あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

雑記

三番出口

終電のちょっと手前、ガラガラの地下鉄に乗って出掛けにいくこの背徳感が好き。夜更かしイコール悪いこと、悪いことニアリーイコール楽しいことだっていうイメージがいつまでも拭えない。終バスで呼び出されて友人宅からそのまま登校するっていう、こんな大…

Memento mori

22歳になった。とはいえ精神年齢は14歳で止まっているから実感もないのだけど。 誕生日に欲しいものはあるかと聞かれ、いろんなものを思いついたけど、1番しっくりきたのは花だった。といっても花束のことではない。Mr.Childrenの『花 ~Memento-Mori~』と…

吸い殻のルージュ

たとえば写真。今の時期ならば桜の花。元から美しく在るものを、ことさら美しく切り取ることはそれでいて素晴らしいのだけど、私は薄汚れたものの中に光る埃まみれの美しさを拾いたい。灰皿に打ち棄てられた真っ赤なルージュのついた吸い殻の写真、みたいな…

ハイウェイ染める

人生ってなんなんだろう、って考えすぎては眠れなくなっていた。春休みの間じゅうそんな思いが拭えなかった。すべてやめてしまいたかった。春休みに終止符を打つように、駆け込むみたいに予定を入れたここ数日が、灰色がかっていたメンタルに一気に色をつけ…

納豆巻きとミルクティー

いい感じに飲んだ日の帰り道はなぜか必ず自販機であったかいミルクティーを買ってしまうし、朝までベロベロに飲み明かしたときは絶対コンビニの納豆巻きを買って帰る。なんなんだろう、あれ。酔ってるときに欲するものが本当に欲しいものなんだろうとは思う…

夜にはためく

制服のスカートを貸してもらえないかと弟に言われたことがある。理由を聞けば、友達がブレザーを借りたくて探しているという。学校祭の出し物か制服ディズニーにでも使いたいのだろうと気軽に貸した。 1年ほどが過ぎ、「そういえばまだスカート返してもらって…

深淵を

地震速報のアラームを聞きながら思い出したのは9月のことだった。北海道で起きた大きな地震、被災という被災をしたわけでもないけれど、あのときのことは一生忘れないと思う。 明日の朝は目覚めないかもしれない。知らぬ間に津波の濁流に飲み込まれるかもし…

手動アップデート

毎日毎日ぶん殴られ続けるような目まぐるしい日々を過ごしているわけで、『百八円の恋』が傷口に染みて久しいけれど、だからって不幸なわけじゃないから哀れまないでくれよな。大変であることと不幸はイコールじゃ結べない。自分を不幸だって思ったこと、少…

知らない朝日

「あ、私いま、完璧に満たされてる」 とはっきり悟ることが年に1、2度ある。 一部の隙もない幸福。旅行やライブみたいな大きなイベントのときには不思議とそれを感じない。なにもかも満ち足りているとわかるのは、ほんとうに何気ない瞬間ばかりだ。 バイト先の…

閑話休題

新年もとうに明け、9cmヒールに10kg近くあるリュックで終電近くまで学校にこもる日々がまたやって参りまして、バスで涙をこらえるためにこれを書いている。風邪をうつされないように付けたマスクとか伸びすぎた前髪とか、雪に湿ったタイツだとかどれもこれも…

夜明け

思えば北海道で地震があったあの日から、豆電球をつけていないと眠れなくなった。夢をたくさん見るくせに、起きたら全部忘れているようになった。遺体の本人確認ができるように特徴的な指輪を嵌める癖も抜けない。 こないだ久々に同級生で集まって、地震の話…

ヘーゼルナッツ

年内最後の授業を終える。なんとなく友人と別れるのが惜しくて、構内にある自販機でセブンティーンアイスを買って食べた。2018年、色々あったような気も、なにもなかったような気もする。今年はたぶん起承転結のどれでもなく、ひたすら蓄える年だったのだと…

あまい泡

どうしようもなくなったのでカフェに駆け込んだ。 学校にいたくなかったし、家にも帰りたくなかったし人にも会いたくなくて、かといってひとりにもなりたくなかった。周りに人はいるけどひとり、みたいなのがよくて、前から気になっていたブックカフェに寄る…

蛇口

除雪車の唸る音で目が覚める。カーテンの向こうに明けきらない空。インスタントのコーンスープの湯気、頬を裂くようなつめたい空気が沁みる朝。もう冬だ。土曜なのに平日よりよっぽど忙しいの、笑うしかないけど、こういう朝を過ごせるなら悪くないかもしれ…

プールの底を歩きたい

このごろ、将来についてよく夢想する。あんなに大人になりたくないと思っていたくせに、いざ大人に差し掛かってみるとやりたいことがいっぱいある。 社会人になってお金に余裕をもてるようになったら、モードにキメたい気分のときはHARE、シンプルにいきたい…

