あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

OTOツアー横浜記 2/3

コブクロOTOツアー、横浜アリーナ1日目。

 

の様子を綴る前に、ワンクッションとして、願望垂れ流しツイートをざっと載せておく。

(そのあとの文章からはがっつりネタバレかますので、嫌な人はここでブラウザバックお願いします)

 

 

 

 

 

 

 

 

「WELCOME TO THE STREET」 と銘打たれている通り、このツアーは、コブクロのふたりだけで行う "ストリートライブ" をコンセプトにしている。歌とギターのみのシンプルな構成でアリーナやドームを巡る。

 

 

会場に入り、目をみはった。

なんだこれ…………。

 

センターステージが中央に据えられ、そこからバツを描くように伸びる4本の花道。花道の上からはスクリーン代わりに白い布が吊るされ、ある映像が投影されている。

 

見覚えのあるグリコの看板。大阪は心斎橋、ひっかけ橋から見えるビル群を模したイラストが映しだされていた。ただしグリコ以外の看板には、もぎたての広告など、コブクロに馴染みのあるものが掲げられている。その下を行き交う人並み、がやがやとした効果音もあいまって、ある感覚に陥る。

 

私はいま、紛れもなく、ストリートライブに来ている。

 

路上から芽を出したふたり、その始まりの場所に、私たちは招かれたのだ。

 

 

 

 

 

 

開演時間を少し過ぎたころ、アナウンスが流れはじめる。アナウンスは本業のお姉さんではなく、明らかに小渕さんの声。

「LEDや手拍子などコブクロが喜びそうなことはどんどんやってください。もう我を忘れるぐらい、も~~こんな自分今まで見たことないってぐらいはっちゃけてください」

コブクロ以外のアーティストのライトを持ってきたり、まさかとは思いますが、懐中電灯にリボンを巻き付けて持ってくる人はいませんよね???」

「また、今回のツアーはふたりきりです。バンドメンバーがいない寂しさから、コブクロのふたりが楽屋から出てこない場合がございます」

などと会場を沸かせていく。

 

 

アナウンスが終わると、スクリーンに変化が訪れた。若かりしふたりがストリートライブをしている映像、それが矢継ぎ早に切り替わっていく。個人的には、「I will never forget loving you」 と『坂道』を歌うシーンでぶっ倒れそうになった。

 

映像が消える。歓声があがる。花道の両端にそれぞれコブクロのふたりが現れた。

 

中央に歩み寄り、拳をクロスする。はじまりの合図。

 

 

 

 

 

 

 

 

【2018 6/2 横浜アリーナ セットリスト】

  1. YELL
  2. One Song From Two Hearts
  3. Million Films
  4. ストリートのテーマ
  5. 君になれ
  6. 永遠にともに
  7. 2人
  8. DOOR
  9. Ring
  10. 風見鶏
  11. ここにしか咲かない花
  12. 潮騒ドライブ
  13. Moon Light Party
  14. ONE TIMES ONE

En1. YOU
En2. バトン

その日の気分→ 青
日替わり曲→ 赤

 

 

 

 

今年20周年を迎えるふたりのツアーは、メジャーデビュー1曲目で幕を開けた。「今 君は門出に立ってるんだ」、歌詞のひとつひとつがコブクロの姿と重なり、はやくも泣きそうになった。

 

次いで、『One Song From Two Hearts』。バスドラムのキックを踏む小渕さんの足元がビジョンに抜かれる。「外れた車輪 ボルト締め直したら Go way」 なんて歌われたら、もう駄目だった。大粒の涙が頬を伝っていくのがわかった。

ストリートから這い上がり、時代を席巻したふたりが1度立ち止まり、また進み出すために作った歌。ふたりきりで歌う 「二つの心重ね 歌うよ」 が、沁みる。

 

 

『Million Films』は、ギター1本だと聞こえ方がほんとうに違った。アコギの音のきらきら具合に、「ツマビクウタゴエ」 と通ずるものを感じる。

あとこれ純然たるラブソングなんだけども、 「100万枚撮りのフィルムでも撮りきれない程の想い出を 君と二人 未来へと焼き付けていけたら良いな」 という箇所を思わずふたりに重ねてしまった。尊い

