あおいろ濃縮還元

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スペイン旅行記⑪8日目 カサ・バトリョ

スペイン新婚旅行8日目。観光はこの日が最後。デパートでお土産を買い、サンタ・カテリナ市場へ行き、カサ・バトリョを見学する。

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(前回→スペイン旅行記⑩7日目 サンセバスチャン→バルセロナ - あおいろ濃縮還元

 

 

朝食を自分たちでつくろう!と張り切って6時に起きる。前日は外食し、キッチンつきホテルの恩恵をあまり受けられなかったため、気合いが入っている。

 

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QRコードで説明書を読みとり、エスプレッソマシンでコーヒーを淹れてみる。備えつけのカップがかわいい。夫はチョリソーとトマトを余ったビールで煮込むフリースタイル料理に挑んでいる。海外で、しかも現地で買った食材で料理をする、というのは好奇心をくすぐられてワクワクする。


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できた!コーヒーもチョリソートマト煮込みも、思ったより苦みが強い。まあ、異国で自炊をできたということ自体がよかったよね……と控えめに称えあう。

 

 

元々、最終日の予定は決めていない。体調と相談しつつ、やり残したことを拾えればいいかな、という感じ。夫に一応「最後にカテドラルとか旧市街とかミロ美術館とか行っておきたい?」と聞くと「疲れたからもうこってりした観光はいい」とのこと。同感である。デパートでお土産を買い、市場で食材を調達し、カサ・バトリョをさっと見て、夜は自炊でシメる、というゆったりプランに決定。

 

カサ・バトリョ(海をモチーフにしたガウディ建築)のチケットをネットで購入する。当日でも前売り券を買うことができた。いくつかコースのあるうち一番安いブルーのチケットにした。カサ・バトリョも「こってりした観光」ではあるけど、ホテルから徒歩5分でめっちゃ近いから、お散歩感覚で行ける。

 

 

 

10時ごろ、エルコルテイングレスというデパートへ。最上階のフードコートでは、おいしいパエリアをリーズナブルに食べられる。前回食べたパエリアをまた食べようとしたら、パエリア屋は12時オープン(確か)だった。仕方なくカットフルーツ、ジュース、炭酸水を買うものの、かなり高め……。

 

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眺望代だと思おう


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サラダカップみたいのに入ったにんじんジュース

 


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オリーブオイルは多すぎてパッケージで選んだ


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イチジクチョコ!自分たち用にダークチョコ、母にミルクチョコのを買った

 

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私の愛してやまないポッチャマがスペインにも……

 

あとは自分たちと義実家用のカヴァ(白ワイン)を調達。夫も同僚へのお土産を買っていた。

 

 

 

サンタ・カテリナ市場へ。超有名なボケリア市場は観光客向けで、こちらはローカル向け。食べ歩きというよりは、現地の新鮮な肉や魚を買ってみたりしたくて、こっちに来てみた。

 

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よく見るとミラーボールが吊り下げられている。市場に?!そしてのれん状にかかった銀テープのようなところをくぐって入る。市場に??!!

 

足を踏み入れたとたん、陽気な音楽が大音量でなだれ込んでくる。照明代わりにぎらぎらと輝くミラーボール。行き交う客もブース内の店員も、音に合わせて適宜踊っており、行ったことないけどクラブっぽい。楽しすぎる……!

 

ABBAのDancing Queenが流れていたときが最も盛り上がり、市場のボルテージが目に見えて上がっていた。仕事の手を止めて完全にダンスに振り切っていた店員さんがいたりして、すごく陽気ですてきだった。いいな。 丁度いい肉や魚は見つけられなかったが、スペアリブを煮た惣菜と、たっぷりのオリーブを買った。よいバイブスの市場だったな。

 

 

 

お腹が空いたものの、ちゃんとしたレストランに入るという気分でもない。でも一応スペインらしいものがいい。街中でよく見かける「365」というチェーンのカフェに入ってみる。地元のチェーン店って好き。

 

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サンドイッチ、コーラ、スーモ・デ・ナランハ(オレンジジュース)。オレンジジュースはチェーン店ですら生搾りだった。


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サンドイッチマン

 

野菜とチーズたっぷりでおいしい!しかし夫は「もうオリーブオイルとパンの組み合わせは飽きた。つけ麺が食べたい」と嘆いていた。恋しくなる日本食、米とかじゃなくて麺なんだ。かくいう私も、日本に帰ったら親子丼が食べたい。あの甘く優しい味つけと、トロトロの卵。私が恋しくなるのって味噌汁とかじゃなくて親子丼なんだ。おもしろい気付きであった。

 

 

 

