あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

雑記

起承

隣の家の庭でアジサイが青々と咲いていた。横を走り抜けていった子どもは小学生のお手本みたいな半袖短パンで身を固めていた。つっかけたスポーツサンダル、指のあいまをすり抜ける風の温度が心地いい季節になった。夏だから髪を伸ばしていると言うと驚かれ…

ジュブナイル

ビールの泡を覚えてもポカリスエットとアクエリアスの違いはわからないままで、初任給で親にご飯を奢るなんてこともしないままアルバイトは4年目。22歳になっても友人と集えば小学生みたいな下ネタに沸くし、シーシャよりしゃぼん玉、韓国ドラマよりドラえも…

終着点より

忘れられない夜だってひとたび明ければ扁桃腺も腫れて嫌んなっちゃう。あの眩さを思い返しながらうどんを茹でて鼻をすする。どれだけ強い光だって滑稽な日常に織りこまれていくからこそ忘れてなんかやらないと思う。 死ぬことを生き甲斐にしているあの子は自…

SE

ずっと探していたチケットを譲っていただけることになったとき、こんなにも幸せなことってあるんだって思った。本当にずっと探してた。フレデリック、札幌リリリピート編。FCから一般発売に至るまで全落ちし、その日からずっと検索をかけていたけど音沙汰は…

止まり木 御守り 祈り

数年前、親友が 「あおはいつも何かを書くために生きてるよね」 とつい零れたみたいにぽつりと言ったこと、そのとき口に含んでいた生クリームの甘ったるさなんかをずっと忘れられない。私よりも私のことを見てきた親友の言葉は、時々貫かれるほどに的を射すぎ…

葉桜

いつか自分の書いたものが活字になって出版されたい、ロキノン載りたいって息巻いてた昔の私に、大好きな本屋とタワレコにあなたの文字が並ぶ日が来るよって教えてあげたいと思った。 (詳しくはこれに書いてあるので先に読んでもらえたら→夢をかなえた話 - …

ともしび

死ぬことだけを生き甲斐にしている友人にかける正解の言葉はちゃんと見つけられないでいるけど、誰にも言えないでいる死にたいと思ってることを私にだけ言ってくれているうちは間違ってはないはずで、でも死んでほしくないって縋ることはあの子を苦しめるっ…

薄紅

女の子が朝の支度をするワンシーンが好き。寝間着にすっぴんで初期装備といった感じの女の子が、メイクやヘアセットを施してみるみる女性になっていく姿が、花開いていくみたいで美しいと思う。お泊まり会でもすると特に思う。手馴れた様子でさっと髪を巻き…

メリヤス

なにもかも潰えたような気がした最低な日だっていつかは日常に織り込まれていくんだから最高で塗り変えるだけだっていつも大好きなひとたちに教えてもらってるでしょう。 重たいトートバッグ、そのなかの、親友とお揃いの割れたシャーペンのことを思う。人生…

幸福で頭がくらんでぼうっとしている。今日、長年の夢がひとつ叶った。詳細はまだ言えないけど、時が来たらこれでもかと騒ぐのでほほえましく見守ってくれたら嬉しい。今月中には言えるから待ってて。 心臓が飛び出そうってこういうことを言うんだと思った。…

つめたいあかり

新しいバイト、慣れないことばかりで心の使ったことない部分がやたらとすり減るけど、死ぬほど向いてないんだろうけど、好き。 コンビニすら23時で閉まる中途半端な田舎で生きている私にとって、繁華街のど真ん中で働くなんてセンセーショナルな出来事で。店…

潜水

周りの人と比べて欠けたところがあるから私が人より不幸だなんて思わないでくれ憐れまないでくれ。何もなくてもハードモードでも私はこのヒリヒリした人生が1番楽しくて幸せだと思う。要領の悪い私にとってはこれが最適ルートだからもっと近道があるんじゃな…

寒色のアイラブユー

夏目漱石が 「I love you」 を 「月が綺麗ですね」 と訳するのならば、私なりのアイラブユーは 「海、見に行こ」 にあたるのだと思う。 海が好きだ。泳げないから、見るのが好き。賑わう海水浴場よりも、早朝や黄昏時の静かな海を眺めていたい。波の打ち寄せる音を…

ベビーカステラ

地獄みたいだった生活週間を元に戻し始めた。4年生になり、授業がほとんどないせいでずるずるとニートのように暮らしていたのが元凶であった。ちゃんと健康に、適度に人と接しつつ生活しないとすぐだめになってしまう。 荒れ果てたサイクルを更地に戻すべく…

夜ひとつ水割り

久々に大学の友人と会って、1杯引っかけて、それでもまだ話し足りなくて噴水を眺めながらアイスと缶チューハイで夜を引き伸ばしていた。 愚痴をこぼしつつ笑顔を浮かべてしまうぐらいには大人になってしまった。就活という荒波に呑まれて、何になりたいのか…

冷蔵庫のその奥の

冷蔵庫の奥でゆっくり腐っていく苺のように朽ちたいと思う夜が私にもある。 時々難しい言葉を使うのは、簡単になんてわかってほしくないから。伝えたい言葉はきちんとわかりやすく言うし、そうでないことはポエムめかしたり言い回しを難解にしてわざと読みづ…

魔法を塗る

不格好でエイリアンみたいな足の指がたまらなく嫌いだからいつも真っ赤なペディキュアをしている。そうすると指よりも派手な爪に目がいく。誰に見られなくともいい。湯船で足を伸ばしたときふと目につく冴えた赤色で、私はほんのちょっとだけ私を好きになれ…

覚悟はいい?

