あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

Famous Day

コンビニにアイスを買いに行くかどうかで30分悩み続ける私だけど、3秒で人生を決めてしまう。

 

高校も大学も即決した。きっと結婚とか、車や家を買うときもズバッと決めるんだろう。

 

また重大な決断を一瞬で下してしまった。

急に将来の夢を思いついて、3秒後には 「でも大変そうだし」「また遊べなくなるし」 とか言いながら、既に腹はくくっていた。

 

 

 

わりかし運命とか信じちゃうほうである。

 

無駄なことなんてのは存在しなくて、どんな回り道も最終的にはゴールに通じてると思ってる。

 

なんとなく好きだと思って追いかけてきた全てが、将来の夢を定めたとたん、面白いくらいひと繋ぎに連なった。あちこち散らばっていた点と点が、一直線に結ばれる感覚がした。

 

無駄だけど好きだからいいんだ!めいっぱい好きなことやろう!と思ってやっていた大学での勉強は、たぶん全部、必要なものだった。

 

去年受からなかった資格も、たぶん落ちていたからこそ意味があった。受かっていたら気づけなかった点がいっぱいあって、線を描けることもなかったと思うとゾッとする。落ちてよかった。

 

いつひっくり返してもいいようにと思って、できるだけ遠くまで行けるように、せっせとレールを敷いていた。それがドンピシャで目的地まで繋がっていた。そんな感じ。

 

 

思えば進路も、まったく心当たりのないところからひょいっと降ってきて、次の瞬間には 「これしかない」 と強く確信した。

 

将来何になりたいのかわからなかった。興味があることはたくさんあるけど、どれにも骨を埋める覚悟はできなかった。よほどブラックじゃなきゃなんでもいいと思っていた。

というか、つい今日までそう言っていたのに。

なんだってこんな唐突に。

 

わかんないもんだよなあ。既に 「なりたい」 じゃなく、「なる」 という確信はある。なんかそういうことに関しては予感が働く。

 

 

 

最近どハマりしている [Alexandros] の曲に『Famous Day』がある。

この英語自体は洋平さんの造語なんだけど、今日はまさに私にとっての Famous Day なんだろうな。

 

歌詞もまるっきり共感する。

ある日突然「答」見つかった」。

 

それな。ほんと。

 

おやすみなさい、あおでした。

 

All Our Yesterdays

back numberを2年ぶりに観てきました。ワンマンだと3年ぶり。

 

今回はいつものライブレポとは違って、バリバリ私情挟みまくるので、「あんたのエピソードは別に聞きたくない」 って方はさよなら。ネタバレ見たくない方はツアー終了までお待ちください。

 

 

 

 

All Our Yesterdays Tour 2017、通称AOYツアー。前も書いた通り、ライブはこれが人生初だという親友を連れていきました。

(http://bloomsky.hatenablog.com/entry/2017/02/28/214022 ←過去ブログ参照)

 

 

私自身、初めてのライブはback numberだった。あれからライブの楽しさを知り、いまでは年に10本以上参戦するライブ馬鹿に成り果てた。

 

そこまでいかなくても、ライブの楽しさを知ってもらえたらいいなぁと思った。世の中にこんな楽しいエンターテインメントがあることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

ふっ、と暗くなる照明。歓声とともに席を立ち上がるオーディエンス。座席のあるライブは久しぶりで、なんだか嬉しくなった。

 

オープニングムービーが流れる。「All Our Yesterdays Tour 2017」の文字が写し出されたのを最後に、映像が消え、ムービーを投影していた網状のスクリーンの向こう側にメンバーの姿が現れた。

 

ひときわ歓声が高まるなか、網状のスクリーンはおろされたまま1曲目の『はなびら』が始まる。

 

 

 

2017 5/13 セットリスト

1. はなびら

2. 高嶺の花子さん

3. 003

4. そのドレスちょっと待った

5. 花束

6. クリスマスソング

7. fish

8. 黒い猫の歌

9. アップルパイ

10. MOTTO

11. SISTER

12. 幸せ

13. 助演女優症

14. 恋

15. ハッピーエンド

16. 君の恋人になったら

17. stay with me

18. 光の街

19. 繋いだ手から

20. 青い春

21. スーパースターになったら

En1. 世田谷ラブストーリー

En2. 日曜日

En3. 海岸通り

 

 

