられなかったんだけど、これがそれだったらしい。
ベンチに施された破砕タイル(不規則な形のタイルを並べる技法)、近くでまじまじ見ると素敵。組み合わせの妙よ。
白い天井も、
よく見ると全部タイル!この調子で集合住宅を作ろうとしたかと思うと、細かさに気が遠くなる。
有名なトカゲも全面タイル
階段や坂によるアップダウンも多く、けっこう体力削られた。水を持っていってよかった。
この一度壊してわざわざ組み直してるタイル、変態の技……。ガウディ建築はそこまで好みのテイストではないのだけど、実際に見ると匠の技すぎて感服した。
ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家をモチーフにした建物
片方は守衛さんの家、もう片方はショップになっている
どの方向からみても十字架になるよう設計されている二重十字架
ショップにて、タイル柄の塩胡椒入れ、トカゲのピンバッジとマグネットを買った。
THEおみやげ!って感じでいい
11:10頃にはグエル公園をあとにし、バスに乗ってサグラダ・ファミリアへ。
パリ発のベーカリー「BO&MIE」で腹ごなし。私はラズベリークロワッサン、カフェコンレチェ(カフェラテ)。夫は焼いた玉ねぎやマッシュルームがたっぷり入ったボカディージョ(バゲットのサンドイッチ)を。
ジャムいりでおいしかった!
12:00、サグラダ・ファミリア入場。
圧巻…………………
塔の入場時間がくるまで、教会のなかを見学する。めちゃくちゃ近代的なデザインの教会だ、と思う。ゴシックだのルネサンスだの、イタリアのコッテコテな教会を見てことのある私には特にそう思える。
この柱、二重らせん柱という特別な構造になっているらしい
教会には貧富問わずいろいろな人が来る。だれでも楽しめるよう「自然」をモチーフにしたそう。
ステンドグラスは後世になって付けられたんだっけ。宗教画ではなく、抽象的なモチーフが用いられているところも近代的だなと思う。
12:45、生誕のファサード側から、エレベーターで塔の上部へのぼる。
ガウディが生前手がけた「生誕のファサード」
新婚旅行をスペインにしたのは、完成前のサグラダ・ファミリアを見ておきたかったから。
無造作にゴミが散らばってる姿なんて、もう見ることはできないと思うから、来てよかった!
めちゃめちゃ作業中だ……
ほんとうに絶賛工事中でうれしい
よき未完の姿だった。
下に降りるらせん階段がとんでもなく怖かった。片側には手すりがあるが、もう一方は少しでもよろめいたら落ちてしまいそうな渦を巻いている。高所恐怖症のひと無理だと思う。しかもこの階段の長いこと。
両手で手すりにつかまって半べそかきながら降りた。もう無理。
模型やサグラダ・ファミリアの変遷がわかる展示もあったけれど、階段のショックで何も頭に入ってこなかった。夫は二重らせん柱や逆さ吊り模型に興奮していた。
この星かわいい
ショップで気を持ち直し、お土産を買う。
ポストカード、タイルマグネット、サグラダ・ファミリアの模型を作れるペーパークラフト。
二重らせん柱の花瓶!!!このかたちの塩胡椒入れなどもあった。ニッチな需要。
帰りがてら、メルカドーナというスーパーへ。日本でいうイオンのような感じで、プライベートブランドが安くて充実している。入り口に物乞いがいるので注意。
私がメルカドーナで夢中になった、生搾りオレンジジュースの機械。
これは別のスーパーの写真だけど、仕組みは一緒。好きな大きさのボトルを取り、蓋を開けて機械にセットして、黒いレバーを押して好きなだけ注ぐ。蓋を閉めたらそのままカゴに入れて会計。
滞在中4回のんだ。セットしてあるオレンジによって微妙に風味が変わって飽きない。
フィデウア(パスタのパエリア)、生ハム、パンコントマテスナック、アンチョビいりオリーブ缶、オリーブのボディクリームを買ってみる。
部屋で食べたフィデウア。めっちゃうまい。ガーリックマヨネーズもうまい。スーパーのお惣菜のレベルじゃない。毎日ごはんこれでいい。
一日中歩きまわって疲れ果て、18時に仮眠のつもりで眠った。1時間寝たらZARAを覗きがてら、夕飯は米のパエリアを食べにでもいこう。そう思っていたのに、目覚めたのは夜中の2時。……2時?????8時間寝たことも、貴重な夕飯をスキップしたこともショックだ。
メルカドーナで買った生ハムと、日本から持ってきたブタメンを食べてまた眠った。
(→スペイン旅行記⑦4日目 カタルーニャ音楽堂、ピカソ美術館 - あおいろ濃縮還元)