春には21になる。
成人してからの1年、いろんなことがあった。19歳の私に話しても信じてもらえないようなことが起きたり、自分で起こしたりした。数え切れないファインプレーやどでかい失敗、この世のものとは思えない絶景も地獄も見た。たくさん見て聞いて食べて話して、目まぐるしく駆け抜けた。
同年代の人がきらきらして見える。きちんと就職して自分の力だけで暮らしている友達や、1年間海外へワーホリに行った同級生が眩しく見える。でも、ひたすら好きな勉強をしている私のことを眩しいと思っている人だっているのかもしれない、と最近は思う。
まだ未熟で大人には程遠いけれど、ひとつだけ誇れることがある。これまで下してきた決断に、ひとつも後悔がないということ。失敗も回り道も多かったけど、間違った道なんてひとつもなかった。最短ルートではなくても、いちばん正しい道を常に歩んでいる自信がある。
不安や焦りに負けないくらい、20年間ちゃんと積んできたものだってあるんだから。人のこと羨ましがってる暇はない。指くわえて羨ましがられるような人に私がなればいい。それだけだろ。
春には21になる。子どもの頃思い描いていた立派な大人にはまだなれそうもないけど、つまらない大人には絶対ならないから安心してよ。あいつはバカだけどかっこいいよねって言われるような大人になりたい、いつか。
あおでした。