スクリーン越しに back number がいる。大好きな back number のワンマンに、いま、大好きな友達といる。いきなりこみ上げてきそうになってぐっとこらえる。

 

網状のスクリーンに投影された3Dの照明がキレイだった。駆け巡る照明の向こう側に時折見える3人 (+バンメン) の姿。最上級のチラリズム

 

 

『高嶺の花子さん』が始まると同時にスクリーンは取り払われ、メンバーの姿が完全にあらわになる。

 

ステージ左右に配置されたモニターには、メインカメラの映像。上に設置された横長のモニターは3分割になっており、3人の姿がそれぞれ映しだされる仕組みになっていた。私は熱烈に小島和也を推しているので、和也さんのモニターを重点的に追いかけた。

 

 

『003』。コーラス箇所でもないのに 「抱きしめて 爪を立てて 薄い膜から」 の部分を口ずさんでいた和也さんにノックアウト。えっっろ。

 

 

ベース&コーラスの和也さんは、コーラス以外のところも結構口ずさんでいたし、ドラムの寿さんはマイクもないのに大きく口を開けて歌っていた。自分たちの曲、大好きなんだなあ。

 

 

『花束』『クリスマスソング』『fish』と畳み掛けるようにヒットチューンが続き、MCへ。

「和也はさ、トゥースとかやんないの?」 といきなり無茶ぶりを始める依与吏さん。

 

和 「やんないでしょ?!俺そういうキャラじゃないし」 

依 「和也のトゥースから曲始めるよ。それとも別のがいい?」

和 「トゥースで入れるような曲じゃないよね?!」

客 (拍手)

和 「拍手じゃないよ!だって次なんの曲か、みんな知らないでしょ?」

依 「色でいえば黒だね。動物でいえば猫。なにかっていうと歌」

和 「なんで言っちゃうの?!」

依 「いいんだよ別に~!トゥースが嫌なら他のやつでも~ (悪そうな顔) 」

和 「……いや、じゃあトゥースがいいです」

依 「チッ」

和 「チッてなんだよ!!はぁ……折れるな俺、折れるな俺~……」 「トゥース!(キメ顔)」

依 「…………」

和 「曲始めろよ?!!」

依 「いや、なんか、思った以上にカッコよかったから………まあいいや、曲いきまーす!『黒い猫の歌』!」

 

若かりし頃トガりまくっていた和也さんをこうもバカにできるのは依与吏さんくらいだ。依与吏さんがいない飲みの席では手がつけられなくなるらしい。依与吏さんにしかコントロールできないのだ、このベーシストは。

 

 

 

 

うろ覚えだけど確か『MOTTO』は、むせるほど色っぽいベースソロから始まった。表情も何もかもエロくて、終始 「うわ、えっっろ………」 と思っていた。さっきまで無邪気に笑ってたくせになんで急にこんなエロっちい顔するんだ?ギャップの緩急、いい加減にしてくれ。

 

 

 

 

『SISTER』には、個人的にものすごく思い入れがある。大学受験のとき、勉強がつらくなるとシャーペンを置いてじっくりこの曲を聴いた。

 

目指した雲はずっと高くて 夢見た島は遥か遠い場所だと知ってて わかってて踏み出してきたんだから」 という歌詞に何度となく救われた。この曲と、隣で肩を揺らしている親友が、受験期の心の支えだった。

 

費やしたすべてが意味を持つその時」 とは、いまこの瞬間なのではないか。ありきたりだけど、ここまでこれて良かったなあ。

 

 

 

 

『幸せ』『助演女優症』『恋』『ハッピーエンド』と、身を切るようなラブソングが続く。男友達を好きになってしまったことも、セフレになったこともないのに泣きそうだった。経験したことがなくても共感させてしまうんだから、依与吏さんのソングライティング術はすごい。

 

 

『君の恋人になったら』。カップリングとは感じさせないほどの存在感。

メンバー全員とにかくニコニコしてて、ハッピー感すごかった。歌詞はアンハッピーだけど。ライブでは『アップルパイ』と似たような立ち位置になるんじゃないかな。イントロが鳴った瞬間みんな笑って跳ねだすような。

 

 

 

 

『stay with me』でしっとり落ち着き、『光の街』が始まった時には息をのんだ。SISTERの次に好きな曲。

 

君は知っているのだろうか こんなにも救われている僕を こんなにも世界が輝いて見えてる事を

 

