あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

ロックフェス持ち物ガイド

ロックフェス初心者さん&自分用のメモとして、「フェスの持ち物・服装」 「雨天時の持ち物・服装」 「オススメしない持ち物・服装」 についてまとめておきます。

 

① 基本の持ち物

② 基本の服装

③ 雨天時の持ち物

④ 雨天時の服装

⑤ オススメしない持ち物・服装

 

の順。去年、ライジングサン準備編として持ち物についての記事をアップしたので、それをベースに。

 

「なぜこれを持っていくといいのか」 「なぜこれはオススメしないのか」 について詳しく、かなりクドめに書いたので、疑問に思った方はコメントも併せて読んでください。ポニーテールやスカートをオススメしない理由も書いておきました。

 

 

雑誌の 「フェスをオシャレに楽しもう♡」 特集を参考にするシティガールズには一切対応していません。

 

フェスの右も左も分からない人や、ある程度モッシュゾーンにも興味ある人向けです。あくまで初心者向けなので、キャンプ用品などについては触れません。

 

意見などありましたら追記する可能性もあります。では。 

 

 

① 基本の持ち物

 

リュック→Tシャツの替えなど、すぐ使わないものを入れ、クロークに預けるかレジャーシートに置いておく。レジャーシートに置く際は、盗まれて困るものは絶対入れないこと。

 

ボディバッグ・サコッシュ→持ち歩き用。お金やケータイなどの貴重品、充電器やティッシュなどすぐ使うものはここへ。リュックやデカいトートを持ち歩くのは、他のお客さんの邪魔になるのでやめよう。

 

レジャーシート→明るい色の派手なやつ。遠くから&暗くなってからでも探せるように。

 

コインケース→財布だとかさばるので。折ったお札と小銭が入ればなんでもオッケー。

 

充電器→必須。

 

ティッシュ・ウエットティッシュ→砂埃や食事でとにかく汚れるため。

 

ビニール袋→ゴミ袋として。会場にもゴミ箱はありますが一応。

 

虫除けグッズ→虫除けラバーバンドなども100均で買えますが、あくまで気休め。テント泊する方は虫除けスプレーなど対策をしっかり。

 

飲み物→会場でも売ってますが、入場待ちの間に飲み物がないと地獄。私はいつもスポーツドリンクと凍らせた水の二刀流です。熱中症対策としてこまめに飲もう。

 

ペットボトルホルダー・カラビナ→飲み物を持ち歩こう。

 

日焼け止め→こまめに。

 

制汗剤・汗ふきシート→快適。

 

雨具→レインコートやレインパンツ。(※詳しくは④で)

 

タオル・バスタオル→雨や露に濡れた荷物などを拭いたり。何かと便利。

 

防寒具→カイロやフリースやブランケット。春フェスや北海道のフェスは、夜になると冷え込みます。ライジングサンだと寝袋のまま芝生に転がる強者も。

 

 

 

② 基本の服装

 

帽子→日除け。ツバが他のお客さんの邪魔になるので、屋内ステージではなるべく脱ぐ。

 

→長い髪は低い位置で結ぶ。一つ結びはムチのように他のお客さんを直撃することもあるので、二つ結びのほうがよい。(※ダメな髪型については⑤で)

 

パーカー・ウインドブレーカー→夜は冷え込むことも。フード付きだと軽い雨でも安心。

 

Tシャツ→動きやすく吸水性もあるとよし。物販だと2000~3500円くらいで買えます。

 

ズボン→動きやすく汚れてもいいやつ。私はユニクロのリラコを溺愛してます。ショーパンは夜寒くなると思うので、七分丈が個人的オススメ(※あくまでも北海道の話)。

 

靴下→汚れてもいいやつ。替えはたくさん。

 

履きなれたスニーカー→動きやすく汚れてもいいやつ。ぺたんこローカットが望ましい。

 

タオル→首にマフラータオルを掛け、ラバーバンドやリストバンドで留めるスタイルが主流。私はキュウソのネズミくんヘアゴムで留める派。

 

ラバーバンド→物販で500円くらい。好きなバンドのラババンを付けてアピろう。

 

 

 

 

③ 雨天時の持ち物

 

ゴミ袋などの大きいビニール袋→クローク等がなく、レジャーシートに荷物を置いていかなければいけない時に。持ち物をデカいゴミ袋に詰めてからリュックに入れ直し、さらにリュックの上にもゴミ袋を被せることで浸水を防げた。

 

ビニール袋やナップザック→着替えた時、濡れた衣類などを入れる用。

 

バスタオル→濡れた荷物や体を拭くのに。

 

スマホ密封ケース→便利!オススメ!100均のでも、ジップロックでも。

 

 

 

 

④ 雨天時の服装

 

