あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

顔ファンなんてクソ食らえだ

「ドロスはカッコいいから好き」 って言うと、120%顔ファンだと思われる。違う。顔も好きだけどそうじゃないんだ。顔も好きだけどさ。

 

[Alexandros] が本当にカッコいいのは、端正なルックスでも、スタイリッシュな衣装でも、英語と日本語を巧みに編んだ曲ですらなくて、その 「生き様」。

 

 

特にボーカルの川上洋平さんは、フロントマンになるために生まれてきたような人。産声とか絶対 「愛してるぜ!」 だったでしょ。

 

[Alexandros] の目標はただひとつ、世界一。具体的には グラストンベリー (イギリスの音楽フェス) でトリを飾ること。世界的なフェスに日本人が出場するだけでも前代未聞なのに、そのトリをやらせろときた。

 

ドロスの凄いところは、お客さんがほぼ1人もいないような路上ライブ時代からずーーーっと世界一しか見ていないこと。

インディーズですらないバンドが 「俺らは世界一になる!」 なんて言っても誰も間に受けなかっただろうな。

 

そんな時期に 「オンリーワンじゃクソくらえだ ナンバーワンがいい」 という歌詞を書ける凄さ。何言ってんだコイツらって笑われたと思う。でも着実にのし上がっていこうとするんだからホント凄い。

 

 

大学時代組まれたバンドは就職しても芽が出ず、4人で同じアパートに住み、仕事が終わったあと朝まで練習する日々を続ける。長い下積みを経て 「インディーズ市場最後の大物」 と言われながらメジャーデビューしたのは2015年。たった2年前。

 

その2年で海外進出も果たし、日本のフェスに出ればメインステージを任され、武道館も幕張もソールドアウト、オリコン1位に輝き、

 

普通のバンドならここで 「めちゃくちゃ周りに感謝し始めて、支えてくれた人たちへの気持ちをバラードにする」 時期が来る。もうほんっっと必ず来る。そしてこの時期が来ると停滞する。もしくはポリープで休養する。

 

 

だけどそうはならなかった。「当たり前でしょ、俺ら世界一になるんだからこんな事で満足するわけねーじゃん」 みたいな顔して冷静に受け止めていた。

 

それどころか最近リリースされた『kaiju』の中では 「俺はここ何年もデカい怪獣になろうと努力してきたのにこの有様だから (和訳)」 なんて言ってる。『クソッタレな貴様らへ』でも 「目的地にはまだまだ程遠い (和訳)」 と歌ってる。

 

感謝に埋もれて腐っちゃわないどころか、バリバリ飢えてるじゃん。最高。

 

 

 

あと英詞や和訳を読むとよくわかるんだけど、英語だとだいぶ攻撃的なこと言ってる。

 

たとえば『言え』。「何も言うことがないなら母ちゃんの所へ帰れ もしあるのならリングに上がってこい ツイッターじゃなくて現実世界でだよ 影でグチグチガタガタぬかしてるんじゃねえぞ (和訳)」。

か、かっけえ……。叩かれたら歌でボコボコにやり返すところ、最高にロックでカッコいい。

 

 

帰国子女ってことでイジめられたりもしたみたいだけど、帰国子女であることすら武器の一つだと思ってる、といったことも口にしていた。

 

逆境でより研ぎ澄まされていく、追い風が吹いても自分のペースを崩さない、そして着実に突き進んでいく。攻めまくる姿勢がもうたまらなくカッコいい。

 

カッコいいっていうとすぐ顔ファンだと思われるけど!顔も好きだけど![Alexandros] は、生き様がハチャメチャにカッコいいんですよ。そうなんですよ。

 

 

 

 

 

レポートの息抜きに書いたせいで、若干レポートの感じ引きずってる。引用文献の欄とか作っちゃう前にさっさと寝ます。

 

ちなみに推しは白井眞輝です。いちばん目立たない、常に眠そうなギタリストです。めちゃくちゃタイプ。しんどい。

あおでした。