この部分を聴くとき、思い出すのは親友のことだ。光の街を初めて聴いた3年前からそれは変わらない。

 

放課後いつまでも繰り広げていた他愛ないおしゃべりに、私がどれだけ救われていたか、彼女は知らないだろう。嫌いだった高校に通い続けたのは、あのほんの数十分を過ごしたかったからだった。あの数十分が、私の暗い学生生活を色づけていた。

 

 

今 君の見ている空や街は どんな色に見えているんだろう

 

隣で肩を揺らす彼女が、私と同じことを考えているとは思わないけど、同じ景色を見ていられるだけで胸がいっぱいだった。あの頃まだ無名だったバンドのライブに、あの頃ずっと一緒にいた親友と来ている。じんときた。

 

 

 

 

 

本編ラストは『スーパースターになったら』。ここ数年で back number は本当に 「君がどこの街に住んでいても 遠くからでもよく見えるような光」 になったと思う。

 

 

 

 

印象的なMCをしたのはどこだったか。本編かな?アンコールで登場したあとだったかな?全然覚えてないけど、こうしたことを依与吏さんは言った。

 

「出会わなければよかったって思われるようなバンドにはなりたくない。思い上がることも、調子に乗ることもあるけど、みんながCD買ってくれたりこうしてライブに来てくれる愛情の上にあぐらかいてるつもりは無いから。けんしょ……謙虚になってもっと頑張ります。俺たちを見つけてくれてありがとう」

 

目を潤ませながらそう伝えてくれた。

 

 

見つけてくれてありがとう、なんて。いつも聴いてくれてありがとうとかじゃなく、見つけたこと自体に感謝してくれるミュージシャン、私は依与吏さん以外に知らない。

 

3年前の私のライブレポによると、そのときも依与吏さんは 「見つけてくれてありがとう。俺たちが大切にするから」 と鼻をすすりながら言っていたらしい。

 

大ヒット飛ばす前から、back number の芯は全くブレていない。初心をちゃんと抱きしめたまま、着実にスーパースターへの階段を上っている。

 

売れたからっていきなり洒落たブランドの服を着始めるでもなく、先輩風を吹かすでもなく、謙虚であろうとする姿勢がたまらなく好きだ。

イマドキの中高生にだけじゃなくて、誰もが認めるスーパースターになるその日まで、どうか追いかけさせてください。

 

 

 

 

ラストに『海岸通り』を持ってきたのにはニヤッとした。ベストアルバムに入っていないインディーズ曲だから、ピンときてないファンも多かったけど。

 

このまま時が流れれば きっと忘れるんだろうな 君がそれでいいのなら

実は僕 嫌なんだよ

 

「All Our Yesterdays Tour」 なんて過去を清算するようなタイトル銘打っておきながら、未練タラタラなこの歌を持ってくるあたり。最高。

 

二人窓の形をした 海岸線の絵を 笑って眺めてた日にもう一度帰ろう 君と一緒に帰ろう

 

 

高校時代を支えてくれた曲たちが、まったく色褪せることなく、むしろ輝きを増して出迎えてくれた。そんなライブだった。親友と一緒に、あの頃に帰れた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余韻にどっぷり浸ったまま、すっかり暗くなった会場の外に出る。ピンクや青へと少しずつ色を変えていくオブジェが、あちこちで光を放っている。

 

自撮りをする人々の波を掻き分けながらベストアングルを探す。「ピンクか紫のときが映えるよ」 「ほんと?よく撮れてるじゃん!それあとで送っといて!」 なんて話しながら、あ、と気づく。

 

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今 君の見ている空や街が 同じように輝いてるなら 探し物を僕はもう見つけていたんだろう

 

 

『光の街』の1節が、頭の中で躍る。

 

 

 

光るオブジェが建てられてるのって、もしかして、擬似的に 「光の街」 を作るため……?

 

 

『光の街』を聴けただけでも幸せなのに、まさか本当に 「光の街」 を歩けるなんて。それも親友と。うわあああ、ほんっっっとに一緒にライブ来れてよかった…………。

 

感極まって黙りこくる私に彼女は言う。

 

「楽しかったね。本当に来れてよかった」

 

 

あ~~もうそんなんズルい!!なんだよ同じこと考えてたんじゃん!!!同じように輝いてたんじゃん!!!!探し物見つかっちゃったじゃん!!!!!!

