あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

ライジングサン2018 ⑥

UNISON SQUARE GARDENはフェスでも一切手を抜かない。田淵さんの組むセットリストは毎回えげつない。

 

2年前のセトリを見ると(ライジングサン'16 ⑥ - あおいろ濃縮還元)なんと1曲目に『クローバー』をやっている。知る人ぞ知るバラードをやる大暴挙。さて、今回はどれだけ掻き回してくれるんだろう。

 

ニゾンはリハで曲を歌わない。リハは準備運動に過ぎないので、曲は本番で聴いてほしいらしい。そのかわり音合わせのセッションが超かっこいい。説明しづらいのでいつか見に行ってほしい。

 

14:10~ SUN STAGEにて、ユニゾンのステージがはじまる。

 

UNISON SQUARE GARDEN

  1. 春が来てぼくら
  2. 桜のあと (all quartets lead to the?)
  3. オリオンをなぞる
  4. フィクションフリーククライシス
  5. 天国と地獄
  6. シュガーソングとビターステップ
  7. オトノバ中間試験
  8. 君の瞳に恋してない
  9. Invisible Sensation
  10. Cheap Cheap Endroll

 

 

ライジングサン以前のフェスでは 「1発目にマイナーめの曲をかます」 という組み方をしていた。それが今回は、最新シングル曲からスタートを切る。『春が来てぼくら』、しっとりめのテイストだと思っていたけれど、ステージ映えする曲だった。アガる。

 

『桜のあと』で一気にテンションマックスに。田淵さんは自分たちのライブについて 「自由に楽しんでくれ」 と言う。煽らないし手拍子も求めない。やりたいと思ったら手拍子も踊るのも歌うのも好きにしてくれ、他人に合わせるんじゃなく君の好きにやれ、というスタンス。

だからユニゾンのライブでは決まったレスポンスなんてないのだけど、この曲のラララだけはめちゃくちゃ揃う気がする、いつも。だってやりたくなっちゃうもんね。

 

ノンストップで『オリオンをなぞる』へと畳み掛ける。なんだこのヒット曲オンパレード。もう客席大沸騰。

 

 

UNISON SQUARE GARDENです!」 みたいなことを一言だけ言って、すぐさま次の『フィクションフリーククライシス』へ。新アルバムのなかでもとりわけ奇異な曲。「自意識がクライシス迷子!」 のところ、私がいた前のほうでは 「迷子~!」 というコーラスのところで楽しそうに手を上げたり跳んだりする人が多くて楽しかった。

 

ようやくアルバム曲を挟んだと思ったら『天国と地獄』。この曲のときの、"地獄の使者" みたいな田淵智也が大好き。目ん玉ひん剥いて舌突き出して悪魔でも憑依したように暴れ倒すやつ。

確かこのとき、ベースを担ぐようにして斎藤さんのほうにダッシュして、殴りかかるように思い切り振りかぶる(もちろん当たらないようにしていた)という芸当をやっていた。あまり動じてなかったけど、さすがにちょっと嫌そうな顔してた。

 

間髪入れず『シュガーソングとビターステップ』。イントロで今日イチの歓声があがる。全力で動きまくったのでここらの記憶が飛んでいる。ユニゾンのライブは本当に、勝手に体が動いてしまう。田淵さんがよく言う 「好きにしてくれ」 というのは、わざわざ煽らなくてもよいライブをすれば自ずとレスポンスが返ってくるかららしい。確かに。

 

『オトノバ中間試験』をもってきたの、単に田淵さんが 「呆れるまで斎藤に任せといて」 の部分を聴きたかったからでは?ここ歌うとき、誰よりも楽しそうな顔してたもん。

 

多幸感たっぷりのナンバー『君の瞳に恋してない』。ヒットチューンオンパレードで限界まで上がりきったと思った温度はまたも高まり、『Invisible Sensation』へと収束する。そこまで意図してたわけじゃないかもしれないけど 「このステージに立てるのは選ばれし 相応だ!派手なやつをくれ」 ってフェスのメインステージで豪語するとこ好き。

 

「ラストッ!」 と斎藤さんが言う。最後の曲。

ハッピーな大団円、を迎えつつある客席を裏切るように始まったのは『Cheap Cheap Endroll』だった。やられた。選曲がニクすぎる。有名曲ノンストップで息もつかせず、最後の最後に 「君がもっと嫌いになっていく」 とひたすら叫ぶこの曲で締めるあまのじゃくっぷり。

 

私の周りは相当なファンばかりだったらしく、始まったとたんみんな今日イチの気迫で飛び跳ねはじめた。もちろん私も。ここで体力ぜんぶ使い果たしたっていいと思った。そのぐらいアツいライブだった。

