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虎視眈々、日々のあれこれ

結婚準備記

25歳、第一次結婚ラッシュの波が静かに押し寄せてくるのを感じている。かくいう私も結婚準備をすすめている真っ最中。

まだ同い年で結婚した友達がひとりしかおらず、婚約してから何をすればいいのかのロールモデルが身近にいない。ゼクシィとネットに頼りながら手探りで結婚準備を進めているが、まだ序の口だというのにあまりにも大変で、自分の備忘録とだれかの参考になればと思って書き留めておく。

 

気が向けば続きも書くかもしれない。ひとまず今回はプロポーズについて、指輪について、式場見学および両家顔合わせ(このふたつはまだ実施していない)の準備について、それから花嫁美容なるものについて。

 

 

 

 

プロポーズ

婚約をしたのは8月半ば。結婚の話はかなり前から進めていて、「プロポーズ時の婚約指輪の有無」についても話し合った。ここからしてまず大変だった。

指輪を差し出してのプロポーズにふたりとも憧れはあったものの、実際サプライズで指輪を渡すのはどうなのか。指輪の納期は間に合うのか。サイズはどうするのか。デザインが気に入らなかったらどうするのか。指輪はあとで買うとすると、代わりの記念品は何にするか、などなど。私たちはロマンよりも現実派なので、どうすれば最も満足することができるのかをとことん議論した。

最終的には「指輪はプロポーズ後に一緒に買いに行く。プロポーズのときは代わりに花束を贈り、それをプリザーブドフラワーにする」という意見でまとまった。私はサプライズも好きだが、それ以上に気に入らないものを身につけたくないというこだわりが強く、ここはロマンを差し置いても譲れないポイントだと話すうちにわかった。

 

プロポーズは、友達の結婚式のために帰省していた北海道で受けた。結婚式帰りの私と、ショッピング(このときに花束を買っていた)をしていた彼氏とで合流する。彼氏はデカい紙袋を提げていて、もしかして?と一瞬思ったが「いいズボン買った!」と嬉しそうにしていて(もちろん嘘)あっさり騙された。

しばらく普通に過ごしたあと、かつて私が告白の返事をした場所でプロポーズされた。ここでプロポーズをしたくてわざわざ遠方でおこなったということだった。持ち歩いて弱っていた花束を復活させるため、2リットルの水とカッターを買う。ホテルに帰ってすぐ、半分に切ったペットボトルに、ラッピングを解いて茎を斜めにカットした花を生けた。

翌朝すぐに花屋へ行く。花の販売に加えてプリザーブドフラワーの受注も請け負っている花屋を事前に調べ、そこで花束を買ったらしい。包み直した花束を持ち込んでプリザーブドフラワーにしてもらうよう注文する。花に合うフレームを選び、プラスする花などを追加で選んで、自宅に郵送を頼んだ。納期は2、3ヶ月らしく、現在はまだ届いていない。

 

プロポーズひとつとってもサプライズされたい/されたくない、指輪がほしい/あとで買いたい/全くいらない、などの意思確認をおこない、段取りも考える必要がある。私は完璧にすり合わせができてこの方式で大満足だけど、サプライズで進めてほしい人は「そんなのそっちが決めてよ!」と思いそうだし、これは完全に人による。私たちのケースは少し特殊だと思うが、同じように合理的を好む人の参考になればいい。

 

 

 

指輪

私たちは北海道で出会って付き合い始めていて、共通の友人も多い。現在住んでいるところは仕事の都合で来た特に縁のない土地だから、式を挙げるなら北海道がよかった。ゼクシィにはその地域ごとのバージョンが売っており、北海道版なら北海道の式場が掲載されていると知って、空港の本屋でゼクシィを入手した(ネットでも買えるが早くほしかった)。

ゼクシィを読み、とりあえず指輪を入手するところから着手するべきだとわかった。たくさん載っていた指輪の写真をふたりで見て、こういうデザインが好きだとか、これは嫌いだとかのすり合わせをする。シンプルで王道だけど遊び心もある指輪がいいと方向性を決め、さらに予算で絞って見学したいショップを挙げていった。

この段階で、絶対にここで買いたい!という店は決まっていたのだが、試着したらなんか違うとなるのを避けるために2、3店舗巡ることにした。ゼクシィで事前にキャンペーンにエントリーしておくと商品券や特典を受けられるのでこれも大事。しかしゼクシィ経由で資料請求をするとブライダル関連の勧誘電話が止まらなくなるらしく、本命のショップにはホームページの問い合わせフォームから連絡してカタログを送ってもらった。

 