 

 

 

私が男だったらうっかり恋に落ちてた。危ねえ。

こんな長文、最後までスクロールしてくれてありがとうね。ライジングサン、是非またback number 観にいこうと思います。またレポ書かせてね。

あおでした。

 

一心同体

シングル発売まで取っておこうと思っていた『心』のMVを、ちらりと見てしまった。いろんな想いが溢れて止まらなくなって、何度も再生ボタンを押した。

 

 

NAOTOさんやチームラボと近々何か大きなことをやるのではないか、というのは薄々察していた。予想していたのに、いい意味で大きく裏切られた。

 

予想をはるかに上回るのがコブクロの得意技なら、それを全力で受け止めるのがコブファミの返し技だ。というわけで、長ったらしい感想書きます。

 

かっこいいとか、すごいなんて言葉で納めたくない。だから忘れないうちに、私なりの解釈を書きたい。

 

あくまでも私個人の見解であることをご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

『心』は、映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の主題歌である。

激務に追われ疲れ果てた主人公が、電車のホームに落ちかけるところから物語は展開していく。

 

小渕さんのサラリーマン経験を生かして書き下ろされたこの歌に、黒田さんが考案したというMVは、そりゃもうとてつもない奥行きを与えている。

 

 

コブクロ『心』MV
コブクロ 心 - YouTube

 

 

波打つ壁に囲まれ、ひとり孤独に舞うNAOTOさん。「君は僕の心」 と歌うサビに差しかかると、スポットライトが当てられ、白い服をまとった姿がくっきり浮かび上がる。社会という険しい荒波に揉まれる 「心」 を表しているのだろうか。

 

 

ところでこの曲では、自分の 「心」 のことを 「君」 と呼んでいる。体と心は文字通り一心同体で、どちらかがはぐれてしまってもいけない。

 

君を守れるのは 僕しかいないのに

そこから動けない君を置いて 僕はドアを閉めた

 

いわゆるブラック会社に使い捨てられようとしている映画の主人公と、歌詞がリンクする。このままでは壊れてしまうと気づいているのに、心をそっと奥底に閉じこめて見ないふりをする。そんな光景が浮かぶ。

 

 

 

1番が終わり、2番になると、全身黒で身を包んだ小渕さんが登場する。サビでは、これまたオールブラックで固めた黒田さんが現れる。

 

……個人的には、小渕さんに革ジャン、黒田さんにロングコートを着せてくれたスタイリスト大村鉄也氏にノーベル賞を贈りたい。

 

40歳を迎えたのになぜか若々しくなっている小渕さんと、逆に色気ダダ漏れの黒田さんも見所のひとつだと思います。

 

 

2度目の 「君は僕の心」 で、再度映し出されるNAOTOさん。黒ずくめで向かい合うコブクロのふたり。その合間を埋めるように踊る白色。光と闇、体と心のコントラストが、際立つ。

 

偽らない君をずっと この胸に抱きしめていたい」 と、淀みなく前方を指さす黒田さん。位置的には小渕さんをまっすぐ指さしているように見えるけど、私は 「心」 = NAOTOさんを指さしたのではないかとも思った。

 

離ればなれになっていた体と心がひとつになる。心にひそむ弱さと向き合ってはじめて、自分を認めることができる。

 

コブクロ、NAOTO、チームラボという大型コラボが生み出したこのMVは、そうしたことを伝えてくれた気がする。

 

仲間とコラボをする、というのは、仲間内でのノリに留まって自己満足で終わることも多い。でもコブクロは、コラボやタイアップで誰かと合わさったときにこそ、何倍にも何十倍にも力を発揮する。これがプロ同士の仕事ですね、おみそれしました。惚れ直しました。

 

 

 

 

最初に触れた通り、この映像の発案は黒田さんだという。近頃は曲以外のジャケットやアートワークや広報など、黒田さんが鮮やかなアイディアを持ちこんでくることが多い。

 

黒田さんの歌声を最大限に引き出すために、小渕さんは100点の曲を作る。その曲を120点にするために、全身全霊かけて歌う。そんな共依存の最大形態をもって、コブクロはずっと新しいものを生み出してきた。

 

互いの良さをどこまでも引き出しあえる、まさに 「一心同体」 なふたりだからこそ、たどり着けた境地。『心』は、そんな曲だと思う。

 

 

 

 

 

 

