時間を買う

「〇〇に△△食べに行こう!」が口癖の友達がいます。

よく食べる子ってかわいいし、幸せそうでいいなぁと思う。でも私は、どうにか断れないかといつも考えてしまう。

食べ物に限ったことではなく、「服買いに行こうよ」という誘いでも同じです。

食べることは大好きです。ショッピングも大好きです。でもいちいち誘いに乗ってたらお金がいくらあっても足りない。


何をしている時が一番幸せか。

それは、人それぞれ違います。

美味しいものを食べることに幸せを感じる人は、食べ物にお金を使えばいい。かわいい服を着ることで満たされる人は、買い物をすればいい。私はライブや旅行が好きだから、そこにお金をかけたい。



「ライブはバンバン行くくせに、わたしとは遊んでくれないよね」。

いろんな友達に言われます。ほんとに申し訳ない。だけどしょうがない。だってアイスクリームよりコブクロが好きなんだ。映画よりライブが観たいんだ。お揃いのネックレスよりラバーブレスレットを付けていたいんだよう。


旅行好きの両親に、小さい頃からキャンプやら温泉やら、それはもういろいろな所に連れて行ってもらった。

楽しい瞬間や美しい光景のためにお金は惜しまない、ということを、知らず知らずのうちに学んでいた気がします。


たとえば旅行。見知らぬ地を踏みしめるどきどき。かすかに違う空の色。街の表情。言葉。なにもかもが新鮮なあの時間が大好きです。

あるいはライブ。会場の熱気。まばゆいライト。鼓膜と心をダイレクトに揺らす生歌。どれもその瞬間でしか感じられないものです。

どうせお金を使うなら、すぐになくなってしまう食べ物や、いつか要らなくなってしまうモノよりも、一瞬で過ぎ去ってしまうけれど一生記憶に残る 「時間」 を、私は買いたい。そう思うのです。



……ということをうまく伝えられないばかりに、「付き合いが悪いライブ馬鹿」みたいな存在に成り下がってしまっているわけです。めちゃくちゃその通りなのが辛い。何も言い返せないじゃん。

「パフェ食べに行こう」というLINEにどう返信するか悩みながら、断ればまた「ライブはあんなに行くのに」と思われるだろうなぁと考えながら、価値観の違いってこういうことだなぁとひしひし実感しています。


あおでした。