あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

グリッター

運転免許を取得した。通っていた自動車学校には卒業を間近に控えた高校生ばかりがいて、まだ染めていない黒髪や、あるいは染めたての明るい茶髪の群れのことをいつも眩しいと思っていたけれど、免許センターの年齢層の中では、大学をとっくに卒業した私はそんなに浮かなかった。学科試験は思ったより意地悪じゃなかった。秘書検定のほうがよほど底意地が悪い。

免許センターの食堂、というものを密かに楽しみにしていた。免許センターの食堂。イオンのフードコートとか、サービスエリアのご飯と似たニュアンスのわくわくが含まれた響き。私が食べたカツカレーはわりと人気だったように思うが、頼んでいたのは高校生男子がメインだった。寂れているけど活気のある食堂でおばちゃんが出してくれるカツカレー、ほど良いカツカレーがこの世にあるんだろうか。この世で最も良いカツカレーだった。

懇切丁寧にコンシーラーで青クマを消し、元から子持ちししゃものように膨れている涙袋にさらにラメをのせて強調しまくり、フォトショさながらの化粧を施していったのに、2秒で撮られた証明写真は中国のおばさんみたいでめちゃくちゃウケてしまった。背筋を正す前に撮らないでほしい。これはこれで面白いので更新までネタにし続けようと思う。