 

 

 

 

 

「ギターコーラスの小渕健太郎です、今日は最後までよろしくお願いします」

「ボーカル担当の黒田俊介です」

「いつもならここでバンドメンバーを紹介するんですが、今日はふたりきりなので…」

「いや、小渕さん、メンバー紹介しましょう」

「?!」

「オンベース寛雄!」

突然の無茶ぶりにもかかわらず、アコギをベースに見立ててベンベン弾く小渕さん。動きも顔もだいぶ寄せてる。即興のくせに、弾き終えたあと手をヒラヒラさせる謎の動きまで完コピしている。

 

ベースやギターのみならずパーカッションやドラムまでも、アコギのホールを叩いて再現する。全体的に馬鹿にしてたけど(主に顔)クオリティは高い。

キーボードはどうするのかと思っていたら、ギターでキーボードみたいな音色を奏でたあと(すごい)ホールに顔突っ込む勢いでハミングし始めて笑った。よっしーさんの再現度高すぎる。

 

さすがにストリングスは……とだれもが思ったであろう矢先、小渕さんはなんのためらいもなくギターを肩に載せてあごで挟んだ。まじか。やる気かこの人。

「ファーストバイオリン漆原直美! 」

がんばって腕を伸ばし、バイオリンの真似をしてみせる。キツそうだったけど絵面はだいぶ面白かった。

黒田さんはこのくだりをひどく気に入って 「これ恒例にしよう!明日もやろう!」 と大ウケしていた。

 

 

 

 

WELCOME TO THE STREET、と銘打つからには外せない曲、『ストリートのテーマ』。確かこのとき、ふたりが突然ゴンドラに乗ってアリーナとスタンドの合間をそれぞれ半周しはじめた。

LEDといい握手会といいゴンドラといい、40代突入してからアイドル化著しくないですか。観客を、そしてなにより自分たち自身を飽きさせない努力が凄まじい。そういうとこ好き。

 

 

前回のツアーでは1曲目に歌った『君になれ』。アコギだとガラッと印象が変わることにびっくりした。演奏のシンプルさが、曲のもつメッセージ性をぐっと引き立たせる。

 

 

 

 

続いては 「その日の気分」 で曲を決めていくコーナー。

小 「何やる?なんでもいいよ!」 

黒 「『永遠にともに』は陣内さんと小渕さんの間でいろいろあったから、それ以外ならなんでもいいですよ」

小 「なんもないわ!話をややこしくすな!笑」 「じゃあ『永遠にともに』やる?」

 

なにが 「じゃあ」 なのか、と黒田さんも観客も思っていただろうけど、結局は『永遠にともに』をやることになった。黒田さんが楽譜を持って小渕さんのもとへあれこれ打ち合わせしにいく。

 

黒 「"共にする" こと多くない?覚えられへん。あとこの歌、ほんとは『永遠に智則』じゃないんですか?」 「智則歩き~♪ 智則探し~♪ 智則笑い~♪ 智則誓い~♪」

小 「曲中に思い出しちゃうからやめて!笑」

黒 「確かに歌い終わったあとに言うべきやったな」

ツッコむのも反省するのもそこなんだ???

ひとしきり永遠に智則のくだりで爆笑したあと披露した『永遠にともに』、直前まで智則智則言ってた人の歌とは思えないほどすごくよかった。「君はとても綺麗だよ」 のところめちゃくちゃ好きなんですよね、聞けてよかった。

 

 

 

「その日の気分」 2曲目は、お客さんのリクエストで『2人』をやることに。

黒 「『永遠にともに』と同じメロディーで歌っちゃだめ?2人探し~♪ 2人笑い~♪」

 

インディーズバージョンで披露してくれたこの曲、メジャー版ではカットされてる 「ほうら(ほうら) そうだ(そうだ) この場所に君が忘れてた傘届けずにいたら 今頃2人は出会ってないのかもね」 のとこも歌ってくれた。非常にレア。

 

 

 