スケジュールの都合上、1日に2店舗の見学予約をした。ダイヤモンドを売りにしている店舗を最初に、本命を最後に見学したのはものすごくよかった。

最初に見学したダイヤモンドが売りの店舗では、カラット数の違いや、黄みの多いダイヤと白が強いダイヤとの違い、傷のより少ないダイヤとやや傷のあるダイヤの違いをとても丁寧に比較して見せてもらえた。

傷の少なさでランクが変わり、伴って値段も変わるのだけど、これは正直肉眼では見分けがつかない。見えないとしても質の高いダイヤを選ぶ人もいるだろうが、私は肉眼でわからないなら安いほうでいいやと思った。あとは黄みのないほうが好みで、日常使いをするなら台座が低くてカラットはあまり大きくないほうがいいかな、と考える。

 

指輪本体のデザインはS字やV字にカーブしたものがかわいいと思っていたのだが、試着するとあまり似合わず、私の指にはストレートタイプがいいと判明する。パーソナルハンド診断をしてくれるショップもあるので、そういうところに行ってもよかったかもしれない。

大体イメージは固まったものの、これ!という指輪は見つからなくて、本命の店に賭けることにした。

 

見学時間は1時間程度が目安だとネットで見て、1時間後に次の店舗を予約していたけれど、1時間では終わりそうになくてかなり巻いてもらったし、次の店には遅れる旨を連絡して遅刻して行った。あと1店舗目では飲み物が出てきて、直前にカフェでたらふくジュースを飲んだことをちょっと後悔した。

 

 

本命の2軒目。やはりドンピシャに好みで、ここで買おうとすぐ決めた。指輪の色をプラチナかホワイトゴールドのどちらにするかで悩んだぐらい。

ダイヤのランクを決めるとき、特にサンプルや写真の提示などはなく、ランクごとの値段表のみを見せられてどれにするかを問われた。さっきの店で比較して見ていたから躊躇なく選べたが、何も知らなかったらよくわからず適当に買わざるを得なかったと思う。だから絶対最初にダイヤモンドが売りの店舗を見た方がいい。絶対。

注文時に刻印も決めるので、凝った文章を刻みたい人は事前に考えておいたほうがいい。私は婚約指輪にプロポーズの日付、結婚指輪に入籍の年月日を入れると決めていた。今って結婚何年目だっけ?というのを忘れる自信があるから……。

9月頭に購入し、届くのは12月の予定である。楽しみ。

 

 

 

式場見学&両家顔合わせの準備

リアルタイムで準備中。式場見学(ブライダルフェアともいう)は今月と来月に1軒ずつ予約した。

指輪は私が主導でほぼすべて決めたためサクサク進んだが、彼氏と互いの両親の意見も必要になってくるこのあたりから揉め始めた。意見をすり合わせて妥協点を探る作業が最も大変だった。

 

式場は主に4種類ある。費用が高いとされる順に、ゲストハウス、ホテル、専門式場、レストラン。ゲストハウスは貸切ができるけど高すぎるので却下。格式の高さよりもカジュアルさを重視したかったからホテルも却下。専門式場とレストランの2つに絞り、とりあえずイメージを掴むために近場の式場を見てみようとなった。

私も彼氏も結婚式にそれぞれ1回しか出席したことがなく、イメージも好みも固まっていない。雰囲気はナチュラル系がいいのかスタイリッシュ系がいいのか、料理のランクは重視するか、どのくらいの規模の式を挙げると見積もりはいくらになるのか。タイプの違う式場を比較してそのあたりを見ておきたい。

 

彼氏はホワイトとグリーンを基調としたナチュラルでシンプルな感じが、私はシックでスタイリッシュな系統が好き。ナチュラルな雰囲気の専門式場と、スタイリッシュなレストランをそれぞれ予約することに決めたはいいものの、1ヶ月以内の土日の試食会つきのフェアは全然予約が取れない。当たり前だけどつらい。

ウェブ予約をしたあと、折り返しの電話がかかってくるのが苦痛だった。私は吃音もちで、初対面の人と電話をするときは恐ろしくどもってしまう。自分の名前すらどもってまともに言えないのでものすごく不審がられる。だから本当に仕方ないんだけど電話がめちゃくちゃ嫌だった。仕方ないんだけど!メールがいい!