カップリングも楽しみ。あおでした。

 

fun time HORIDAY 6

ニゾンピロウズの対バンを観た。

愛すべきエゴイストたちによる美麗なステンドグラス。そんな夜を、観た。

 

『fun time HORIDAY 6』という、ユニゾン主催の企画。Zepp Sapporoで行われる初回公演に母と参加した。 

 

(本文はがっつりネタバレを含んでおります。MCは記憶を頼りに書いているので、言い回しや前後関係など微妙に違います。)

 

私はセトリ予想が得意なんだけど、ユニゾンのはまるで読めない。有名な曲ちょこっとやって、あとはマニアックなの多いんじゃない?と好き勝手に話す。「大さじと小さじの歌聴きたいな~」「歌わないでしょ!それよりインスタントエゴイスト歌わないかなぁ~」なんて語り散らした。

 

(ちなみにガチャではお目当てのしょくぱんくん、ふっくら仕上げ、しょくぱんちゃんをゲット。下はパスケースとラババン)

 

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トップバッターは the pillows。田淵さんが敬愛するバンド、という情報以外は一切入れずに行ったのだけど、超かっこよかった。長年ロックンロールに奉仕してきたバンド特有の風格が色濃く漂っていた。歌詞がぐっときて泣きそうになったりもした。

 

でもこのへんの記憶があんまりないのでMCだけ書く。セトリも省く。各自拾ってきてくれ。ごめんな。

 

「イェェーーーイ!!!空前絶後のォォ!!!UNISON SQUARE GARDENを愛しィ!!!なぜかユニゾン田淵に愛されたバンドォォォ!!!サンシャインピロウズ!!!!」

いきなりネタぶっこむさわおさん。しかもガチな声量。さわおさん並びにピロウズを一瞬で好きになってしまった。

 

 

「僕ら持ち時間が12、13曲くらいなんですよ。でも田淵くん、何曲リクエストしてきたと思います? 20曲ですよ!なので今日は田淵くんリクエストの曲しかやりません」

「みんな有名な曲とか予習してきたでしょ?でもそんなの1曲もやんねえからな!田淵くんが許してくれるわけないじゃん!ピロウズ愛が重すぎるんですよ、田淵くんは」

大好きなバンドと仲良くなって、自主企画に呼んだうえ全曲リクエストやらせるって、田淵さんはバンドマンの夢叶えすぎでは。

 

 

更にさわおさんの口から、「こないだ田淵くんとサシで飲んだとき、酔っ払って『僕ほんとに斎藤くんが大好きなんですよ』ってずっと言ってきて」 という衝撃発言。

斎藤くん (ユニゾンのボーカル) 好きなのは見りゃわかるけど、酔っ払って言っちゃうってことは日頃から思ってるんだろうし、にしても大先輩相手になに言ってんだよ。ほほえましすぎるわ。

 

  

ピロウズは今年で結成28年になります。ピロウズと同じように歩んでいくとすれば、ユニゾンもあと10年20年は続くはず。お前らいいな!あと10年20年は楽しく過ごせるぞ!」

 

この先数十年、ユニゾンや他バンドのライブに足を運んで歳を重ねていけるなら、そんなに幸せなことはない。ライブ通いを若気の至りじゃなく、これから先も生き甲斐にしていけたらいいなあ。

 

 

 

 

 

 

ピロウズが袖に消えると同時に、続々運ばれてくる見慣れたバンドセット。お馴染みのSEが流れはじめ、いよいよ UNISON SQUARE GARDEN がはじまる。

 

4/21 セットリスト

1. メッセンジャーフロム全世界

2. 桜のあと (all quartets lead to the?)

3. Silent Libre Mirage

4. プロトラクト・カウントダウン

5. instant EGOIST

6. 23:25

7. 光のどけき春の日に

8. デイライ協奏楽団

9. フルカラープログラム

10. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ

11. 場違いハミングバード

12. mix juiceのいうとおり

En1. Runner's High Reprise

En2. アトラクションがはじまる (they call it "NO.6")

 

 

1曲目、「大さじと小さじの間の気持ちいいところをついていく」 と斎藤氏が歌いはじめ、息をのんだ。聴きたいけど歌わないよねって話していた『メッセンジャーフロム全世界』。セトリの予想ナナメ上突くのうますぎるんですよ、ユニゾンは。小憎い。好き。

 

 