レインコート・レインポンチョ→100均でもなんでもいいけど、モッシュで背中ビリッビリになってる人もいたので、古すぎないやつがいい。

 

レインパンツ→履いてる人少なかったけど超オススメ。濡れた芝生にそのまま座れる。

 

替えのTシャツ・ズボン・靴下・靴

 

 

雨フェスで服の替えを持っていくときは、最後に新しいやつに着替えてそのまま帰れるように、Tシャツ・ズボン・靴下は、最低でも1つずつ真新しいのを取っておくと快適。

 

始めから長靴を履いていって、帰りに清潔なスニーカーやサンダルに履き替える人もいます。スニーカーで行って浸水しまくったから、今度真似してみようっと。

 

 

 

 

⑤ オススメしない持ち物・服装

 

折りたたみ傘→会場に着くまでなどには使えますが、会場では邪魔になるので広げられません。

 

おだんご→後ろの人が見えづらくなります。

ポニーテール→頭動かすと周りの人を直撃します。後ろの人の口に入ったりもするので、衛生上やめたほうが。

 

スカート→フェスは痴漢がめちゃくちゃ多いです。手突っ込んでまさぐられる覚悟があればどうぞ。マキシは裾踏まれてもよければどうぞ。

 

× ヒール→足首ひねります。

 

× サンダル→足踏まれて骨折っても自業自得です。雨フェスのとき履く人もいますが、そのままモッシュピット入ってくると踏まれ放題なので要注意。

 

マスカラ→汗や雨でパンダになります。

 

デカすぎるピアス→引っかけてちぎれないか気遣うので、モッシュピットに突っ込む人はできれば事前に取ってください。

 

デカいバッグを持ち歩くモッシュピットにデカいバッグ提げてきて、押し潰されるたび睨んでるお姉様がおりましたが、自業自得です。邪魔なの持ってくるほうが悪い。かさばらないものにするか、大きい荷物は置いてくるか、ゆとりのある後方で観ましょう。

 

高い財布→サマンサの財布を雨でびしょびしょにしてるお姉様がおりました。サマンサがかわいそうです。カード類もなるべく置いてこよう。

 

 

 

 

 

 

マスカラやデカいピアスはあまりフェス向きではないと書きましたが、ダメってわけじゃないです。後ろの方でのんびりビール飲みながら楽しんだりする人は全然アリ。オシャレな格好をして仲間たちとワイワイ踊るフェスも素敵だと思います。

 

だけど、あまりに大きいバッグを持ったりサンダルを履いたり裾踏みそうなマキシワンピで前列に突っ込んでこられたら、何があっても自業自得です。

 

ライブの前列はサバイバルです。モッシュピットは戦争です。花冠オフショルマキシワンピにサンダルなんかで突っ込んだら、間違いなく2秒で死にます。痴漢されようが痣できようが踏まれて骨折しようが自業自得です。

 

私は全力でモッシュピットにも突っ込みたいので、最低限のマナーとして多少ダサくても武装していきます。自衛のためにも、人に迷惑をかけず楽しむためにも。

 

気兼ねなくオシャレしたい人は芝生かスタンディング後方ゾーンへ、前へ行きたければ動きやすい格好で。TPOをきちんと抑えましょう。

 

 

 

あとは水分補給をちゃんとしたり、ゴミをトイレに置いていかないとか、分別するとか、物販で横入りしないとか、最低限のマナーを抑えていればオッケー。

 

ライブ中に具合が悪くなったら近くのスタッフさんに知らせるか、「具合が悪いので通してください」 と周りの人に言えば押し出してもらえたりします。

逆に具合の悪い人や落とし物を見かけたときは、スタッフさんに知らせてあげましょう。

それ以外に体調不良になったときは、無理せず救護室で休みましょう。

 

 

素敵なロックフェスを過ごせますように。

あおでした。

 

 

顔ファンなんてクソ食らえだ

「ドロスはカッコいいから好き」 って言うと、120%顔ファンだと思われる。違う。顔も好きだけどそうじゃないんだ。顔も好きだけどさ。

 

[Alexandros] が本当にカッコいいのは、端正なルックスでも、スタイリッシュな衣装でも、英語と日本語を巧みに編んだ曲ですらなくて、その 「生き様」。

 

 

特にボーカルの川上洋平さんは、フロントマンになるために生まれてきたような人。産声とか絶対 「愛してるぜ!」 だったでしょ。

 

[Alexandros] の目標はただひとつ、世界一。具体的には グラストンベリー (イギリスの音楽フェス) でトリを飾ること。世界的なフェスに日本人が出場するだけでも前代未聞なのに、そのトリをやらせろときた。

 

ドロスの凄いところは、お客さんがほぼ1人もいないような路上ライブ時代からずーーーっと世界一しか見ていないこと。

インディーズですらないバンドが 「俺らは世界一になる!」 なんて言っても誰も間に受けなかっただろうな。

 