次の曲も、何がいいかお客さんに意見を仰ぐ。小渕さんがどこからか 「DOOR!」 という声を拾い、「DOORって言ってる人おるよ!DOORやろっか」 と嬉しそうに提案する。やりたいっていうより、たぶん誰よりも小渕さんが聴きたいんだろうな、黒田さんの歌う『DOOR』。

前の2曲は楽譜を見ながらパートや歌の入り方をひそひそ打ち合わせていたのだけれど、この曲のときは何も確認しなかった。

 

わかってたけど、やっぱり、『DOOR』のエネルギー半端じゃなかった。「後悔は僕に何を教えてくれただろう?」 に被せる伸びやかな高音ハモリ、それを受けての 「行くしかないだろう」、鳥肌が立った。すごかった。こんな凄まじい歌が打ち合わせもなしに即興で歌えるのか。ストリートミュージシャンの底力を見せつけられた気がした。

 

 

 

 

 

次の曲、イントロで息が止まるかと思った。

最初に載せた私のツイートを覚えているだろうか。ホールツアーで初めて生で聴いたアコースティックアレンジの『Ring』が忘れられなくて。リクエストにも書いたこの曲が、まさかまた聴けるなんて。

 

指輪をイメージした円形の光がステージに落ちる。40代の色気漂う黒田さんのスタンドマイクさばき。指輪なんて硬いものを 「しずくの様に落ちてく恋の証」 と柔らかな水にたとえる感性がすごいな。

この手で壊して 粉々に忘れてしまおうと 鏡に投げつけたリングにこぼしたこの胸の痛みを 涙を」 と歌詞カードにない部分が終わると、小渕さんがブルースハープを吹き始める。なんであんなに激しさと切なさが同居するハープを吹けるんだ……。

息もつかせないほどの迫力でハープを吹ききり、アコギをさらに強く掻き鳴らす。こんなにもアコギをロックに弾き倒せるアーティスト、小渕健太郎しかいないと思う。

ハープ&ギターソロ、おそらく1~2分程度だったのだろうが、体感時間は果てしなく長かった。終わってほしくなかった。最高だった。

 

 

 

 

「リクエストでもランキング上位に挙がっていた曲をやります」 と始まった『風見鶏』。

何気なく交わした約束が 心の道を照らすよ」。ふたりにとっての約束とは、一緒に音楽やろうやと路上で交わした何気ない口約束のことで。20年間苦楽をともにして、こうしていまアリーナの大舞台にふたりきりで立っているコブクロに思いを馳せた。

 

 

 

4つの花道の上に降りるスクリーン代わりの白い布。そこに見覚えのある桜のイラストが投影される。原点であり頂点、コブクロのはじまりの歌、『桜』。

関係ないけど、この曲に一貫して出てくる花って、絶対に桜のことではないよね。名もない小さな花と桜ってどういう関係があるんだろう。いつか本気で歌詞解釈したい。

 

 

 

 

映像が切り替わる。暗い画面に目を凝らせば、静かに寄せて返す海と、しんと広がる夜空が見て取れた。夜の海岸。「何もない場所だけれど ここにしか咲かない花がある」 と小渕さんが歌いはじめて息をのんだ。『ここにしか咲かない花』。

歌のすばらしさは言うまでもなく、演出もすごかった。曲が進むにつれて徐々に明るくなり、オレンジに明けていく空。吊り下げられた布のみでなくセンターステージにも映像が投影されていた。砂浜が映しだされたステージはさながら小島のようになっており、一定のリズムで波が押し寄せる。目から入ってくるすべて、耳から入ってくるすべてがあまりに美しくて、棒立ちでぼけっと聴いていた。

 

 

 

ここにしか咲かない花』を作るために行った鳩間島の話もしてくれた。島までは4人ほどしか乗れない船に数時間乗る。黒田さんが座っているほうに船が傾いて、船長さんに注意されたという。ほんとかよ。

 

島には学校以外の公共機関がなく、もちろんレストランやコンビニもない。島民の方が振る舞ってくれた肉料理がなんであるか尋ねると、「これ?ヤギだよ、さっきそのへんにいたろ」 とのこと。

黒 「小渕なんてさっきまでヤギとツーショット撮ってたのに……笑」

小 「もう俺が『メェ~~!』言うて泣きたいくらいやったわ」

 

 

 

 

 

 

さてお待ちかね盛り上がりコーナー。一発目は『潮騒ドライブ』。ワイパーめちゃくちゃ気持ちいい~!あと毎回思うのは 「灼熱の海に氷点下の雨が降り注ぐようなキスをしよう」 ってどんなキスですか!!小渕さん!!ねえ!!!