『桜のあと』が始まったとたん加速していくモッシュ。激しいの覚悟で5列目あたりにいたけど、ライブ慣れしてなそうなご婦人がぺしゃんこにされたのを目の当たりにし、比較的安全なゾーンへ移動する。ライブは臨機応変が求められる。いくら楽しくても倒れちゃったら元も子もない。

 

 

なんと5曲目は、もっとも聴きたかった『instant EGOIST』。出だしの 「君をストップモーション」 の歌声からしてシビれるし、なにより歌詞が好き。

 

ライブを一人ひとり自由に楽しんでほしい、というのがユニゾンの基本スタンス。みんなが同じタイミングで手を振るより、思い思いにリズムに乗るほうがいいという田淵さんの想いが、この曲から伺える。

 

ほら足を鳴らしちゃって ほら指を鳴らしちゃって やり様はいくつだってあるよ

『さあ 手を叩こう』? 気持ちがどうも乗らないなら 地蔵さん、そんぐらいは、許されて?

 

みんな一斉に手を叩くより、好きなように体を動かすほうがいいし、動きたくなければ地蔵 (=ライブで棒立ちする人のこと) になってもいいという。確かにユニゾンのライブは、自由に手を振ったりステップを踏んだりする人ばかりだ。

 

ああ それでもふぞろいに出そろった 心ステンドグラスはキレイだろう?

 

みんなが好きなように音楽を楽しむ。その光景を、ふぞろいのステンドグラス、と表現するのいいなあ。ステージからは (というか田淵さんには) そんなふうに見えるのかな。

 

ニゾンのライブにて、それぞれ好きなように楽しく動く、愛すべきエゴイストたちが好きだ。塗り残しひとつない絵画もキレイだけど、色とりどりに光るステンドグラスだって美しい。ということをこの曲は言いたいんだろうと勝手に思っている。

 

『instant EGOIST』からの『23:25』という流れもなかなか小憎い。

 

MCにも触れよう。さわおさんが話していたくだりを汲んで、「お前、俺のこと好きらしいな?」 と田淵さんに不敵な笑みを向ける斎藤氏。客席から黄色い悲鳴があがる。胸に重ねた両手を上下させてドキドキジェスチャーしてみせる田淵さん。

 

シンバルを叩きはじめた貴雄さんに、「怒んなって、俺は貴雄が好きだから」 とほほえむ斎藤氏。ドォン!!とドラムを叩くたかお。強まる黄色い悲鳴。ドキドキするたぶち。……ユニゾンは不仲だって言い張ってるのどう考えても嘘。

 

 

徹頭徹尾→場違いハミングバード→ミックスジュースと盛り上がる曲が続いてゆき、本編は終わりを迎える。

 

アンコール1曲目の『Runner's High Reprise』は、「ユニゾンピロウズ好きなくせに似てる曲がひとつもない」 というさわおさんの直談判から生まれたコテコテのパクリ曲。音源化も考えているらしい。公認とはいえ著作権が心配。

 

 

ラストは 『アトラクションがはじまる (they call it "NO.6")』。タイトルの通りこの曲では 「Oh, NO.6!」 と掛け声が入る。

「fun time HORIDAY 6」 とかけて、セトリのどこかには入るだろうと思っていたけど、最後の最後にぶち込んでくるひねくれっぷりがユニゾンらしい。一筋縄じゃいかさない素敵なロックバンドだ。

 

そんなわけで、ここ札幌にて始まった fun time HORIDAY 6 は、ツアーの開幕宣言をもって終演を遂げたのだった。

 

 

 

 

スタイルは違えど、ユニゾンにはピロウズの血が脈々と流れていることを実感したライブだった。田淵さんはあまり客席を見ておらず、ときどき2階席を仰いでいた。2階席でピロウズがユニゾンのライブを観てくれていたらしい。

 

好き勝手に肩を揺らしたりジャンプしたり手を突き上げるのは、いちエゴイストとしてものすごく楽しかった。近年稀にみる楽しさでした。

またきます。あおでした。

 

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20

20歳。

 

コブクロのふたりが出会い、共に音楽を奏ではじめたのが20歳の頃。私の母は20歳のときに父と出会い、その年に籍を入れた。

 

20歳。節目の年でもあり、試練の年でもある。まだ気づいていないだけで、私はもう既に岐路に立っているのかもしれない。

 

お酒が飲めるようになり、クレジットカードを作れる年齢になった私は、これから何ができるようになる?何ができる?