そんな時期に 「オンリーワンじゃクソくらえだ ナンバーワンがいい」 という歌詞を書ける凄さ。何言ってんだコイツらって笑われたと思う。でも着実にのし上がっていこうとするんだからホント凄い。

 

 

大学時代組まれたバンドは就職しても芽が出ず、4人で同じアパートに住み、仕事が終わったあと朝まで練習する日々を続ける。長い下積みを経て 「インディーズ市場最後の大物」 と言われながらメジャーデビューしたのは2015年。たった2年前。

 

その2年で海外進出も果たし、日本のフェスに出ればメインステージを任され、武道館も幕張もソールドアウト、オリコン1位に輝き、

 

普通のバンドならここで 「めちゃくちゃ周りに感謝し始めて、支えてくれた人たちへの気持ちをバラードにする」 時期が来る。もうほんっっと必ず来る。そしてこの時期が来ると停滞する。もしくはポリープで休養する。

 

 

だけどそうはならなかった。「当たり前でしょ、俺ら世界一になるんだからこんな事で満足するわけねーじゃん」 みたいな顔して冷静に受け止めていた。

 

それどころか最近リリースされた『kaiju』の中では 「俺はここ何年もデカい怪獣になろうと努力してきたのにこの有様だから (和訳)」 なんて言ってる。『クソッタレな貴様らへ』でも 「目的地にはまだまだ程遠い (和訳)」 と歌ってる。

 

感謝に埋もれて腐っちゃわないどころか、バリバリ飢えてるじゃん。最高。

 

 

 

あと英詞や和訳を読むとよくわかるんだけど、英語だとだいぶ攻撃的なこと言ってる。

 

たとえば『言え』。「何も言うことがないなら母ちゃんの所へ帰れ もしあるのならリングに上がってこい ツイッターじゃなくて現実世界でだよ 影でグチグチガタガタぬかしてるんじゃねえぞ (和訳)」。

か、かっけえ……。叩かれたら歌でボコボコにやり返すところ、最高にロックでカッコいい。

 

 

帰国子女ってことでイジめられたりもしたみたいだけど、帰国子女であることすら武器の一つだと思ってる、といったことも口にしていた。

 

逆境でより研ぎ澄まされていく、追い風が吹いても自分のペースを崩さない、そして着実に突き進んでいく。攻めまくる姿勢がもうたまらなくカッコいい。

 

カッコいいっていうとすぐ顔ファンだと思われるけど!顔も好きだけど![Alexandros] は、生き様がハチャメチャにカッコいいんですよ。そうなんですよ。

 

 

 

 

 

レポートの息抜きに書いたせいで、若干レポートの感じ引きずってる。引用文献の欄とか作っちゃう前にさっさと寝ます。

 

ちなみに推しは白井眞輝です。いちばん目立たない、常に眠そうなギタリストです。めちゃくちゃタイプ。しんどい。

あおでした。

 

沸騰

ハタチになってから、人生設計について真面目に考えるようになった。

 

なんとなく適当な仕事に就いてそこそこ幸せに生きるか。いろんなもの犠牲にしてでも好きな道を突き進むか。考えるまでもなく私には後者しかないんだけど、いまいち腹を据えかねていた。

 

前も書いた通り、いきなり進路を決めた。これしかないと思いつつも踏ん切りがつかなかった。貴重な学生期間を捧げて、今だってつらいのに、これ以上の苦難を強いられながら突き進んでいくのは正直しんどいと思った。

 

でも。

 

誰でもこなせるような仕事に精を出し、同じような毎日を消費して、たまにライブや旅行に出かけることで日々に色を付けながら、旧友と集まっては昔話に花を咲かし、かつて描いた夢を数えながらゆっくり歳を重ねていく、

 

そんな人生をこれから60年ほども続けていけるのか、私は。

 

嫌だ。

 

ふざけんな、人生は短い。私はだいぶ生き急いでるから、長生きはできないと思う。どうせ早死にするなら好きなことして生きてやる。

 

もちろん 「好きなことをする」 っていうのと、「好きなことだけをする」 「好き勝手にやる」 というのは意味が違う。好きな仕事をやり続けるためには頑張らなくちゃいけないことも多いし、たくさん我慢も苦労もする。楽しいことと楽なことは違う。

 

好きなことをずっとやり続けていくためなら今どんなにしんどくたっていい。そうやって20年間生きてきた。この先もずーっとそれが続くと思うと心折れそうだけど。でも。

 

なんとなく幸せに1年過ごすより、364日苦難を強いられてもすべて報われる完璧な日が1日だけあればいい。とも思うんだよなあ~~。綺麗事なのかもしれないけど。

 

 

 

