親友を久々に部屋に呼んだ。家は近いのに、大学生になるとじゃあ実家で遊ぼうかという話にはあまりならなくなる。高校生のころは学校帰りにそのまま招いて、親友の門限ギリギリまで遊んでいたことを思い出した。
旅行の計画を練ったり、スピッツのバンド名の由来を調べたり(ベーシストが実家で飼っていた犬からとったという予想は大きく外した)、生物の問題集を解いたり、ルマンドを食べながらだらだらとあらゆるテレビ番組を観て過ごした。Eテレで始まった海外のアニメが思ったよりも鬱展開で、きかんしゃトーマスの平和さに救われた。トーマスって洗脳済み社畜だったんだ、と大人になってから見ると新たな発見もあった。こんなにも正解な "日曜日の午後" の過ごし方ってあるだろうか。なんにもないけど満たされている、こういうくだらない日のことほど大切にしたくなる。
ふたつ並んだ空のグラスと、きちんとビニール袋に突っ込まれたルマンドの空き袋が、なんだかさみしい。