 

ぼんやり生きてもいい年齢では、なくなってしまったのかもしれない。頑張り時だぞ、おい。今のうちにできるだけライブに行って、たくさん本を読んで、いつか 「あの頃は楽しかったなあ」 って言えるようになりたい。

 

もう何か始まってるのかな。まだまだこれからなのかな。なんであれ、一瞬のチャンスも逃したくない。

 

今年はめいっぱいアンテナ張ります。あおでした。

エゴイスト上等

みんな同じではいられない。友達みんなが持っているたまごっちを買ってもらって、みんなと同じランドセルを背負って、同じ制服に袖を通して、同じ机を並べた私たちはいつか違う世界へ行く。

 

 

友達に入口まで付いてきてもらわなきゃ職員室にも入れないような、みんなと同じCampusのノートを使っていないと落ち着かないような私だけど、昔からこうと決めたらひとりでも突き進んだ。

 

中学の友達が揃って受験すると言った高校を目に留めず、知り合いのいない高校をひとりで目指したし、同級生がひとりもいない部活に迷わず入った。大学受験も似たような感じ。

 

 

 

だってこれは私だけの人生なのだ。長ーーい個人戦。トイレ一緒に行こうよ的なノリで、この先の長い人生まで一緒に歩んでくれる友達もいるまい。

 

いい意味で自分しか信用していないし、自分を裏切らないように頑張ってもいる。自己中心主義、エゴイズムを極めなきゃ、流されずに生きてくなんて無理。

 

 

 

追い越したって置き去られたって、自分の歩幅で歩きたい。他人に合わせてたまるかよ。

 

人生のゴールが山のてっぺんだとするなら、楽な下り坂を選んでのちのち苦労するようなヘマは踏まない。険しい山道だとしたって少しでも上を目指す。付いてこないなら置いてく、ひとりでも行く。そのぐらいの気持ちでいる。エゴイスト上等。

 

 

楽なことより、つらくても楽しいことしたいよな。苦労を惜しまないで、死にかけるたびに強くなるサイヤ人みたいにめらめらと生きていきたい。あおでした。

 

砕けろ

夢と呼べるほど綺麗なものじゃない、「執着」 としか呼べないような目標みたいなものを昔から持っていて。大人になっていくうちに忘れられるものだと思っていた。でも忘れたくないと思っていた。だから、大人に足を踏み入れかけている今になってもやっぱり忘れられなかったりする。本気で成し遂げるスタミナも覚悟もないんだけど、だからってぼんやりフェードアウトしていくのも寂しい話だ。どうしても叶えたい夢、なんてものじゃない。昔から握り続けてきたからじっとり執着しているだけの、このまま手放すのが惜しいだけの、そんなものだ。とっくに必要はないのに、愛着が湧いて捨てられないぬいぐるみのような。でも猛烈に悔しいと思った。泣きたくなるくらい嫉妬心が芽生えて、自分のなかにまだこんなものが残っていたことに戸惑った。どうしたらいいんだろうね。一つしかない答えをずっと見ないふりしてきた。忙しいことを盾にした。忙しくしていれば忘れられると思っていた。でも、寝る暇がないほど忙しくても、生きているのがやっとな時だって、忘れられなかった。ご立派な言い訳を振りかざして逃げようとする自分が嫌いだと思った。余計に悔しかった。忘れたり逃げきれるもんじゃないと思った。ねえ、全力でぶつかってみたらさ、全力で弾け飛んでくれるかな。こんなに頑張っても駄目なら仕方ないねって、真正面から諦められるのかな。諦めるために頑張ることが私には出来るのかな。なにかを賭けてまで手に入れる度胸は私にはない。どんとぶつかって、きっぱり諦めて、あの頃はなんか苦しかったけど楽しかったなあっていつか笑えるような大人になりたいと思ってるんだよ、ちゃんと。区切りっていうかけじめっていうか、そろそろ付けないと、みんなとっくに捨ててるお子ちゃまみたいな理想を持ったまま大人にはなりたくないんだよ。わざわざエイプリルフールなんて半端な日にこんなお経みたいな、おどろおどろしいブログを書かないとやってられないような、このままじゃ駄目なんですよ。執着なんて苦しいだけのこと本当はしたくないんですよ。こんな読み切れもしないような葛藤を持ち続けるのはもうやめて楽になりたいんですよ。だからさ、当たって砕ける覚悟を決めろよいい加減。