ずっとモヤモヤしてたのが、[Alexandros] の『spy』を聴いたらなんだか吹っ切れた。この曲を聴きながら、刺激がないかわりに安定した毎日を送るもうひとつの人生を想像して、ちょっと、ゾッとした。

 

私はぬるま湯みたいな人生を歩むのは嫌なんだと悟った。それも嫌いじゃないけど、しんどくたって好きなこと全力でしていたい。そっちの方が幸せだ。

 

 

社会人から見れば、私の考えはすっっごく甘くて青いこともわかってる。無謀だってわかってる。でも反対されたぐらいで諦められる夢って、夢じゃなくてもう気の迷いとしか呼べないと思う。

 

実際、夢ってほど大それたことじゃない。不器用で要領のよくない私には手が届かないってだけで。他の人から見たらつまらないかもしれない。そんなん知るか。私が楽しければいいんだよ。

 

幸いなことに私の周りの人たちは、私が言い出したら聞かないのを知ってるから、よくわからないけど頑張ってみたら?と言ってくれる。ありがたい。

 

綺麗事でも遠吠えでもどう思われたっていいよ。このままぬるま湯に浸かってるつもりはないんだよ。歩幅合わせてうだうだやってる場合じゃないんだよ。ねえ。

 

 

 

文章にしたら超すっきりしました。はーーーがんばる。

あおでした。

 

JOIN ALIVE 2017 ④

最後は go!go!vanillas

 

正直に申し上げておくと、私はバニラズについて何も知らない。『ラッキースター』しかまともに聴いたことがない。

 

だからここに書くのは 「はじめてのばにらず」 とでも言うような、素人丸出しの感想文である。ファンの皆さんは物足りないと思うので、どうか暖かい目で見守ってほしい。

 

 

go!go!vanillas

リハ

マジック

バイリンガール

セットリスト

ヒートアイランド

カウンターアクション

ラッキースター

ヒンキーディンキーパーティークルー

エマ

平成ペイン

おはようカルチャー

 

 

 

ん?まって?ボーカルの牧さんめちゃくちゃカッコよくないか??山崎賢人と坂口健太郎エッセンス入ってないか???

 

最初に思ったのはそれ。バンドマンにイケメン全然いないからフィルター掛かってるのもあると思うが。いい男すぎてびっくり。

 

 

リハは『マジック』で始まった。心躍るハッピーなサウンドと、耳障りのいい歌声と、楽しそうに跳ねだす観客につられて、気づいたら手を突き上げていた。

 

楽しい……!やたらぴょんぴょん跳ねてるだけで歌詞もそこまで聞き取れてないけど、なんかわかんないけど、好き……!!!ぴしゃーんと稲妻に打たれたみたいに、だけどゆるやかに、私はオチた。

 

 

 

MCやアルバムの宣伝もちょこちょこ挟んでくれた。わりと真面目な話をしているとき、ドラムのジェットセイヤさんがスティックを高く放り投げ、見事キャッチに失敗した。笑いが沸き起こる。


「ん?どした?後ろなんかあった?なんかある時は大体ドラムだからね」 振り向きもせずズバッと言い当てた牧さん、さすが。

 

 

 

どの曲もハッピーで、程よくノレて、楽しくて。テーマパークみたいなライブをする人たちだなあ、と思った。

 

ラッキースター』のMVのイメージや、ジョインアライブ自体が遊園地で開催されているのもあるかもしれない。全年齢対象のアトラクションみたいな多幸感に満ちたライブだと思った。年齢層も客層もまちまちで、だけど全員が心から楽しそうに音に浸っている。

 

 

 

「バカになろうぜーー!!!」 と牧さんは何度も叫ぶ。オフショルワンピをばっちり着こなした女子大生らしき人も、母親におんぶされた子供も、クソにわかな私も、同じように手を突き上げたりタオルを振り回したりする。

 

ライブ慣れしてる私には当たり前の光景だったけど、ひとつの音楽に対して数百人や数千人もの人がバカみたいにはしゃぎまくるのって、普通に生きてたら絶対起こりえないことだよな。

 

音に合わせて手を動かすとか、合唱するとか、ぴょこぴょこジャンプするとか頭上高くで拍手するとか、普通に生きてたら絶対ないもんな。

 

なりふり構わずバカになれる、バカになっても許されるライブっていうエンターテインメントは本当にすごい。

 

 

 

JOIN ALIVEには4年連続で出させてもらってます、ありがとう!でも去年もこの FROWER FUTURES っていうステージで、今年も FUTURE FROWERS なんですよ」

 

さらっと言ったけど相当悔しかったと思う。普段仲のいいオーラルはメインステージに大抜擢されて、4年出場し続けている自分たちは辿り着けない。私ならものすごく悔しい。

 

「来年は ROSE STAGE に絶対出ます」 と明るく言い切った牧さんに、このまま留まるつもりはないバニラズの覚悟を見た。

 

