あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

年末年始、食い道楽

私はどうやら「食い道楽」なのかもしれないと思う。胃袋は大きくないし弱いくせに、男子高校生ばりに食いしん坊だし、旅先でもきれいな景色を差し置いて食べ物のことばかり考えている。ランチを食べ終えて午後の業務中にはもう、冷蔵庫のなにを使ってなにを作ろうかと考えている。食べ物にあまり興味がないという上司が「食べ物に興味なくて何食べても一緒だから、何を作る気も起こらない」と言っていて、そんな人もいるのかとびっくりした。私だって別に料理が特別好きなわけではないけど、狙った通りの味のものができるとすごく嬉しい。そのたび、ぴったりとポフィンを作れたときのあの高揚を思い起こす。

 

 

年末年始、ひたすら各地のものを食べに食べた。年末は飛騨高山へ温泉旅行に出かけた。飛騨高山の「古い町並み」(ほんとうにそういう名前の通りが存在する)には、飛騨牛をはじめとする食べ歩きグルメがそれはもうたくさんある。1泊2日の旅で食べ歩きしたもの。みたらし団子、飛騨牛の握り寿司、牛串、高山ラーメン、日本酒飲み比べに、甘酒も2杯のんだ。ちなみに酒もたいして強くないのに大好き。

 

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ぽつりと灯りのともり始めた古い町並み

 

みたらし団子は甘くなく、磯辺餅を連想する香ばしい醤油の香りがした。握り寿司はあまり繁盛していない店で食べたら全然おいしくなくて、並んだとしても人気の店を選ぶのがいいんだなと学びを得る。それを活かして行列のできる店で頼んだ牛串は感動的においしかった。高山ラーメンはあっさりとした中華そば。この辺りって中華そばのシェアが異様に高いというか、ラーメンイコール醤油味みたいな風潮がある気がするがどうなんだろう。ラーメンといえば味噌の世界で育った元道民は不思議に思っている。甘酒は米麹がたくさん入っていてよかった。


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シンプル


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宿でのんだフォントがおどろおどろしい飛騨高山麦酒、かなりおいしかった。もなかアイスも!


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これは最も心踊った日本酒飲み比べサーバー。まず100円でおちょこを購入し、それから1枚100円のメダルを好きなだけ買う。メダル1枚につきおちょこに1杯好きな日本酒が飲める酒飲み大歓喜アクティビティ。梅酒やゆず酒なんかもある。写真にうつっている、2分の1の量しか注がれないプレミアムな日本酒がすごく好みだったのだけど、プレミアムなだけあって1本5、6000円して、味の似たノットプレミアムのを自宅用に買った。宿の売店でも甘口のスパークリング日本酒を買った。飲み道楽でもあるかもしれない。

 

 

肝心の大晦日から正月にかけては、予定していた帰省が叶わず、おせちの代わりにピザを買ってアメリカンに年を越してみたり、大好きな伊達巻を2本買ってみたりした。おせちはなくても、伊達巻とかまぼこと栗きんとんと数の子があればなんとなく簡易正月気分を味わえた。

 

 

もはや年始ではないが、こないだは静岡でも食べて飲みまくった。この場合の「飲む」は、酒ではなく静岡名産のお茶のこと。暇さえあればお茶を飲んでいた。「ななや」では抹茶の濃さを7段階から選べる抹茶ジェラートを2種類比べて食べてみる。レギュラーであるNo.3は抹茶がしっかりしつつも甘さがある。No.6は苦みが強く「ォ゚ッッ」みたいな声が出た。ジェラートを食べた直後にのむあったかいお茶は、サウナと水風呂の交互浴のようで至高だった。

MARUZEN Tea Roastery」では玄米茶と煎茶をみずから急須で淹れ、ほうじ茶ジェラートも食べた。最近は玄米茶の香ばしさに目覚めてハマっていたけれど、一周まわってやっぱり緑茶がいちばん好きかもしれない。そしてほうじ茶はラテとかアイスとか甘く加工してあるほうが好きだと気づけた。

このブログを好んで読んでいる人はなんとなく私と嗜好が似ているんじゃないかと思うんだけど、静岡駅に行く予定が今後あれば「DAYBREAK Liquor&Coffee」に行ってほしい。絶対好きだと思う。

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だってメニューがこうなんだから。

 

壁いっぱいの本棚にはずらりとCDが並んでいたりして、内装も素敵なカフェバー。酔い覚ましにコーヒーだけ飲んでもいいし、コーヒーを使ったカクテルなどを楽しんでもいい。エスプレッソをチェイサーに飲むお酒だとか、逆にお酒をチェイサーにして飲むエスプレッソもあった。エスプレッソリキュールとエスプレッソとミルクで作る「オセロ」が、ミルクたっぷりだけどコーヒーの味も強くて苦くないけど甘すぎもしなくて、要するにとても好みだった。クラフトジンジントニックも。

 

 

 

私は大食い選手権のように食べるわけじゃないし、泥酔するまで飲みもしないが、やっぱり食べることも飲むことも大好きだなあと思う。おいしいものを適切に嗜めるいい大人になりたい。