あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

ともしび

死ぬことだけを生き甲斐にしている友人にかける正解の言葉はちゃんと見つけられないでいるけど、誰にも言えないでいる死にたいと思ってることを私にだけ言ってくれているうちは間違ってはないはずで、でも死んでほしくないって縋ることはあの子を苦しめるってわかってるから、また茶化して返して、少しだけ込めた本音に気づいてくれることを祈ってる。いくらでもバカみたいなこと言って笑わせてあげるから、明日あいつと遊ぶからまだ死なないでおこうってずっとずっと思っていて、そしていつかどうでも良くなっちゃえばいい。授業サボってシャボン玉吹こうよとか、駄菓子ありったけ買って公園で食べようとか、そんな突拍子もないこといくらでも言って飽きないようにしてあげるから、あいつが悲しむからまだ生きてようかなって思ってほしいんだよ。私が引き止めることなんてできないのはわかってるからせめて繋ぎ止めさせてほしい。こないだ読んだ 「さよなら、平成くん」 という本の主人公と私の気持ちが驚くほど似ていて、胸がぎゅっとした。ねえ、私はあなたのお葬式より先に結婚式に行かせてもらわないと困るんだよね。