どんな音楽もいつか鳴り止む。
グッドモーニングアメリカの金廣さんが、ポリープ手術に伴い、3ヶ月間ライブ活動を休止するという。
ヒヤッとした。ポリープ自体も心配ではあるけれど、筋金入りのコブクロファンである私は 「活動休止」 という言葉に過剰反応してしまう。それはおいおい話すとして、グドモのブログを読んだとき、無理してでもライブ行っておけばよかったなあと心から思った。マイヘアのときも同じことを思った。
バイトと金欠が重なり、今回の全国ツアーは断念したのだけど、頑張れば休みはもらえたしお金もなんとかなった。「また今度でいいや」 と見送ったライブが、もしかしたらラストライブになるかもしれないのだ。
信じていた音楽が二度と鳴らなくなることなんて、掃いて捨てるほど、ある。
あまり聴いたことはなかったけど、Galileo Galilei や WHITE ASH が解散したときも、BOOM BOOM SATELLITES の川島さんが亡くなったときも、それなりにショックだった。SMAPに関してもまだ受け止めきれていない。
カラスは真っ白、というバンドの解散ライブに先日行った。近頃聴いていなかったのにも関わらず、解散はショックだった。インストアライブにもフリーライブにも行ったことはあるし、"フラゲ日にタワレコにCDを買いに行く" なんてことをしたのはカラスは真っ白が最初だった。
解散ライブツアーの千秋楽は、湿っぽい感じもなく、トリプルアンコールまできっちりやって終わった。MCでは腹の底から笑えたし、骨の髄まであたたまるようなアツいライブだったのに、明るい幕引きだったのに、どうしようもなく寂しかった。
千秋楽が行われた 札幌 Sound Lab mole というライブハウスには、フリーライブで来たことがある。「次はここにワンマンを見に来よう」 と思っていたその 「次」 が、解散ライブになってしまうなんて。
行こうと思えば機会はいくらでもあった。なんで行かなかったんだろう? ものすごく後悔した。終わりに立ち会えたことは幸せだけど、終わってしまうまで、どうして追い続けなかったんだろう?
「活動休止」「解散」 をこんなに怖いと思う原因は、私の愛してやまないコブクロにある。
コブクロは 『蕾』『流星』のヒットから一転、2011年に活動休止をする。小渕さんが喉の病気にかかったためだった。翌年には復帰を果たしているものの、最近になってようやくふたりは "充電期間" の心境を明かしている。
コブクロは、活動休止を発表した札幌でのライブを最後に、やめる覚悟でいたという。4年越しに知った事実に尋常じゃなく鳥肌が立った。休止どころか、コブクロそのものをやめるつもりでいたという。実際、やめようとさえ言えば簡単に終わる状況だったらしい。最終的には復帰に至るわけなのだけど。
大好きなアーティストが急に活動休止をして、復帰するどころかそのまま音楽自体をやめてしまったら?
休止中の心境を知って以来、そんなことを考えてしまう。
「また次でいいや」 と見送ったその 「次」 が、もう二度と来ないかもしれない。どんな形であれ、私の好きな音楽は、いつか鳴り止む。
鳴り止んでしまうその時に、後悔しないように。だからなるべく行けるライブには足を運びたい。歓声を、拍手を送りたい。一瞬一瞬を焼きつけておきたい。そう思う。
だからね、友人たちに言いたいのは、バカみたいにチケット代に貢ぐ私の悪癖を許してくれよということ。「行きすぎじゃない?また来るんでしょ?」 と言われたって、そんなのわかんねえんだよ誰にも!
いまブログに書いたみたいな理由を語り散らしたらドン引かれると思って、「え~でもさ~ライブは私のライフワークだし~」 とヘラヘラ笑うことしかできない私を許してくれよ。ブログ見てないだろうけど。読まれてたらめちゃくちゃ嫌だけど。
あおでした。