走馬灯

平日、大学1年生みたいな頭の悪い飲み会をして、朝通り越して昼近くにラーメンを啜りながら 「もう若くないね」 「なんか二日酔いとかよりも普通にオールに疲れた」 「ハタチ超えたらもうダメだね」 と言い合ったクソみたいな思い出に限って何年経っても忘れられな…

どうでもいいはなし

家にとてつもなくばかでかいフランスパンが2本ある。しかも、バット代わりにそのまま打席に立てそうなぐらいカッチカチに硬い。隙を見つけては少しずつフレンチトーストにしてるんだけどもなかなか減らない。パンを切るときの音がもう、ゴリゴリゴリ、って感…

未明

「本日未明に発生致しました地震の影響でダイヤに乱れが生じております」 とアナウンスが告げる。未明、ってなんかいい日本語だな、と見当外れなことを思う。小川未明という名前の作家がいたっけ。 昨夜のそれこそ未明、震度4ほどの地震で目が覚めた。なんでき…

ベストオブ水辺

港町が好き。小樽、横浜、ベネチア。旅行にいくとき、特に心惹かれるのはきまって港町だ。港というか水辺が好き。運河、川、海、湖や池までも好き。ポケモンでも、いつもミズゴロウやポッチャマをパートナーに選んでいた気がする。 なんでこんなに惹かれるん…

ゆめゆめ忘れては

長い夢をみていたような、まだ夢のなかにいるような。 木曜の早朝に地震が発生し、金曜の朝には水道、夜には電気が復旧。土曜からは交通網が機能し、コンビニやスーパーに品物が並びはじめた。月曜から学校が再開したものの大事をとって休んだので、本日火曜…

流る

地震発生直後は気が立っていてエネルギッシュでいられたのだけど、ライフラインが軒並み復旧し、すでに平和に過ごせている現在、沸々と不安が襲ってくる。 暗闇の中で眠れなくなった。一人でいるのが怖くなった。シャワーを浴びるのも怖くなった。静かな空間…

9月7日現在

何が起きたかわからなかった。深夜3時頃、強い揺れを感じて居間に下りた。「地震です、地震です」 と警報がけたたましい音量で鳴り出す。必死で蛍光灯の紐を引くが、点かない。ああ停電しているのか。父は単身赴任、母は昨日から1週間の旅行に送り出したばかり…

致死量の甘さ

なんかやるせなくて普段飲まない甘ったるい缶コーヒーを買った。参っちゃうね、滅入っちゃうよな、なんて尾崎世界観あたりが言いそうな言葉が頭をめぐる。夏休みとは思えない忙殺ぶりで心身ともにやられてる。なんか疲れてる、致死量ほどの甘いものを摂取し…

夏のこと

この夏、手持ち花火を二度した。いちどめは『わたがし』、にどめは『打上花火』をBGMに流しながら。スーパーで買った徳用の花火は少し湿気ていて、百円ライターで火を灯すとばちばちと安っぽい火花を散らしてはすぐに消えた。「これってなんか『ムーンソング…

いかがお過ごし

北海道の夏は短いというけれど想像以上だった。どこかの地域では8月にして初雪が降ったらしい。秋服なんてまだ用意していないから、タートルネックに春物のアウターを羽織って出掛けた。帰り道、バスを降りた瞬間ひんやりと吹いた風はもう秋のそれで、生ぬる…

ひそやかな銀河

職場の先輩が留学に行くということでバイトを引退した。直接関わりがあったわけではないけれど、頼もしい大好きな先輩だったから妙にさみしかった。 年をとるにつれ、「人生でもう二度と会うことのない人」 がどんどん増えていく。ああもうこの人とは一生会う…

土曜、とりとめもなく

土曜も学校に行かねばならなくなったこの頃、下手すれば平日よりも早起きしなくちゃいけない土曜の朝が、ちょっとだけ嫌い。 学校に行く日は毎朝、円陣を組むような気持ちで、鎌倉で作ったリングを嵌める。なにもしたくない淀んだ朝に、横浜遠征のこと、横ア…

序走

エリートコースまっしぐらだったかつての同級生は死の淵を彷徨い、現在は夜の仕事をしていると風の噂に聞いた。ずば抜けて美人だったあの子はシングルマザー、教室の隅で生きづらそうにしていたあの子は上京してバリバリ働いており、あの子は教育実習に、あ…

21

春には21になる。 成人してからの1年、いろんなことがあった。19歳の私に話しても信じてもらえないようなことが起きたり、自分で起こしたりした。数え切れないファインプレーやどでかい失敗、この世のものとは思えない絶景も地獄も見た。たくさん見て聞いて…

終わり、を迎え撃つ

しょうもない酒の席で喉を湿らすファジーネーブルよりも、気の合う友達と爆笑しながら飲む特売の生茶のほうがずっと美味しい。 真っ昼間からくだらない話で笑い転げる、過去も今も未来もすべての不安を忘れ去れるような時間を、それを与えてくれる人たちを、…