あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

ほかの人なんてどうでもいいからあなたの心に残りたい

 

という一言だけがブログの下書きに保存されていて、なんでそんなことを書いたのかはよく覚えていないけど、消すのも惜しかったのでなんとなくそのまま続きを書いてみようと思う。

 

私は自分のために文章を綴っていて、わからない人になんて一生わかってもらえなくていいと思っているけど、もしも自分のために書いた言葉が見知らぬあなたの心を動かせるのであれば、そんなに素敵なことってない。自分のための言葉があなたのなかに息づいた、その、奇跡みたいな瞬間を見せてほしい。

 

たまに 「製作意図とかけ離れているかもしれないから感想を伝えるのが怖い」 みたいなことを耳にするのだけど、私は自分の作品の意図を汲んでベタ褒めしてほしいんじゃなくて、私の言葉がどんなふうにあなたの心を動かしたのかが見たいんだよなって思う。的外れでもディスでもいいからさ。理不尽すぎるのは泣いちゃうけど、まあ、無反応よりは嬉しい。

 

ぴたりと言い当てられたら恥ずかしいけど嬉しいし、全く意図していなかった意味を見出してもらえたならとってもとっても嬉しい。あなたにとってどんなふうに見えたのか、どんな気持ちになったのか、それを教えてほしい。

 

私の吐き出した言葉が独り歩きしてあなたの心に息づくとき、初めて言葉は意味を成す。「耳に届くまで言葉は海の波に似てる」 という歌詞がすごく好き。私が生み出した波に乗るも溺れるも受け取ってくれたあなた次第だから、好きにしてほしいと思う。

 

わかってくれない人なんて悪いけど本当にどうでもいい。大なり小なり受け取ってくれる見知らぬあなただけの心に残りたい。自分を救うために吐き出す言葉が、どこかで誰かを救うことがあるのならば素敵だなと思う。願わくばあなたを。

 

ほねのふね

ほねのふね