 

スピード感満点のAメロBメロを駆け抜け、サビの 「もっと嫌いになっていく」 ではみんな合唱したり拳を強く突き上げていた。シュガソンオリオンあたりしか知らない人たち、何が起こったかわからなかったんじゃなかろうか。とにかく最後の1曲、爆発的に盛り上がった。それまでもすごかったのに。ジェットコースターだと思って乗っていたものがゴール寸前でフリーフォールに変わったみたいな、全然うまくいえないけど、とにかくすごかった。すごかったんだよ。

 

ニゾンには珍しく "UNISON SQUARE GARDEN入門編" といったふうだった優等生なセットリストは、一筋縄じゃいかさない幕引きを迎えた。初めて見る人でも楽しめるし、勝手知ったる人はもっと楽しめる最高のステージングだった。かっこよかった!!

 

次回、⑦はクリープハイプです。

あおでした。

 

ライジングサン2018 ⑤ - あおいろ濃縮還元

ライジングサン2018 ⑦ - あおいろ濃縮還元

どうでもいいはなし

家にとてつもなくばかでかいフランスパンが2本ある。しかも、バット代わりにそのまま打席に立てそうなぐらいカッチカチに硬い。隙を見つけては少しずつフレンチトーストにしてるんだけどもなかなか減らない。パンを切るときの音がもう、ゴリゴリゴリ、って感じで、料理というよりDIYをしているみたいだ。

 

黄色の映えるピアスを親友に選んでもらい、私は親友に緑の効いたイヤリングを選んだ。次会うときに付けてくる約束をした。お互いに 「相手が選ばなさそうだけど絶対に似合うやつ」 を選ぶの、楽しかったからまたやりたい。そういえば、自分は物持ちがいいと彼女は言っていたけど、高2のとき色違いで買ったシャーペンはまだ持っているのか聞けばよかった。ちなみに私は、クリップ部分が折れたにもかかわらずいまだに使い続けている。

 

夏の帰り道、大学に咲いているあじさいを眺めながら歩くのと、生ぬるい夜風に吹かれながら『夏夜のマジック』を聴くのが好きだった。もうあじさいは枯れたけど、木々の葉っぱの先のほうがうっすら赤く染まりはじめていて、インナーカラーみたいでかわいい。いつから四季を楽しめる人間になったんだろう、年取ったかな。ぐっと冷え込んだ夜道に似合う音楽はまだ見つけられていない。

 

おまえに一人暮らしは向いていないと各所から言われまくるのだけど(自分でもそう思う)始めたら始めたで楽しめそうだとは思う。うまく回せるかは別として。いちおう自炊はするけどサラダ作るのは面倒くさくて、仕事帰りに最寄りのコンビニでレタスミックスみたいなやつ買って、店員さんに 「レタスの人」 で覚えられたりして、なんとなく適当に過ごすんだろうな。一人暮らし、したくないけどしたい。

 

最近よく書いてるこういうブログ需要ない気がするけど、私自身 「なんでもない日常をつらつらと書いていてそれなりに面白いけど読んだあとなにも残らない」 みたいな文章を読むのがすごく好きなので、未来の自分が忘れたころに読んでそんな気持ちになってくれたらいいなと思っている。

あおでした。

未明

「本日未明に発生致しました地震の影響でダイヤに乱れが生じております」 とアナウンスが告げる。未明、ってなんかいい日本語だな、と見当外れなことを思う。小川未明という名前の作家がいたっけ。

 

昨夜のそれこそ未明、震度4ほどの地震で目が覚めた。なんできまって夜に、寝静まっている頃にばかり来るんだろう。神様も趣味が悪い。やっと真っ暗ななかでも眠れるようになったのに、いつまで 「明日の朝は来ないかもしれない」 「二度と目覚めないかもしれない」 と思いながら寝なきゃならないんだろう。いつまで毎晩死ぬ覚悟を決めてしまうんだろう。

 

夏休みも今日で終わる。といってもバリバリ学校には行きまくっているから、夏休みって感じもしない。いまだってこれから授業があるし、終わればすぐバイトに行く。あっけない。今年の夏は思ったよりも寒くて、全然出番のなかったワンピースを悪あがきのように着る。

 

本日のBGMはMy Hair is Badで『夏が過ぎてく』『永遠の夏休み』の二本立て。もう学校に着くのでイヤホンを外す。楽しかったな、夏。

 

あおでした。

 

「晴々」 曲名カウントしてみた

コブクロの新曲『晴々』に出てくる曲名カウントしてみた、の回です。

 

結成20周年を記念して、小渕健太郎の地元・宮崎でおこなわれたアニバーサリーライブ。アンコールで初披露された新曲『晴々』のなかに、そりゃもう過去の曲をほのめかす歌詞がふんだんに盛り込まれていて。