「そしてこの歌を一緒に歌いましょう。次が最後の曲です。『おはようカルチャー』」

 

 

この歌い出しの部分、知ってる。どこで聴いたかわからないけど冒頭は完璧に歌える。マイクを向けられたときは声を張り上げ、残った体力ぜんぶ使い果たす勢いでノッた。

 

 

知らないことは問題じゃなかった。テーマパークみたいなライブは理屈抜きで楽しかったし、理屈抜きで好きだと思った。愛すべき音楽にまたひとつ出会ってしまった、と思った。バニラズに一目惚れをして、40分ですっかり恋に落ちた。

 

 

 

あまりにも多幸感がすごくて、ジョインの締めをバニラズにして良かった~~!と強く思った。来年もまたここに来る理由ができてしまった。来年もまた戻ってこよう、ROSE STAGE で『おはようカルチャー』を歌うバニラズを見に。

 

 

 

 

 

 

さて!フォーリミ、フレデリック、オーラル、バニラズの全4回で JOIN ALIVE 2017のライブレポは終了です。番外編で 「雨フェスの持ち物」 とか書こうかな~とは思ってます。需要あれば。

 

読んでくださってありがとうございます。あおでした。

 

 

JOIN ALIVE 2017 ③

いざ THE ORAL CIGARETTES

 

オーラルが始まる前、同じステージではなんと郷ひろみがライブをしていた。いかにもライブキッズといった風貌の、高校生ぐらいの女の子たちが『お嫁サンバ』を口ずさみながら軽やかに駆けていく。音楽は世代を越えるんだなあと妙にじんときた。

 

郷ひろみの動員があまりに多く、30分前になっても入場することができなかった。20分ほど前になり、ようやくスタンディングゾーンが開放される。

 

THE ORAL CIGARETTES

リハ

STARGET

DIP-BAP

セットリスト

5150

mist…

Shala La

起死回生STORY

狂乱 Hey Kids!!

CATCH ME

カンタンナコト

ONE'S AGAIN

 

 

「みんなレインコート着てるね。傘差してる人もおるやん」 観客をぐるりと見渡して感慨深そうに言うやまたく。つられて振り返ると、レジャーシートゾーンの後ろの方に確かに傘を差してる人たちがいた。そこまで見てくれてるんだなあ。

 

あきらさんはお立ち台のようなものに足をかけて、何も言わずガムを噛みながら後方をじっと見つめていた。観客の一人ひとりにくまなく届けたいという想いが窺えるようだった。

 

 

リハ1曲目は『STARGET』。

「よかったらタオル振ってな!」 とのこと。 「廻る廻る 時代の裏側」 と始まるサビに合わせて、色とりどりのタオルが振られる。「廻る廻る 未来を片手に」。

 

お次は『DIP-BAP』。リハーサルから気合い入りすぎじゃない?惜しみなく全力投球で仕掛ける4人に、観客も熱のこもった反応でもって打ち返す。

 

 

 

17:00、衣装を着替えたメンバーが現れる。「1本打って!」 から始まるいつもの掛け声。2本、3本と打ち、「4本打って!只今よりTHE ORAL CIGARETTES、始めたいと思います」

 

これ。これが見たかった。オーラルはとにかくライブがカッコいい。フォーリミに歓喜し、フレデリックに踊らされたあとは、オーラルの生み出す熱狂の渦に巻き込まれたかった。

 

 

『5150』で盛り上がりをみせたあと、『mist…』のイントロでどよめきが起こった。フェスにこんなレア曲持ってくるなんて。しかも2曲目。攻めるなあ~~~!

 

始まりはいつだって 目の前に見えるきれいな人間 少し触れたくて胸の奥」 まで歌い、オーディエンスにマイクを向けてみせるやまたく。「ちょっとムラムラするぜ」 と声を張り上げる観客。

私の前にいた男子はこの曲を知らなかったみたいで、え?なに?今のなに?ムラムラ???って全力で困惑しててほほえましかった。

 

本来は 「我慢してないぜ」 と歌うところも、「我慢せんと来いやあぁ!」 みたいな歌詞に差し替えていて、大多数がもれなく色めき立っていた。あと 「始まりはいつだって 目の前に見えるジョインアライブの人間」 と替え歌もしてくれた。

 

さらに、サビを観客に丸投げする暴挙。向けられたマイクに 「そんな理性の感情も速すぎた僕の弾丸でどこかに行ったの そんな理性の感情もまるで白い霧のように溶けていったの」 と、そこそこ大きめの合唱が響く。

「この歌だいぶ初期の曲ですよ(笑) お前ら最高かよ!」

 

 

 

そこから一気に畳み掛けられるキラーチューン。「お前ら死ぬ気で来たんだろ!死ぬ気でここ来てるんだよなあ!」 とやまたくが煽ると、元々激しかったモッシュがさらに加速した。

