あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

机上に踊る

グラスのなかの梅と目が合う。比喩でもなんでもなく、ソーダの底に沈めた酒浸しの梅と目が合う。梅酒ソーダと筆の捗る、夜でも朝でもない気だるい時間。そんな時間に学問がことさら捗るのはタイムラインが動かないからだと性根の腐ったツイ廃は思う。モダニズムがどうとかフロイトが何を提唱したとか、普通に生活していくうえではなんの役にも立たない教養という贅沢を頬張るとき、知識欲に脳は震える。勉強することは嫌いだけど学問は好き。大学に行くのは嫌いだけど大学はとても好き。それと勉強中は音楽を聴くことにしているので(無音だと落ち着かない)頑張るほどに教養と音楽をいっぺんに摂取できて楽しい。机上で空論をこねくり回すのは大好きだから、今宵もアルコールと手を取っていざ机上のダンスフロアで踊る。