 

『Moon Light Party』『轍』とアップチューンになだれ込む。「1 2 3 Hey! いけますか!」 って煽られたの最高に楽しかったけど、「みんなの Hey! も楽器です!」 ってのはよくわからん。好き。銀テ掴みながら手叩いて跳ねて、めちゃくちゃ楽しかったことだけ覚えてる。

 

 

 

本編ラスト、『ONE TIMES ONE』。

 

 

そう、これ。ひとりきりで雨に打たれてうなだれていた『One Song From Two Hearts』の時期を越え、実りの雨をふたりで浴びようと歌えるまで、どれほどの葛藤があったんだろう。

 

音源では荘厳なアレンジが施されていたこの曲を、小渕さんの吹くカズーと、ギター、そして歌声のみで紡いでいく。ふたりの歌声が重なり合えば無限の色が生まれる。1×1は無限大だ。

 

 

 

 

 

ふたりが袖にはけ(花道から下りるとき、わっ!!と後ろから押す素振りをみせるなど非常にイチャイチャしていた)アンコールを求める手拍子と『ストリートのテーマ』の合唱、「コブクロー!」 という掛け声が起きる。

 

 

 

アンコールどうもありがとう!と再びふたりが現れ、小渕さんが曲説を始める。アンコール1曲目は日替わり(※ほかの箇所ではもう歌わないのかな?)曲をするという。

 

メジャーデビュー前、インディーズ時代最後にできた曲を、と言って始まったのは『YOU』だった。

コブクロに数々のラブソングあれど、私が最も愛してやまないのが『YOU』なので、膝から崩れ落ちるかと思った。こんな終盤になにしてくれるんだ。もう語るまでもないほど最高ですよね『YOU』は。良すぎた……。いままでがんばって書いてたのにいきなり語彙喪失したオタクみたいになってごめん、ほんと~~に良すぎた………。

 

 

アンコールラスト。ふと推しが醸し出してくる父性に弱いので、感動的な曲説のさなかにも、「リレーを見る機会があって」 という言葉に過剰反応してしまう。

何もない所から生まれてきた人なんてひとりもいなくて、僕たちは命のバトンを受け継いで生まれてきたと。あと完全にニュアンスだけど、僕らの歌がだれかのエネルギーになったり、誰かにもらった言葉で明日も頑張ろうと思えたり、そういうのもバトンを繋いでるのと同じこと、みたいなことを話してくれた。

 

そうして始まった『バトン』。

 

命を繋ぐバトンのことを歌った曲としていままで聴いていたけれど、小渕さんの曲説を受けたあとだと、歌詞もなんだか違ったふうに心に響いた。

いつかは君も誰かに手渡す時が来る」 をいままでは命のこととして捉えていたけれど、言葉にだって命は宿っている。誰かからもらった優しさを、私だって誰かに手渡してあげたい。誰かの支えになれるようなバトンを繋ぎたい。


この曲そのものが、コブクロのふたりが未来へ手渡す、20周年へのバトンであるように思えた。20周年という節目を目の前に、はじまりのファンファーレをふたりきりで鳴らし、いまこうしてバトンを繋ごうとしている。そんなツアーなのだと思った。ONE TIMES ONE。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、7000字超えという非常に気色悪い横アリ1日目のライブレポはこれにて終わりです。お疲れさまでした。

横アリ2日目のライブレポもゆったり書いていくので、お暇があれば是非。さすがにここまで長くはならないので。ただ熱量はこれの倍以上あるかもしれません。悪しからず。

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。目薬さしてね。あおでした。

 

 

(横浜記1/3はこちら→http://bloomsky.hatenablog.com/entry/2018/06/07/002214