 

そのあとは私も暴れ倒したのであまり覚えていないけど、中指を立ててみせるやまたくと、叫ぶように髪を振り乱してギターを弾くシゲの姿がすごく印象的だった。どこかの間奏で 「頭振れるか!!」 と言われて軽くヘドバンもした。

 

 

 

暴れ倒したとは言ったけど、一応パーソナルスペースは保ったうえで暴れた。端っこにいたので押しは強くなかったし、横と前には50~60代くらいのおじさまやおばさまもいた。

 

曲に合わせて楽しそうに手を挙げていたおばさまと、グッズに身を固めたおじさまの姿を見てすごく嬉しくなった。郷ひろみでノッていた女子高生然り、音楽はどこまでも世代を越えるんだな~~。

 

 

 

 

 

あっという間に終盤へ差し掛かった。

 

「今日7月16日は、我々THE ORAL CIGARETTESのメジャーデビュー3周年の日です」

 

「この一つ前のステージでは郷ひろみさんが演っていて。同じステージに立たせてもらって光栄です。郷ひろみさんって、もう40年くらい続けてるんですよ?我々はまだ3年だし、40年を迎えるまでにはあと…13倍?ぐらい頑張らなきゃいけない。でも、」

 

目つきが瞬時に変わる。

 

「確かにたった3年しかやってないかもしれないけど、この3年間、毎日毎日必死にもがいて、辛いこともたくさんあって、毎日ステップアップをしてきました。そのお陰でこんな素晴らしいステージにも立たせてもらえてると思ってるし……本当にありがとう」

 

 

 

「覚悟を込めた曲です。ONE'S AGAIN」

 

 

最後のサビを歌う前だったろうか、観客をふっと見渡して、口の形だけで 「ありがとう」 と呟いたのが見えた。思わずこぼれてしまったような、声にもならない感謝の言葉に、ものすごくじんときた。

 

 

もう何度 やり直しただろう

わからなかった でも無駄じゃないからきっと

簡単に終わらせないから

この歌を僕らの覚悟にしよう

 

 

デビューして3年、下積みも含めればもっと長い期間。 もがいて足掻いて、何度もつまずきかけたその足で、地元奈良からは遠い、北海道のフェスのメインステージに立っている。

 

 

また好きなバンドが増えてしまった。カッコよすぎるんだよ。生き様が。

 

 

 

圧倒的なステージングだった。ものすごかった。またもや暴れすぎて足腰ガッタガタになっていた。軽いヘドバンで髪もボサボサになっている。しばらく 「すごい」 「かっこいい」 「えろい」 しか言えないマシーンと化した。

 

 

さて、次回はバニラズについて書きます。4本あるジョインレポのうちの4本目になります。最後までお付き合いくださいませ。

 

オーラルのPVリンク貼っときますね。ちなみに1本目の動画は 2:35から『mist…』に入り、3:30あたりで 「ムラムラするぜ」 が聴けます。

あおでした。

 

THE ORAL CIGARETTES『逆恨み小僧/mist...』 PV - YouTube

 

THE ORAL CIGARETTES 「DIP-BAP」 MusicVideo - YouTube

 

JOIN ALIVE 2017 ②

お次はフレデリック

 

数ヶ月前にハマったばかりだけど、毎日コンスタントに聴き続けている。フレデリックには、クセになりすぎちゃって手放せない煙草みたいな、収まりのよい中毒性がある。

 

 

FUTURE FROWERS というステージに30分前に駆け込むと、既にドラムの武さんがサウンドチェックをしていた。続いて隆児さん、康司さん (双子弟) と続き、ボーカルの健司さん (双子兄) が現れる。


生で見るフレデリック、顔ちっちゃ!色気もすごい!!そして何気ないアイコンタクトや、時折交わされる会話から、めちゃくちゃ仲いいんだなってことが伺えた。4人中2人は実の兄弟という核家族バンドだけど、他の2人だって家族みたいだった。

 

 

 

フレデリック

リハ

トウメイニンゲン

リリリピート

愛の迷惑

セットリスト

KITAKU BEATS

オワラセナイト

ナイトステップ

かなしいうれしい

まちがいさがしの国

オドループ

オンリーワンダー

 

(セトリ見つからなかったので、自分の記憶とネットで拾ったものを掻き集めて1番近い形にしました。多分合ってるけど違ったらごめんなさい)

 

 

 

リハの3曲とも聴きたいと思っていた曲で、初っ端からブチあがった。演奏を始めたとたん康司さんはすっごいニコニコし出すし、健司さんはスイッチが入ったように目つきが変わるしで、どんどんフレデリズムに引き込まれていく。

 

5分ほど前にリハを終え、メンバーは一旦袖へ消えた。

 

 

 

 

 