 

がっつりタイトルが入ってるもの、歌詞の一節が入っているもの、暗にほのめかしているもの、などなど一通りカウントしてみました。

 

 

歌詞の全文は公式サイトで読めるので、どうぞこちらで。↓

KOBUKURO 20th Anniversary

 

 

では参ります。

 

 

 

 

今も 遠くで聴こえる→『遠くで』

共に駆け抜けた時の 足音→『時の足音』

 

アスファルト押しのけて→『桜』

ここにしか咲かない花の 蕾に変わった→ここにしか咲かない花』『蕾』

心のDOORを叩いた→『心』『DOOR』

 

虹の真下へ 伸びてく轍→『虹の真下』『轍』

今と未来を繋ぐ 奇跡のバトン (HELLO)→『今と未来を繋ぐもの』『奇跡』『バトン』『HELLO, NEW DAY』

 

ポケットの中 潰れそうだった夢→『月光』

育つことのなかった MY LIFE&DREAM→『LIFE』

片隅で歌う 願いの詩を→『願いの詩』

 

どんな空でも 蒼く優しく→『どんな空でも』『蒼く優しく』

この世界を照らし続ける 光→あの太陽が、この世界を照らし続けるように。』『光』

 

僕は 風にでも鳥にでもなる→『風』『風見鶏』

いつも 向かい風探し→『向かい風』

また飛び立つのさ ココロの羽で→『ココロの羽』

 

 

 

ざっとカウントしてみたところ、少なくとも計24曲が盛り込まれているのではないかと。

 

『月光』はちょっと怪しいかなと思ったけど、「強く握りしめたまま ポケットの中 潰れそうだった夢」 ってもう『月光』じゃないですか?

 

「もしかしてこれも入ってない?」 っていうのがあれば随時追加&更新していくのでよろしくお願いいたします。

 

24時の配信開始に向けてさっそくiTunesカード買いました。たのしみ。

あおでした。

 

※9/17追記…24曲だとカウントしましたが、公式コメントの小渕さんによれば 「曲名を20曲入れた」 そうです。20曲だそうです。

 

ゆめゆめ忘れては

長い夢をみていたような、まだ夢のなかにいるような。

 

木曜の早朝に地震が発生し、金曜の朝には水道、夜には電気が復旧。土曜からは交通網が機能し、コンビニやスーパーに品物が並びはじめた。月曜から学校が再開したものの大事をとって休んだので、本日火曜日、久々に学校とバイトへ行った。

 

地元のスーパーにはまだ肉も魚もなければ、レタスなどの新鮮な野菜もない。乳製品もあまり並んでいなかった気がする。ただそれは、田舎ゆえ物流が滞っているせいもあると思っていた。

 

昼食を買うために入った街のコンビニは、おにぎりはもちろん弁当もパンも、お茶と水以外の飲料も全然なかった。ガラッガラ。幸いひとつだけ残っていたジャムパンを買えた。比較的恵まれている街中ですらこうなのだから、甚大な被害にあった地域はどうなっているんだろう。

 

電気もガスも水道も使えて、ケータイの電波も通じて、一応は食糧も手に入る。学校もバイトも再開した。少しずつ元通りになっていく日常に、ふとしたところで爪痕を見つける。悪夢でもみていたのだろうか。それともまだ夢のなかにいるのだろうか。不思議な気分になる。

 

バイト先でまかないを食べたとき、ちょっと泣きそうになった。茹でたささみがたっぷり載ったサラダ。ソーセージ以外の肉を食べるのも、玉ねぎ以外の野菜を食べるのも地震が起きて以降初めてだった。あのとき感じた底知れぬ恐怖は忘れたいけれど、こういう気持ちは絶対忘れちゃいけないと思った。

 

あ、サラダしか出されてないわけじゃないよ。メインディッシュもちゃんとあったよ。どんどん生活が良くなってきているので、また大きな余震が来ない限りは大丈夫です。あおでした。

 

流る

地震発生直後は気が立っていてエネルギッシュでいられたのだけど、ライフラインが軒並み復旧し、すでに平和に過ごせている現在、沸々と不安が襲ってくる。

 

暗闇の中で眠れなくなった。一人でいるのが怖くなった。シャワーを浴びるのも怖くなった。静かな空間にいると嫌なことを考えてしまうので、普段見ないテレビをつけたり、いつもはイヤホンで聴いている音楽をスピーカーで流したりしている。今日はR&Rバンドワゴンのアーカイブをずっと漁っていた。これを書いているいまも引き続き聞いている。たぶん、自分で思ってたよりも大丈夫じゃないんだな。

 

