あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

ライジングサン'16 ④

キュウソネコカミ

リハ

良いDJ

GALAXY

KMTR645 (feat. ネコカミノカマタリ)

 

ライジングサン」にちなみ、太陽の格好で現れたセイヤさん。全身白で固め、サングラスをかけ、頭にはダンボール製?の太陽をかぶっていた。

 

DJ!ビート!心臓のビート!1曲目からテンションぶち上がっていく。端っことはいえ前のほうを陣取れて、ビジョンで細かい表情を見るか、肉眼で全員を見るか、みたいな贅沢すぎる状況。

 

「前にライジングでスベった曲をやります!!」とむしろ気持ちいい前フリから始まった『GALAXY』。ドラゴンボールの主題歌だからか、キュウソ特有の毒っ気はないけれどかっこいいナンバー。

『KMTR645』は本邦初披露。KMTR=カマタリ。

 

キュウソも、手を突き上げて応えるお客さんも、リハとは思えない全力っぷり。初っ端からこんなかっ飛ばしてもつのかと汗を拭いていると、リハを終えたメンバーが袖に引っ込んでいく。太陽の格好したまま本番に突入したらどうしよう、と密かに心配していたのでホッとした。

 

2016 8/13 セットリスト

MEGA SHAKE IT !

ファントムバイブレーション

記憶にございません

DQNなりたい、40代で死にたい

KMDT25

サギグラファー

お願いシェンロン

ブルース

新曲 

ハッピーポンコツ

ビビった

 

サカナクションの『アイデンティティ』が流れ、メンバー再登場。セイヤさんはちゃんと普通の衣装に着替え済み。

ちなみにキュウソの立つSUN STAGEは、ライジングサンのメインステージだ。この日はキュウソの前に、ワンオクやベビメタがここで演っていた。

 

ワンオクの集客力にビビったセイヤさんが、「でも俺らには全編日本語詞だという強みがある!ないものはない!あるものはある!!」と言っていた。自分にないものを嘆かず、あるものを誇れるところが好き。

 

それと、「4大フェスに出演させてもらった中でも、メインステージに出させてもらったのはライジングサンが初めてです!最初っていうのはやっぱり特別です」とも。最初のメインステージをしっかり焼きつけてほしい、私もしっかり見届けたいと思った。

 

 

「個人的に最近すげぇ調子悪くて」とセイヤさん。調子というのは体調ではなく、メンタル的なもののようだった。そんなMCから『お願いシェンロン』に入る。

 

全員で両手を空にかざしてセイヤさんに力を送ったり、かめはめ波を打ったり、一体感の問われるパフォーマンスが続く。極めつけは、観客の上に渡した筋斗雲(と書かれた板)に乗ってセイヤさんが練り歩くというもの。2つの筋斗雲を使い、観客の上に立つセイヤさん。

 

「最近すげぇ調子悪くて!自分の曲聴いて泣いたりもして!でも、こうして支えてもらって立ってる!!!!俺は売れたい!!!!」

 

じんときた。4大フェスのひとつ、そのメインステージに立ってもなお、浮かれることなく「売れたい」と言う。メインステージの客席の真ん中を歩く人なんて、セイヤさん以外に知らない。

それでも高みを目指したいというその向上心と欲深さこそが、成功をつかむ鍵なんだと思う。鍵穴は見つかりにくいかもしれない、だけど鍵はきっともう握ってるよ。

 

確か、ここで『ブルース』を歌い始めたんだったかな。

 

   私は歩く 人の上を

   穏やかな顔つきで

   私は歩く お前の上を

   思いやりとマナーを考えながら

 

合唱が始まった。私はこの曲を知らなかったけど、その場で覚えて声を張り上げた。両手で文字通りセイヤさんを支えるお客さん、『ブルース』をめいっぱい歌うお客さん……その上に立つセイヤさん。目頭が熱かった。キュウソのステージで泣きそうになるなんて、不覚だ。嬉しい誤算だ。どうやらセイヤさんも少し泣いていたらしい。

 

 

このあとにやった新曲も、すごく胸に迫った。タイトルも歌詞も忘れたけど、「俺は今までただ生きてるだけだった」「主人公気取りしていただけの脇役だった」みたいな感じ。

頑張っているつもりなだけで受動的に生きてるよな、このままじゃ脇役だよな、主役に返り咲きてえなあ、頑張ろ、と固く誓う。

 

『ハッピーポンコツ』は是非とも母に聞かせてあげたかった曲。お母さんのことを歌ったみたいな歌だなと思って聴かせたら、まんまとハマらせることに成功して。2日目だけ一緒に行く予定だったのが、キュウソも観たいとのことで通し券にさせた。聞かせてあげられてよかった。歌ってくれてありがとう。

 

ラストは『ビビった』。力いっぱい手を突き上げ、飛び跳ね、熱量を爆発させる。「売れたいマジで」という歌詞でさっきのMCを思い出し、また目頭が熱を帯びる。

 

 

日本4大フェスと呼ばれるフェスのひとつ、その最も大きなステージ。そこに立てること。支えてくれるお客さんがいる喜びを噛み締めながらも、ここがゴールでないことを彼らは知っている。通過点に過ぎないことを。満足してはいけないと知っている。私も頑張ろうと思った。強く強く思った。

 

キュウソで泣きそうになるなんて、こんなに背中を押してもらえるなんて、とんだ嬉しい誤算だよ!ありがとう!

 

 

長文に付き合ってくれてありがとうございました。

次は⑤、1日目の幕引き編です。

あおでした。