開演15:40きっかりに『KITAKU BEATS』をアレンジしたインストのようなものが流れ出す。わっと沸く会場。健司さんの声が告げる。

 

フレデリック、はじめます」

 

まぶしく笑いながら4人が現れて、

 

「40分一本勝負、始めたいと思います」

 

からの『KITAKU BEATS』。

KITAKU=帰宅、のことだ。「だから今夜は帰りたくないBeat  帰りたくないMid Night」 「君の隣でダンスだ 遊びきってから帰宅」。こうなったら40分間フルに遊びきるしかない。

 

私はメインボーカルじゃない人の歌声にテンション上がる性癖があるので、康司さんパートの 「素敵な夜のダンスナンバー 染み渡っていけ」 のとこで個人的にピークを迎えた。

 

 

 

『オワラセナイト』『ナイトステップ』と次々ヒートアップしていく。「ほら簡単な言葉を散々と吐いたら おわりおわりおわりおわりおわり」 辺りで健司さんがくわっと目を見開いてて、うわあ~~ノッてんなあ~~~!と嬉しくなった。

 

シングル発売を控えた新曲『かなしいうれしい』。サビ前の箇所に差しかかると、スッと顔の横で両手を構えた健司さんに合わせて、「タン・タン・タッタッタッ」 のリズムで手拍子を叩く。たのしい。

 

 

待ってました『オドループ』。なりふり構わず体揺らしてたので、記憶があんまりない。はっきり覚えてるのは、「カスタネットがほら たんたん たたたたんたたんたんたたんたん」 のとこで盛大に手叩くのが超楽しかったことぐらい。

 

ところで、いい歳した大人たちが必死で飛んだり跳ねたりして音楽を楽しんでる姿って、めちゃくちゃアホで愛おしい。帰りたくない。ずっと踊ってたい。

 

フレデリックに初めて出会って、踊ってたい夜を知ってしまった。帰りたくないBeatを知ってしまった。「踊ってたい夜が大切なんです とってもとってもとっても大切です」 という歌詞がすっと腑に落ちる。

 

 

 

最後は大好きな『オンリーワンダー』。フレデリックは歌詞よりも曲重視で聴くことが多いんだけど、この曲の歌詞は全編通してまるごと好き。

 

健司さんは 「だからジョインはジョイン わたしはわたし 君は君なんだ」 と、歌詞を変えて歌ってくれた。

 

この曲を聴けただけでもライブに来られてよかった、と深く思うことがある。今回は『オンリーワンダー』がそれだった。引用するのも野暮ったいぐらい全部好きな曲だ。

 

「フレデリズムを感じたい人は、ツアーでまた北海道来るんで観に来てください!」 と宣伝がなされて、40分一本勝負は大勝利のうちに幕を閉じた。

 

 

 

 

 

いつしか雨はすっかり止み、レインコートは熱気で蒸れまくっている。モッシュに潰されないようずっと踏ん張っていたせいか、終わった瞬間力が抜けて、しばらく母の腕を借りて歩いた。

 

けっこう人目気にせずノリまくっていたので、急に心配になって母に 「ライブ中の私って動きヤバかった?暴れてた?」 と聞いてみる。

「んー、ガチ寄りの常識あるファンって感じ」

「ガチ寄りの常識あるファン……」

「手振るタイミングとか超聴きこんでるなーって感じで、遠慮なく動いてもいるけど、周りの人に迷惑かけないようにきっちりマナー守ってノッてる」

超分析されてたじゃんハズい……。

 

 

フレデリズムにどっぷり浸りつつも、次のオーラルを見るために早足で歩き出した。

 

次回、③はオーラル編。

あおでした。

JOIN ALIVE 2017 ①

ジョインアライブに行ってきた。

 

7/15,16の2日間にかけて、岩見沢グリーンランドという遊園地で開催される、道内ではライジングサンに次ぐ大型フェス。

私は2日目に行ったので、ざっくりレポを。

 

 

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お目当てはフォーリミ、オーラル、フレデリック、バニラズ (インディゴも見たかったけどヘトヘトで断念しました)。

 

今回はフォーリミについて。

 

 

会場へは母の運転で向かう。降水確率100%なので覚悟はしていたものの、岩見沢に近づくにつれて激しくなっていく雨足。ワイパーじゃ間に合わないほどの豪雨で、前が見えない。ヤバい。

 

雨対策としてレインコートとレインパンツ (レインパンツまで履いてる人はいなかったけど、そのまま芝生に座ったりできるので超オススメ) を装着し、荷物はビニール袋に入れたうえでリュックにしまい直す。

 

駐車場から会場までは15分おきに無料シャトルバスが出ており、とっても楽だった。ライジングでもこのシステム採用されないかな~。

 

