あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

起承

隣の家の庭でアジサイが青々と咲いていた。横を走り抜けていった子どもは小学生のお手本みたいな半袖短パンで身を固めていた。つっかけたスポーツサンダル、指のあいまをすり抜ける風の温度が心地いい季節になった。夏だから髪を伸ばしていると言うと驚かれ…

ジュブナイル

ビールの泡を覚えてもポカリスエットとアクエリアスの違いはわからないままで、初任給で親にご飯を奢るなんてこともしないままアルバイトは4年目。22歳になっても友人と集えば小学生みたいな下ネタに沸くし、シーシャよりしゃぼん玉、韓国ドラマよりドラえも…

終着点より

忘れられない夜だってひとたび明ければ扁桃腺も腫れて嫌んなっちゃう。あの眩さを思い返しながらうどんを茹でて鼻をすする。どれだけ強い光だって滑稽な日常に織りこまれていくからこそ忘れてなんかやらないと思う。 死ぬことを生き甲斐にしているあの子は自…

フレデリズムツアー ~リリリピート編~

7/7、札幌COLONYにてフレデリックを観た。 フレデリズムツアー2019、SEASON2 リリリピート編は、4年前の初全国ツアーと同じライブハウスを回るというコンセプトのもと全国10ヶ所で敢行された。9ヶ所目になる札幌は、180人収容というとんでもないキャパシティ…

SE

ずっと探していたチケットを譲っていただけることになったとき、こんなにも幸せなことってあるんだって思った。本当にずっと探してた。フレデリック、札幌リリリピート編。FCから一般発売に至るまで全落ちし、その日からずっと検索をかけていたけど音沙汰は…

止まり木 御守り 祈り

数年前、親友が 「あおはいつも何かを書くために生きてるよね」 とつい零れたみたいにぽつりと言ったこと、そのとき口に含んでいた生クリームの甘ったるさなんかをずっと忘れられない。私よりも私のことを見てきた親友の言葉は、時々貫かれるほどに的を射すぎ…

葉桜

いつか自分の書いたものが活字になって出版されたい、ロキノン載りたいって息巻いてた昔の私に、大好きな本屋とタワレコにあなたの文字が並ぶ日が来るよって教えてあげたいと思った。 (詳しくはこれに書いてあるので先に読んでもらえたら→夢をかなえた話 - …

明転

6/20、THE BOYS&GIRLSの 「明転」 ツアー、札幌初日を観た。 THE BOYS&GIRLS、通称ボイガルは、ボーカルのワタナベシンゴ氏以外のメンバーが脱退したばかりだ。サポートメンバーを迎えた今回のツアーは、言わば新生ボイガルのお披露目ツアーである。 対バンに…

夢をかなえた話

長年の夢が叶いました。 6月28日発売の ROCKIN' ON JAPAN 8月号、ジャパンレビューという読者投稿欄に、このたび私の書いた『フレデリズム2』のディスクレビューが掲載されます。 今はこれ以上のものは絶対にできないってぐらい本気で書きました。フレデリッ…

ともしび

死ぬことだけを生き甲斐にしている友人にかける正解の言葉はちゃんと見つけられないでいるけど、誰にも言えないでいる死にたいと思ってることを私にだけ言ってくれているうちは間違ってはないはずで、でも死んでほしくないって縋ることはあの子を苦しめるっ…

薄紅

女の子が朝の支度をするワンシーンが好き。寝間着にすっぴんで初期装備といった感じの女の子が、メイクやヘアセットを施してみるみる女性になっていく姿が、花開いていくみたいで美しいと思う。お泊まり会でもすると特に思う。手馴れた様子でさっと髪を巻き…

『逃避行』の横顔

フレデリックの曲を聴いていると、ピカソの絵みたいだな、と思うことがある。 私にも書けそう~とかそういうことじゃない。ピカソの画法とフレデリックの作風に通ずるところがある、ように思う。 後期ピカソの 「泣く女」 を見ると、目や鼻の描き方が独特なこ…

メリヤス

なにもかも潰えたような気がした最低な日だっていつかは日常に織り込まれていくんだから最高で塗り変えるだけだっていつも大好きなひとたちに教えてもらってるでしょう。 重たいトートバッグ、そのなかの、親友とお揃いの割れたシャーペンのことを思う。人生…

幸福で頭がくらんでぼうっとしている。今日、長年の夢がひとつ叶った。詳細はまだ言えないけど、時が来たらこれでもかと騒ぐのでほほえましく見守ってくれたら嬉しい。今月中には言えるから待ってて。 心臓が飛び出そうってこういうことを言うんだと思った。…

つめたいあかり

新しいバイト、慣れないことばかりで心の使ったことない部分がやたらとすり減るけど、死ぬほど向いてないんだろうけど、好き。 コンビニすら23時で閉まる中途半端な田舎で生きている私にとって、繁華街のど真ん中で働くなんてセンセーショナルな出来事で。店…

