あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

人伝いに、あまり関わったことのない後輩が私のことを尊敬しているのだと聞いた。生き方に感銘を受けているのだと言ってくれていたらしいその子のほうが、圧倒的に格好良く生きていると私は思うのだけれど(高校生のうちからあちこち留学に飛び回るようなアクティブな子なのだ)、なんとなく嬉しかった。

 

先日、仲良くしていたバイト先の子が退職した。今日シフト被る最後の日ですね、寂しいです、と言い合ったあとは何事もなかったようにいつも通り仕事をして、いつも通り締め作業をして、すべて終えて店の外に出ると少し並んで歩いた。仕事がキツくてもこうやって仲良く話せる人がいたから頑張れた、ということをお互い話しながら。最後の分かれ道に来て、じゃあ、と手を振る。雪景色のなかその子が笑顔で言った「あおさんと出会えてよかったです」という言葉を、いつまでも覚えておきたいと思った。私もそんなふうにまっすぐ、人に感謝を伝えられる人になりたいと思ったことも。

 

だれかの心の片隅にでも引っかかれるような人間でありたいな、なれてるかなあ、と思う。私が息をする過程で、だれかの人生に1ミリでも関わることができるなら、そんなに嬉しいことってない。いつだってあなたの心に残りたくて仕方ないのだ、明かりを灯せる人間でありたいのだ、だってせっかく生きてるんだから。

 

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