フォーリミが始まる1時間ほど前に到着し、急いで物販に駆け込んだ。大雨のせいかどこもガラ空きで、無事フォーリミとフレデリックのラババンをゲット。

 

 

04 Limited Sazabys

声出し

飛べない鳥 (ゆず、ワンフレーズのみ)

リハ 

medley

nem

days

セットリスト

monolith

fiction

escape

Warp

climb

Chicken race

me?

midnight crushing

Terminal

swim

 

 

メインステージの ROSE STAGE。30分ほど前に着くと、ちょうどリハーサルが始まったところだった。入念に音を確認していくメンバー。フェスだとこういう姿も見られるのでよい。

最後にボーカルのGENが登場すると、降りしきる雨に士気を下げていた観客が一気に沸き立った。

 

マイクチェックでワンフレーズのみ歌われた、ゆずの『飛べない鳥』。高音の伸びがキレイ。

ひととおりチェックを終えると『medley』『nem…』『days』の1番のみ次々と演奏されていった。

 

どれも好きな曲ばっかりで、リハでこれ?贅沢すぎない?命日じゃない?とドキドキした。あと私めちゃくちゃ端っこの方にいたのに、ニコニコ笑って手拍子を促すひろかずさん (赤い人) と目合ってしんだ。

 

 

リハを終えて一旦袖に引っ込んだ4人は、開演の13:30きっかりに再度現れた。

「名古屋からここ北海道まで来ました、名古屋代表 04 Limited Sazabysです」

 

雨はまだ降っており、観客のほぼ全員がレインコートを着ていた。その様子を見渡し、

 

「みんなびしょ濡れだなー!元々濡らすつもりで来たけど!もっと濡らしてやるよ!生で音を届けてやるよ!もっと気持ちよくしてやるよ!もっと気持ちよくなろうぜー!」 とGENさん。

カワイイ顔して真っ昼間からなんだこの人は。最高か。

 

 

 

※ ところで今回のジョインではずっとモッシュピットに突っ込んでいたので、曲の感想は 「最高だった」 「楽しかった」 ぐらいしか言えません。ご了承ください。

 

ものすごいペースでダイバーが後ろから前へとゴロゴロ流れていって、口当たりよくても正真正銘バリバリのメロコアバンドなんだなあと実感した。

 

重厚なのに疾走感のあるサウンド、綺麗なのに雨にも掻き消されない芯の強いボーカル、ありふれた言葉で悪いけどめちゃくちゃカッコよかった。

 

 

個人的に好きな『me?』や、なぜかジョイン3日前くらいからずっと口ずさんでいた『midnight crushing』も聴けて大歓喜

 

『me?』の「行けたらいいな 君の街まで 大した距離でもないからね」 という箇所を 「行けたらいいな 名古屋からここ岩見沢まで 大した距離でもないからね」 と変えて歌ってくれた。

 

バンドマンは地名呼ぶとき 「北海道」 でまとめがちだから、岩見沢って言ってくれて嬉しい。別に岩見沢市民でもなんでもないけど。

 

 

レインコートを着たままモッシュしていたら、こもった熱気で酸欠になりそうだったので、フードを取っ払ってずぶ濡れで見た。

 

濡れた前髪が額にまとわりつくのも、頭上でクラップハンズすると飛沫が顔に飛ぶのも、なんだか逆に楽しかった。野外ライブの醍醐味って感じで。

 

 

 

初めて見るフォーリミはひたすらカッコよくて、楽しくて、びしょ濡れで生音を楽しんでいたらあっという間に最後の曲になってしまった。

 

岩見沢に光が差しますように。ジョインアライブに光が差しますように。日本のロックシーンに光が差しますように」 という言葉から始まった『swim』。

 

私がフォーリミを好きになった入り口はこの曲だ。バイト先の有線で何度も流れていたこの歌が気になって気になって、歌詞を覚えて検索したら、名前は何度も聞いたことのある 04 Limited Sazabys の曲だとわかった。

 

何億通り奪い合ってひかり差した 悩んでる君の好きな方へ 泳いで」 というサビの歌詞は、曲の最後になると 「悩んでる君の好きな方へ さぁ、おいで」 と変わる。うまく言えないけど好き。

 

ジョインと同じ日に関ジャムにも出演し、地元名古屋で3年連続フェスを主催している 04 Limited Sazabys は、今後のロックシーンを引っ張っていくのだろう。

 

日本のロックシーンにひかりを差してくれるのが彼らだったら嬉しいなと思った。

 

 

私の夏フェス始めは、フォーリミによって最高すぎるスタートを切った。「JOIN ALIVE 2017 ②」 では、次に見たフレデリックについて書きます。

フォーリミのPV貼っときます。あおでした。

 

04 Limited Sazabys「Warp」(Official Music Video) - YouTube

 

04 Limited Sazabys『swim』(Official Music Video) - YouTube