あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

頭の悪いギターで

好きなバンドが解散したことはこれまでもあった。カラスは真っ白の千秋楽にも、空想委員会のラストライブにも行ったけれど、立ち直れなくなるほど悲しくはなかった。それは 「昔好きで追ってたけどリアルタイムで追ってはいなかったバンド」 だったからだと思う。

 

ハンブレッダーズのギタリスト、吉野エクスプロージョン氏がサポートギタリストに降格する報せを、頭ではわかっても受け止めきれていない。解散でも脱退でもない、こういう形で残ってくれることで、サポートとしてまだ吉野さんを観られるチャンスはある。解散や脱退じゃなくて本当に良かったけど、吉野さんの人生を歩んでほしいと強く思っているけれど、なのに涙が止まらないのはなぜだ。

 

ハンブレッダーズを好きになって間もない。去年の夢チカライブで一目惚れして以来、半年ほどしか経っていないけど、それでも本当に好きだった。だった、じゃない、好きだ。大好き。こないだ観た札幌でのワンマンライブは、大事な試験の1週間前で、行くかどうか泣くほど悩んだ。でもどうしても観たくて、あのとき無理してでも踏み切って良かったと思う。

 

私は楽器の善し悪しがマジで全然わからない。上手いんだろうなとか、なんかカッコイイなぐらいにしか。それでも、全然楽器のことわからない私でも、吉野さんのギターがほんとうに好きだったんだよ。好きなんだよ。ワンマンで、憑依されたようにギターを掻き鳴らす吉野さんを見て、ダサいくらいに熱すぎるプレイを目の当たりにして、すごくカッコいいなって思ったんだよ、ハンブレッダーズのギターが吉野さんでほんとうに良かったなって思ったんだよ。ウニに捧げたギターソロ、意味わかんないしあまりに気持ち良さそうで笑っちゃったけど、心から痺れたしグッときたんだよ。

 

頭ではわかっているのに心がなんだか空っぽで、吉野さんのツイートに寄せられたリプライを眺めていたら涙が止まらなくなって、こないだのワンマンが私が見た最後の4人体制のハンブレッダーズだったのかなって、いろんなことが渦巻いてぐちゃぐちゃで、ああもしかして失恋したらこんな気持ちになるのかなあとか気持ち悪いこと考えたりしてる。

 

どんな形であれ私はハンブレッダーズが好きだし、バンドマンである以前に人間なのだから自分の人生を歩んでほしいと思うし、これからも変わらず応援したい。そう心から思ってる。わかってるけど涙が止められないから、これを書いてる。

 

ブログを書くとき、いつもなら読みやすさとか漢字やひらがなのバランス、行数や句読点の位置まで計算してるんだけど今日ばかりはできない。支離滅裂でも、あとで読み返して苦しくなっても、今のこの気持ちを絶対に残しておきたいと思う。

 

最高のギタリストが掻き鳴らす最高な音源を聴きながら、最高だったワンマンライブのことを思い返しながら、今日だけは枕を濡らさせてほしい。頭の悪いギターを鳴らしてくれよ。

 

(最高だったワンマンライブ→Cagayake! BOYS - あおいろ濃縮還元