折り返しの電話でストレートに予約が取れることはなくて、大抵はその日は満席だからと別日程を打診された。直近の人気の日程で申し込んでいたからこれは当たり前だけど、最初は丁寧だったのに私たちが見学を特に急いでいないとわかると高圧的にキャンセルしてくる人に当たったりもした。

仕事中で電話に出られなかったとき、あとで折り返さなきゃ…嫌だな……と思っていたらメールで連絡をくれた式場があり、すごく助かった。ぜんぶメールでやり取りしたい。担当のかたが丁寧だったのでレストランはそこを見学することにした。

 

 

式場のことを考えつつ、両家顔合わせの予定も組む。お互いの実家に挨拶したときに前もって開催場所と、結納の希望についても聞いておいていた。結納はなし。式を私の地元で行う兼ね合いで、両家顔合わせは彼氏の地元。食事会の費用は私たち持ちで、交通費は各自。ここまではトントン拍子に決まった。

入籍から逆算した日程を打診したけれど、土日祝しか休めない人たちと、シフト制で土日祝は忙しくて休みを取りづらい人たちで綺麗に分かれていて、ここだ!という日程はひとつしかなかった。

しかし単身赴任をしている私の父が、飛行機の便がなさすぎて物理的に来られない事態が発生した。母だけ出席して父はオンラインにするパターンなども考えたけれど、最終的には別の空港で降りてそこから新幹線で来てもらうことにした。

私の父は言葉足らずすぎて母相手じゃないとコミュニケーションが成り立たないので、母に翻訳してもらわなければならず(そんなことある?)このへんの調整がほんとうに大変だった。彼氏のすばらしいご両親とこんな会話が通じないうちの親を会わせていいのか……?とマリッジブルーが顔を出しかける。

 

でもまだ日程を決めただけで、ここから店の手配、互いの両親の服装のすり合わせや手土産の有無の確認、当日の流れを決めたり、必要ならば顔合わせのしおりや婚姻届や記念品も用意しなければならない。

指輪やお返しの品の披露などもあるかと思う。指輪のお返しとしてよい包丁がほしいと言われたけど、もちろん包丁を持ち歩くわけにはいかない。だとしたら写真でも見せる?包丁の写真を……?と現在進行形で苦悩している。

 

 

 

花嫁美容について

花嫁美容なるものがある。式の前にシェービングをしたりエステに通ったり、つまりはウエディングドレスを綺麗に着るために理想の自分になっておこうという趣旨だと私は解釈した。

式までまだ1年はある。今から始めれば間に合うかなと思って、筋トレ、脱毛、肌質と髪質の改善に取り組んでいる。既にサボってるけど。

 

胃下垂ゆえに腹筋をしないと下腹が出てしまうし、加齢で代謝が悪くなって肉がついてきた。体重を落とすダイエットとしてではなく、体を引き締める意味合いで筋トレをすることにした。YouTubeで初心者向けの二の腕、腹筋、胸筋に効くトレーニングをしている。がんばったら二の腕も腹も引き締まったけど、サボってたら戻った。継続を目標にがんばる。姿勢をよくするために巻き肩トレーニングも取り入れたい。

 

脱毛用にケノンを買った。田舎で近くに店舗がないから。それと剛毛で生えるスピードも早くて、店じゃ間に合わない。1度脇に照射しただけで生えるスピードが明らかに遅くなったが、これも三日坊主である。ドレス映えするツルツルの背中を手に入れるためにがんばる。

 

ツルツルの背中になるためには背中ニキビも消さねばならない。オルビスでボディ用のニキビケアができるボディソープと化粧水を買った。心なしか背中ニキビのできる頻度が減ってきたように思う。

顔のニキビにもオルビスのクリアシリーズを使っているが、まだできることにはできるので、肌荒れがひどい時用にETVOSのクリアスポッツとオルフェスのセンシティブマスクを用意した。頑固なクマとできかけのほうれい線にはなめらか本舗のアイクリームを塗っている。

 

前撮りなんかで手元を撮ることもあるかと思う。指輪屋さんでもらった来店特典のネイルオイルと、エイジングケアに効くというアベンヌの薬用ハンドクリームも塗ってマッサージをしている。年齢は手元に出ると言うし。

 

現段階で既に効果が出ているのは髪質の改善である。髪をきれいに伸ばすために、いまいちだったシャンプーを変えたら別人のようにサラッとした。ドライヤーもパナソニックのものに買い替え、AVEDAのパドルブラシとオルビスのヘアミルクを導入した。もはや何が効いてるのかわからないけど、史上最高に髪の調子がいい。

 

 

 

このように色々と結婚準備をしており、とても大変ではあるのだけど、こんなの本当にまだ序の口だということは知っている。式場やドレスや招待客を決め、ペーパーアイテムやムービーや引き出物を用意し……となってからのほうが格段に大変だと思う。そうなったらまたここで泣きつかせてください。

 

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