潜水

周りの人と比べて欠けたところがあるから私が人より不幸だなんて思わないでくれ憐れまないでくれ。何もなくてもハードモードでも私はこのヒリヒリした人生が1番楽しくて幸せだと思う。要領の悪い私にとってはこれが最適ルートだからもっと近道があるんじゃな…

寒色のアイラブユー

夏目漱石が 「I love you」 を 「月が綺麗ですね」 と訳するのならば、私なりのアイラブユーは 「海、見に行こ」 にあたるのだと思う。 海が好きだ。泳げないから、見るのが好き。賑わう海水浴場よりも、早朝や黄昏時の静かな海を眺めていたい。波の打ち寄せる音を…

ベビーカステラ

地獄みたいだった生活週間を元に戻し始めた。4年生になり、授業がほとんどないせいでずるずるとニートのように暮らしていたのが元凶であった。ちゃんと健康に、適度に人と接しつつ生活しないとすぐだめになってしまう。 荒れ果てたサイクルを更地に戻すべく…

夜ひとつ水割り

久々に大学の友人と会って、1杯引っかけて、それでもまだ話し足りなくて噴水を眺めながらアイスと缶チューハイで夜を引き伸ばしていた。 愚痴をこぼしつつ笑顔を浮かべてしまうぐらいには大人になってしまった。就活という荒波に呑まれて、何になりたいのか…

冷蔵庫のその奥の

冷蔵庫の奥でゆっくり腐っていく苺のように朽ちたいと思う夜が私にもある。 時々難しい言葉を使うのは、簡単になんてわかってほしくないから。伝えたい言葉はきちんとわかりやすく言うし、そうでないことはポエムめかしたり言い回しを難解にしてわざと読みづ…

バンドとの馴れ初めを聞け

好きなバンドとの馴れ初め、を聞いてください。 いつ、どうやって、何がきっかけで知って 「気になるバンド」 から 「好きなバンド」 に昇格したか。 聞かれることもよくあるし、自分としても把握しておきたいから一挙にまとめます。 今回はあくまでも 「バンド」 …

魔法を塗る

不格好でエイリアンみたいな足の指がたまらなく嫌いだからいつも真っ赤なペディキュアをしている。そうすると指よりも派手な爪に目がいく。誰に見られなくともいい。湯船で足を伸ばしたときふと目につく冴えた赤色で、私はほんのちょっとだけ私を好きになれ…

頭の悪いギターで

好きなバンドが解散したことはこれまでもあった。カラスは真っ白の千秋楽にも、空想委員会のラストライブにも行ったけれど、立ち直れなくなるほど悲しくはなかった。それは 「昔好きで追ってたけどリアルタイムで追ってはいなかったバンド」 だったからだと思…

覚悟はいい?

友達の友達が失踪してまったく消息が掴めないという。生きている可能性は非常に薄いとのことだった。 同い年のひとたちが結婚して家庭を持つことはさして珍しくもなくなってきたけれど、失踪だとかましてや亡くなるなんてことがあるなんて。 私の友人にも、…

駆け込み開花

平成最後の日に畳みかけるように隣の家の桜が咲いており、いじらしくて愛おしいと思った。どうしても間に合わせたかったんだね。あまりに暖かいのでスポーツサンダル突っかけて近所のスーパーまで歩いていった。さすがに寒いかと思ったら案外ちょうど良くて…

羊のピラミッド

不眠症に悩まされている。夜眠れないだけじゃなく日中起きられないのにも拍車がかかり、恐る恐るネットで検索した "睡眠障害" の症状にぴったり当てはまっていて笑うしかなかった。明かりをつけたまま寝るとか、就寝前にカフェインやアルコールを摂るだとか…

Cagayake! BOYS

ハンブレッダーズの初ワンマンツアー 「Cagayake! BOYS」 札幌公演を観た。 昨年、夢チカライブで初めてハンブレッダーズを観て一目惚れした。いつかまた北海道で、できればワンマンが観たいと思っていたのがこんなにも早く実現するとは。 札幌SOUND CRUEは満…

三番出口

終電のちょっと手前、ガラガラの地下鉄に乗って出掛けにいくこの背徳感が好き。夜更かしイコール悪いこと、悪いことニアリーイコール楽しいことだっていうイメージがいつまでも拭えない。終バスで呼び出されて友人宅からそのまま登校するっていう、こんな大…

Memento mori

22歳になった。とはいえ精神年齢は14歳で止まっているから実感もないのだけど。 誕生日に欲しいものはあるかと聞かれ、いろんなものを思いついたけど、1番しっくりきたのは花だった。といっても花束のことではない。Mr.Childrenの『花 ~Memento-Mori~』と…

人間集会

パノラマパナマタウンの初全国ワンマンツアー 「HUMAN PARTY」、通称 「人間集会」 の札幌公演を観た。 予定が怪しくて諦めていたのだけど、奇跡的にスケジュールが空き、さらに当日券が出ると知り。徹夜明けで帰宅した1時間後にはライブハウスに向かっていた。…