しっかりしなきゃ、みんな不安なんだから私が受け止めなくてどうするんだって、必要以上に思ってしまっている。実際に家族のメンタルをケアできるのは私しかいないわけで、仕方ないんだけど。人のことばっか考えてじゃあ私のメンタルは誰が守ってくれるんだよって、深刻にならないようにわざとアホっぽく振る舞ってみたりしながら泣きたくなる。

 

早く友達に会いたいけど、きっと素直に怖かったって言えない。水道が止まって弟がトイレを詰まらせた話とか、やっと卵買えたと思ったら祖父も卵を持ってきて2パック消費するハメになったこととか、茶化した話しかできないと思う。ほんとはぐちゃぐちゃに泣きたい。茶化したり気丈に振る舞っちゃう自分を見たくないからいまは友達に会いたくない。親友以外会いたくない。

 

油断しきっている時がいちばん危ない。このまま過ぎ去ってくれることを願っているけれど、また眠っている間に地震が起きたら、今度は家が崩れたり二次災害が起きたら、って、なんでもない幸せを噛みしめるたびに怖くなる。私が遺体の身元確認を見据えてずっと同じアクセサリーをつけていることも、少しずつパソコンやスマホのデータを整理していることも、ぜんぶ無駄になればいい。あのとき星が綺麗だったねってただ懐かしめるようになればいい。

 

ライジングサン2018 ⑤

ライジングサン2日目。12:30~ メインステージであるSUN STAGEのトップバッターを切ったのはフォーリミ。

 

30分前に着くつもりで(リハは大体30分前からやる)のんびりトイレに行っていたら、簡易トイレの中にまでハイトーンボイスが響いてきて慌ててステージへ走った。『Remember』が聞こえるなか駆け抜け、大好きな『nem…』にノリつつ半ば踊りながら歩いて到着。踊りながら歩いたの初めて。

 

「絶え間なく続く愛の名を~」 「今から一緒に これから一緒に 殴りに行こうか~」 などと口ずさむGENさん。たっぷり4曲披露して袖へ引っ込んでいく。1曲ごとの時間が短いフォーリミだからこそなせる技。

 

04 Limited Sazabys

リハ1. Remember

リハ2. nem

リハ3. days

リハ4. Grasshopper

  1. monolith
  2. fiction
  3. escape
  4. Warp
  5. drops
  6. My HERO
  7. me?
  8. midnight crushing
  9. Terminal
  10. Letter
  11. hello
  12. Squall
  13. Buster call

 

 

 

フェスシーンを切り拓いているフォーリミに是非トップバッターを任せたい、とのことで本日のメインステージ一発目に抜擢されたという。そんな紹介を受けて登場したフォーリミが最初に持ってきたのは『monolith』。さらに『fiction』と繋ぐ全力のスタートダッシュ

 

 

小雨の降るなか『drops』が聴けたのは最高だった(『Squall』のときは雨上がってたんだけど)。「ピッチピッチチャプチャプ落ちてく涙 水にたゆたゆとポチャンと歌う」 「降り出した雨受け入れる どしゃ降りになる前に」。時折顔を打つ雨粒がむしろ気持ちいい。

 

MCも挟む。フォーリミとクリープとユニゾンは行きの飛行機が同じだったらしい。斎藤さんは顔ちっちゃすぎて、付けてたマスクでほぼ顔見えなかったらしい。尾崎さんも然り。

 

客席から名前を呼んだりよくわからない叫びがあがる場面もあった。

客 「✕※△~!!」
GEN 「なに?なんて?『ヤリマン』て言った?」
KOUHEI 「それはだめでしょ…」

きちんとたしなめるKOUHEIさんのお母さんっぷり。フォーリミの良心。

 

 

GENさんが 「最近大雨や地震があったけど募金くらいしか支援できなくて悔しかった」 と関西での大雨被害について触れる。「でも僕らは音楽を作ることで支援ができると思う」 といったようなことを言っていた。

 

もはや災害とは関係ない話だけど、大好きな音楽を届けてくれる大好きなアーティストのためにできることは、ちゃんと音源を買ってちゃんと聴いて受け止めて、その熱をライブに行って返すことしかないと思った。きちんとお金を出して音源を聴く。ライブでの手拍子や拍手で直接レスポンスを返す。それが1番の支援になると思った。

 

メインステージの一発目を任されて、代表曲の『swim』をやらない攻めたセトリ組むフォーリミは超クールだった。かっこよかったよライブヒーロー。

 

次回⑥は、ばっちばちの実力派モンスターバンドUNISON SQUARE GARDENです。あおでした。

 

ライジングサン2018 ④ - あおいろ濃縮還元

ライジングサン2018 ⑥ - あおいろ濃縮還元