あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

悪役の正義

私がときどき冷酷になることを誠実さだと、突き放しさえすることを優しさだと見抜いてくれるあなたとだけ話がしたい、踏み台や悪役になるのは慣れっこだけど毎度やっぱり痛いものは痛くて、奈落に突き落とした両手には血が滲んでいて、こんなこと全然したく…

500ml

スイカバーを手に歩けば、駅から海までの寂れた道にだって夏の魔法がかかる。気が済むまで海に足をひたして、砂浜でお喋りしつつ自然乾燥させる。お祭りの出店の安っぽいフランクフルトと、プラスチックカップに入ったモヒートを昼間からキメた。大人になっ…

雨のち

雨の打ちつける音で目が醒めて、遠い舞洲の地に思いを馳せた、朝。靄がかった重たい頭で課題をひたすら打ち込みながら、私は義務的に書く文章というものはあまり好きじゃないなあと鈍る頭で思った。6年前にいちど筆を折ったのも、義務的でいたせいで書くこと…

『プログラムcontinued』のプログラム解析

UNISON SQUARE GARDENが15周年を迎えた。 さほど大々的なお祝いムードでもなかった10周年とは打って変わり、15周年である今年は舞洲での野外ワンマンをはじめとして、B面アルバムやそれに伴った全国ツアー、親交の深いアーティストたちによるトリビュートア…

ほかの人なんてどうでもいいからあなたの心に残りたい という一言だけがブログの下書きに保存されていて、なんでそんなことを書いたのかはよく覚えていないけど、消すのも惜しかったのでなんとなくそのまま続きを書いてみようと思う。 私は自分のために文章…

起承

隣の家の庭でアジサイが青々と咲いていた。横を走り抜けていった子どもは小学生のお手本みたいな半袖短パンで身を固めていた。つっかけたスポーツサンダル、指のあいまをすり抜ける風の温度が心地いい季節になった。夏だから髪を伸ばしていると言うと驚かれ…

ジュブナイル

ビールの泡を覚えてもポカリスエットとアクエリアスの違いはわからないままで、初任給で親にご飯を奢るなんてこともしないままアルバイトは4年目。22歳になっても友人と集えば小学生みたいな下ネタに沸くし、シーシャよりしゃぼん玉、韓国ドラマよりドラえも…

終着点より

忘れられない夜だってひとたび明ければ扁桃腺も腫れて嫌んなっちゃう。あの眩さを思い返しながらうどんを茹でて鼻をすする。どれだけ強い光だって滑稽な日常に織りこまれていくからこそ忘れてなんかやらないと思う。 死ぬことを生き甲斐にしているあの子は自…

フレデリズムツアー ~リリリピート編~

7/7、札幌COLONYにてフレデリックを観た。 フレデリズムツアー2019、SEASON2 リリリピート編は、4年前の初全国ツアーと同じライブハウスを回るというコンセプトのもと全国10ヶ所で敢行された。9ヶ所目になる札幌は、180人収容というとんでもないキャパシティ…

SE

ずっと探していたチケットを譲っていただけることになったとき、こんなにも幸せなことってあるんだって思った。本当にずっと探してた。フレデリック、札幌リリリピート編。FCから一般発売に至るまで全落ちし、その日からずっと検索をかけていたけど音沙汰は…

葉桜

いつか自分の書いたものが活字になって出版されたい、ロキノン載りたいって息巻いてた昔の私に、大好きな本屋とタワレコにあなたの文字が並ぶ日が来るよって教えてあげたいと思った。 (詳しくはこれに書いてあるので先に読んでもらえたら→夢をかなえた話 - …