友達の友達が失踪してまったく消息が掴めないという。生きている可能性は非常に薄いとのことだった。 同い年のひとたちが結婚して家庭を持つことはさして珍しくもなくなってきたけれど、失踪だとかましてや亡くなるなんてことがあるなんて。 私の友人にも、…

駆け込み開花

平成最後の日に畳みかけるように隣の家の桜が咲いており、いじらしくて愛おしいと思った。どうしても間に合わせたかったんだね。あまりに暖かいのでスポーツサンダル突っかけて近所のスーパーまで歩いていった。さすがに寒いかと思ったら案外ちょうど良くて…

羊のピラミッド

不眠症に悩まされている。夜眠れないだけじゃなく日中起きられないのにも拍車がかかり、恐る恐るネットで検索した "睡眠障害" の症状にぴったり当てはまっていて笑うしかなかった。明かりをつけたまま寝るとか、就寝前にカフェインやアルコールを摂るだとか…

三番出口

終電のちょっと手前、ガラガラの地下鉄に乗って出掛けにいくこの背徳感が好き。夜更かしイコール悪いこと、悪いことニアリーイコール楽しいことだっていうイメージがいつまでも拭えない。終バスで呼び出されて友人宅からそのまま登校するっていう、こんな大…

Memento mori

22歳になった。とはいえ精神年齢は14歳で止まっているから実感もないのだけど。 誕生日に欲しいものはあるかと聞かれ、いろんなものを思いついたけど、1番しっくりきたのは花だった。といっても花束のことではない。Mr.Childrenの『花 ~Memento-Mori~』と…

吸い殻のルージュ

たとえば写真。今の時期ならば桜の花。元から美しく在るものを、ことさら美しく切り取ることはそれでいて素晴らしいのだけど、私は薄汚れたものの中に光る埃まみれの美しさを拾いたい。灰皿に打ち棄てられた真っ赤なルージュのついた吸い殻の写真、みたいな…

ハイウェイ染める

人生ってなんなんだろう、って考えすぎては眠れなくなっていた。春休みの間じゅうそんな思いが拭えなかった。すべてやめてしまいたかった。春休みに終止符を打つように、駆け込むみたいに予定を入れたここ数日が、灰色がかっていたメンタルに一気に色をつけ…

納豆巻きとミルクティー

いい感じに飲んだ日の帰り道はなぜか必ず自販機であったかいミルクティーを買ってしまうし、朝までベロベロに飲み明かしたときは絶対コンビニの納豆巻きを買って帰る。なんなんだろう、あれ。酔ってるときに欲するものが本当に欲しいものなんだろうとは思う…

夜にはためく

制服のスカートを貸してもらえないかと弟に言われたことがある。理由を聞けば、友達がブレザーを借りたくて探しているという。学校祭の出し物か制服ディズニーにでも使いたいのだろうと気軽に貸した。 1年ほどが過ぎ、「そういえばまだスカート返してもらって…

深淵を

地震速報のアラームを聞きながら思い出したのは9月のことだった。北海道で起きた大きな地震、被災という被災をしたわけでもないけれど、あのときのことは一生忘れないと思う。 明日の朝は目覚めないかもしれない。知らぬ間に津波の濁流に飲み込まれるかもし…

手動アップデート

毎日毎日ぶん殴られ続けるような目まぐるしい日々を過ごしているわけで、『百八円の恋』が傷口に染みて久しいけれど、だからって不幸なわけじゃないから哀れまないでくれよな。大変であることと不幸はイコールじゃ結べない。自分を不幸だって思ったこと、少…

知らない朝日

「あ、私いま、完璧に満たされてる」 とはっきり悟ることが年に1、2度ある。 一部の隙もない幸福。旅行やライブみたいな大きなイベントのときには不思議とそれを感じない。なにもかも満ち足りているとわかるのは、ほんとうに何気ない瞬間ばかりだ。 バイト先の…

閑話休題

新年もとうに明け、9cmヒールに10kg近くあるリュックで終電近くまで学校にこもる日々がまたやって参りまして、バスで涙をこらえるためにこれを書いている。風邪をうつされないように付けたマスクとか伸びすぎた前髪とか、雪に湿ったタイツだとかどれもこれも…