あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

ライジングサン2018 ②

17:00~ def garage にて Saucy Dog。

 

列伝2018で初めて観たサウシーに、完全に虜になった。切ない歌詞、歌唱力、すべてに心打たれた。

(そのときの様子はこちら→ スペースシャワー列伝2018 札幌 - あおいろ濃縮還元

 

 

【Saucy Dog】

リハ1.  Wake‬
リハ2.  バンドワゴンに乗って‬
リハ3.  ナイトクロージング‬

  1. メトロノウム
  2. 真昼の月
  3. いつか
  4. グッバイ

 

(セトリ完全にうろ覚えなので間違ってたらすみません)

 

 

30分前にリハーサルが始まった。最後の部分だけやった『ナイトクロージング』は歌詞をド忘れしたらしく 「歌詞わかんな!」 と笑っていた。

 

本日の舞台である def garage は、若手の登竜門ともいえる屋根つきのハコである。

「def の意味って知ってます?調べてみたら、"素晴らしい"とか"カッコイイ"とか"イカした"って意味があるみたいです。イカしたステージにします!」

「メインステージはSUN STAGE だけど…ここが(僕らにとっての)メインステージってことでいいですか?」 との言葉にしびれた。

 

再登場する3人。慎也さんがアコギを鳴らす。それだけでわっと歓声が上がった。

もういちど、鳴らす。ふたたび沸き起こった歓声をのみこむように 「私達ね、もう大人だからね 好きなだけじゃ一緒にいられないのは もう分かってるよね?」 と歌いはじめた。『煙』。

 

音源で聴くよりも透明感と迫力のある歌声が、歌詞の切なさに磨きをかける。「うだうだ過ごしたあの日々が無駄になる気がした やだやだこのまま知らぬふりで通せば君と笑えたかな」 「強がって言った 「じゃあねバイバイ」 」、熱がこもっていく声にじんとくる。全力でバラードを歌う人が好きなんだよな。

 

『メトロノウム』の詞を追いながらじっくり聴いていたら、「濃霧の中走った夜も無駄なんかじゃないよね」 という箇所で初めて 「ノウム」 が 「濃霧」 とかかっていたことに気づいた。今更。もっとちゃんと聴こう。

 

 

サウシーは特に失恋ソングが大好きなんだけど、『メトロノウム』『真昼の月』のような夢に向かっていく曲も大好き。

Saucy Dog はこんなところで留まっているようなバンドじゃない。back number や My Hair is Bad を初めて知った時と同じ感情が渦巻く。こんなにいい歌を唄うバンドが、もっと高みに行けないはずがないと。このまま、地に足をつけたまま突き進んでほしい。ずっと応援していたい。

 

 

「ここがメインステージとは言ったけど、いつかはSUN STAGEに立ちたい」 そう慎也さんは言う。

「1週間前、おじいちゃんがおばあちゃんの後を追うように逝ってしまって。悔しかった。もっと大きなステージに立って、ホールツアーが出来るようになったらおじいちゃんをライブに呼んであげられた。悔しかったんです」

「身内が亡くなっていくと、次はうちの両親かな……なんて不謹慎だけど思ったりする。孫を抱かせてやりたいけど、それはメインステージに立てるようになってからだなって」

「さっきから僕の周りをずっと虫が飛んでて。……でね、楽屋にも同じ虫いたよね?もしかしたらおじいちゃんが、亡くなったあと初めてやるライブを観にきてくれたのかなって。アブなんですけどね。アゲハとかじゃなくて、よりによってアブかよって (笑) 」

無理に笑うでも泣くでもなく、ただ穏やかに、時折メンバーとアイコンタクトを取りながらそう話してくれた。心と目頭がじんわり熱くなった。

 

『いつか』を熱唱する気迫に圧倒され、『グッバイ』で有終の美を飾る粋さに感服し、30分ほどのステージはあっという間に終わった。リハを含めても1時間足らずのステージで、こんなにも心を揺さぶられるものだろうか。

ああ。また Saucy Dog に恋に落ちてしまった。

 

 

 

↓ 極上センチメンタルバラードはこちら ↓

Saucy Dog / いつか(Official Music Video) - YouTube

 

次回、③は大人見した ASIAN KUNG-FU GENERATION の様子をさらっと。

あおでした。

 

ライジングサン2018 ① - あおいろ濃縮還元

ライジングサン2018 ③ - あおいろ濃縮還元