3時ごろ帰宅。備え付けの洗濯機をまわしてみる。よくわからないツマミが多くて困惑したが、メーカー名で検索すると、留学していた日本人が設定方法を丁寧に記したブログが見つかった。たすかる。

 

FREENOWアプリで、翌朝3時のタクシーを手配する。ホテルから空港のターミナル1まで25分、約40ユーロ。予約できるとはいえ夜中の3時になんて来てくれるのかな……?と怯える。「Prebook received(事前予約を受け付けました)」の状態が少し続いたあと、すぐに「We've got you a driver!(運転手が見つかったよ!)」の文字と運転手の名前、顔写真、車種が表示され、予約が完了したことがわかった。

 

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↑予約開始した画面

 

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↑予約完了後の画面

 

 

腹が減ってスペアリブとオリーブをつまむ。


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おいし~~!ビールものんじゃう

 

 

 

 

17時15分、カサ・バトリョへ。ホテルから近いという理由でなんとなく来たここが、ガウディ建築でもっとも好みだった。グエル公園よりサグラダ・ファミリアよりも我々のツボに刺さった。

 

辺りは夕方とは思えないほどの人だかり。当日券を買おうものなら、途方もなく時間がかかったことだろう。前もってオンラインチケットを買っていてよかった。サクサクと呼ばれてゆき、スムーズに入場できた。日本語のオーディオガイドまであった(途中で充電が切れて最後までは聞けなかった……)。

 

 

カサ・バトリョは海をモチーフに建てられた邸宅で、ディズニーシーのマーメイドラグーンはここを参考に作ったといわれる。

 

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至るところがうねうねと曲線を描いており


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壁や天井の模様も、ゆらめく水面っぽい


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素材の感じとか、確かにディズニーを思い出す。オーディオガイドによるとここは「恋人たちがキスをする暖炉」らしい


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言葉にしなくてもひとめで海っぽいモチーフだとわかるこのディテール、すごいな~~~


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バルセロナの街を見渡せる大きな窓。この窓枠とガラスもどうなってるんだろう


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この木材の繋ぎ目とか、ステンドグラスとか、多分めちゃくちゃすごい技なんだろうな


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とんでもない天井……

ディズニーシーでマーメイドラグーンの建築が一番好きな私は、ガウディの手がけた広大なグエル公園よりも、サグラダ・ファミリアの煌びやかなステンドグラスよりも、カサ・バトリョの特にこの部屋にものすごく圧倒された。前者ふたつより地味とはいえここだって世界遺産なんだけど、約150年前にこんな前衛的なデザインの建物がつくられたなんて。海が大好きな私のツボにまっすぐ突き刺さる。

 


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曲線美を絶賛している夫の図


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すべての部屋がおとぎ話の邸宅っぽいんだよな~かわいいな~


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ガウディがカサ・バトリョのためにデザインした椅子!説明もなくおもむろに置いてあり、普通にみんな休憩用に腰掛けていて驚く。なんとこれ、ふたつの椅子がドッキングしている。

 

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これも確かガウディデザイン。妥協しないこだわりを感じる


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ドアひとつとっても素敵。ドアノブとかもこだわっているんだろうな


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外観の模型も


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サグラダ・ファミリアの時も思ったけど、ガウディって外観に何かのイニシャル入れるの好きなのか?


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おもむろに置いてあるランプですら超素敵


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プロジェクションマッピングで、壁の上から下へと、水が流れていく映像が映し出される。現代技術との融合、いいな。

 

ミュージアムショップのグッズはかなりお高め。クリアファイルで11ユーロとかする。

 

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バルセロナの街を描いたしかけ絵本、12ユーロ90セントで購入。

 


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ライトアップされたカサ・バトリョ。私も夫も、ここがスペイン旅のなかで一番好きだった!最後に来れてよかった!

 

 

 

滞在中、何度もお世話になったメルカドーナ(スーパー)へ。牛肉、トマト、きのこ、塩、出来合いのサラダ、生搾りオレンジジュース、ビールやネスティー、翌朝用の飲むヨーグルトをじゃんじゃか買っていく。

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だいすきなスーモ・デ・ナランハもこれが飲み納め。ホテルに備え付けの本かわいい。

 

 

最後の晩餐は自炊。夫が牛肉きのこ炒め、トマト炒めを作ってくれた。メルカドーナのサラダと、サン・セバスチャンのEROSKIで買ったガスパチョ(冷製トマトスープ)も。

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明日は3時にホテルを出なければならない。寝過ごさないように皿洗いや洗濯をしながら起きているという夫にあとを任せて、10時に就寝。

 

次回はようやく最終日。ミッフィーを求めて駆けずり回ったオランダ・アムステルダムでのトランジットなどについて。