あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

ゆめゆめ忘れては

長い夢をみていたような、まだ夢のなかにいるような。

 

木曜の早朝に地震が発生し、金曜の朝には水道、夜には電気が復旧。土曜からは交通網が機能し、コンビニやスーパーに品物が並びはじめた。月曜から学校が再開したものの大事をとって休んだので、本日火曜日、久々に学校とバイトへ行った。

 

地元のスーパーにはまだ肉も魚もなければ、レタスなどの新鮮な野菜もない。乳製品もあまり並んでいなかった気がする。ただそれは、田舎ゆえ物流が滞っているせいもあると思っていた。

 

昼食を買うために入った街のコンビニは、おにぎりはもちろん弁当もパンも、お茶と水以外の飲料も全然なかった。ガラッガラ。幸いひとつだけ残っていたジャムパンを買えた。比較的恵まれている街中ですらこうなのだから、甚大な被害にあった地域はどうなっているんだろう。

 

電気もガスも水道も使えて、ケータイの電波も通じて、一応は食糧も手に入る。学校もバイトも再開した。少しずつ元通りになっていく日常に、ふとしたところで爪痕を見つける。悪夢でもみていたのだろうか。それともまだ夢のなかにいるのだろうか。不思議な気分になる。

 

バイト先でまかないを食べたとき、ちょっと泣きそうになった。茹でたささみがたっぷり載ったサラダ。ソーセージ以外の肉を食べるのも、玉ねぎ以外の野菜を食べるのも地震が起きて以降初めてだった。あのとき感じた底知れぬ恐怖は忘れたいけれど、こういう気持ちは絶対忘れちゃいけないと思った。

 

あ、サラダしか出されてないわけじゃないよ。メインディッシュもちゃんとあったよ。どんどん生活が良くなってきているので、また大きな余震が来ない限りは大丈夫です。あおでした。