あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

雨のち

雨の打ちつける音で目が醒めて、遠い舞洲の地に思いを馳せた、朝。靄がかった重たい頭で課題をひたすら打ち込みながら、私は義務的に書く文章というものはあまり好きじゃないなあと鈍る頭で思った。6年前にいちど筆を折ったのも、義務的でいたせいで書くことを嫌いになりかかったからだった。自分で傑作だと自惚れられない作品なんて。こうしとけばいいでしょ?って上澄みだけを掬って塗り固めた中身のない言葉なんて。あの時みたいな思いはもうしたくないけど、あんなふうに絶望することがなければ成長することもなくいつかどこかでぱきりと折れていたんだと思う。苦渋の味を忘れない。忘れてなんかやらない。蟻地獄みたいな1年間をただのかさぶたにするも踏み台にするも私の裁量。ならば、私は。