あおいろ濃縮還元

虎視眈々、日々のあれこれ

土曜、とりとめもなく

土曜も学校に行かねばならなくなったこの頃、下手すれば平日よりも早起きしなくちゃいけない土曜の朝が、ちょっとだけ嫌い。

 

学校に行く日は毎朝、円陣を組むような気持ちで、鎌倉で作ったリングを嵌める。なにもしたくない淀んだ朝に、横浜遠征のこと、横アリで聴いたあの曲のことを思い出す。あの曲を聴いたときにこれから1年間なにもかも乗り越えられると思った。こんなとこで折れてる場合じゃないのだ。やってやろうじゃん。毎朝、そうして気合いを入れ直す。

(この流れ、「あの曲」 ってもしかしたら『Ring』では?ネタバレでは?って深読みする人もいるかな~と読みかえして思ったけど違います。セトリに入ってるか入ってないか教えないけど『Ring』ではないです)

 

 

 

 

だけどやっぱり今日は特別に憂鬱で。

 

ほんとうは今日、学校なんかじゃなくジョインアライブに行きたかった。

岩見沢に染み渡る『starrrrrrr』が聴きたかった。小綺麗なカットソーとワイドパンツなんかじゃなくて、洗濯しすぎて襟ぐりの伸びたバンドTシャツとしわくちゃのリラコが着たかった。満員電車じゃなくてモッシュでぐちゃぐちゃになりたかったのだ。

 

 

内心メソメソしながら8時前に家を出る。アスファルトに照る日差しが眩しい。工事現場に作業服のおっちゃんたちが集まってラジオ体操をしていた。中学校のグラウンドでは野球部が準備体操をしている。この頃は早朝か昼過ぎか深夜しか出歩いていなかったので、まさに動きだす準備をしている街がなんか新鮮で愛おしかった。

 

バスに乗って再生するBase Ball Bear。今年のライジングサン、大トリをベボベスカパラのどちらにするかで盛大に迷っている。圧倒的にベボベの気分だけれど、『白と黒のモントゥーノ』が生で見れる機会なんてたぶんもう二度とないわけで。

悶々としながら『真夏の条件』を聴く。「ポロシャツ脱ぎ捨てて 迷える指を這わす」 という歌詞に差しかかったあたりで隣にポロシャツ姿の高校生が座ってきて、こんな漫画みたいなことがあっていいのかよ……と軽くどぎまぎした。

 

 

板書をとりながらも、いま私がこうしている間にも岩見沢は沸いているのだと歯がゆくなったりもした。だけど仕方ないし、ライジング行けるだけラッキーだし、明日はフレデリックのライブビューイングだし、じゅうぶん幸せなのに。欲張っちゃいけないな。ここで我慢したぶんライジングはもっと楽しめてありがたみを噛み締められるはずで。

 

嫌なことがあるからって不幸になるわけではない。朝の街が素敵だったこととか、エアコンのきいたバス、好きな音楽、代わりに小さな幸せはいくらでも転がっているわけで、いつもそこに目を向けられる人間でありたい。でもそれだけで満足したくはない。小さな幸せを噛みしめながら、より大きな幸せに向かって突き進むのだ。不幸なんて付け入る隙もないぐらい。

 

 

何を言いたいのか自分でもよくわからないけど、最近忙しいわりに心が豊かで平穏なのは、そういうスキルを磨けたからかな~と思う。

 

休憩時間にこれを書くことでいいリフレッシュになった。いっちょもうひと頑張りしてきます。そしてライブビューイングを楽しみ尽くす。やったる。

 

あおでした。

 

眠る街、ど真ん中で

大通~すすきのにて行われる 「四番街まつり」。

その野外ステージで、THE BOYS&GIRLS、通称ボイガルのライブを観た。

 

 

ボイガルは2度目。「桃白白ナイト」 というマイヘア主催のライブ以来2年ぶり。

歌詞に 「新川通り」 だとか道民に馴染みのある単語がばしばし出てくるのと、熱いライブパフォーマンスが印象的だった。こんな泥臭くてかっこいいバンドが北海道にいるんだ!と嬉しくなったのを覚えている。

 

そのボイガルが無料ライブをするということで、ろくに曲も知らないまま出向いた。連日降り続いていた雨はどこへやら、空は気持ちよくカラッと晴れている。薄いワンピース1枚で来たのに日差しが暑くて、出店で手に入れたビール片手に歩いている人が羨ましく見えた。飲めもしないくせに。

 

4プラ(4丁目プラザというファッションビル)前の交差点は歩行者天国になっていた。ふだん車の往来する道のど真ん中に現れる簡易ステージ。その前に置かれたいくつかのベンチには、ファンと思しき若者や、休憩している老人、親子連れまで、老若男女いろんな人たちがいた。

 

 

 

 

 

「普段はライブハウスっていう狭くてタバコの煙がぷんぷんもくもくしてるとこでライブしてます」 と話すボーカル・ワタナベシンゴ氏。

「ここは気持ちいいね!タバコくさくない!」 と嬉しそうに言い放ち、メンバーからツッコミを食らっていた。仲良さそう。

 

10分ほどで楽器のセッティング、音出しを終え、リハーサルで『錆びないダイヤ』を演ると一旦ステージを降りる。15:20、司会に呼ばれてふたたびステージに立ったときには、ドラマーがパンイチになっていた。初っ端からなかなかの破天荒っぷり。

 

「ここにいる人たち全部知らない曲だと思う。でも、それでいいのだ。それがいいのだ」

 

 

 

7/8 セットリスト

1. 歩く日々ソング

2. ノンフィクションの約束

3. せーので歌うバラード

4. パレードは続く

5. ライク・ア・ローリング・ソング

 

 

 

 

アルキタのCMに書き下ろされた『歩く日々ソング』。「丸まってたカナリヤの鳩もそれぞれの決意を胸に飛んだ」 という箇所で、前方に指を向けるシンゴさんに思わずニヤッとした。鳩をシンボルマークに掲げる 「カナリヤ」 という手芸品店は、ここ大通にある。

 

眠る街 ど真ん中で僕は 「その時」 が来るのを夢に見てる」。大通という栄えた街、その交差点のど真ん中でそう歌うシンゴさんを見ていたら、まだ1曲目なのに目頭が熱くなった。

 

風に煽られて機材が倒れたり、マイクスタンドが縮んで間奏のときに自ら手直ししたり、一時的にドラム以外の音がすべて出なくなったり、細々したハプニングはたくさんあった。でもそんなの全然気にならなかった。

 

時にステージを降りて、時に客席であるベンチの上に立って、アツく観客を巻き込んでいくボイガルはかっこよかった。楽しそうにリズムに合わせてうちわを降るおばあちゃん、食い入るようにステージを見つめる子ども。ライブハウスでは絶対に見られない光景が眩しかった。ロックは世代を越えられるのだと思った。

 

 

『せーので歌うバラード』の歌詞にも所々ニヤッとさせられた。「24時過ぎ丸山を追い越してった東西線」 「24時前一日の終わりを乗せた東豊線」 「ギターを持って逃げ出して雨に降られた南北線」、これらすべて札幌市営地下鉄のことだ。

 

あちこちに札幌を感じる歌詞がボイガルの魅力のひとつだと思う。東京やその他大都市のことを歌うバンドはあれど、札幌にフューチャリングした歌ばかり書くバンドは、私の知る限りボイガルくらい。道民としてはすごく嬉しい、こういうの。

 

 

 

「こんな嘘みたいに晴れた空の下」 と空を仰ぐシンゴさん。

「俺ら見るからに売れてなさそうでしょ?……『そうだね』じゃないよ!確かに売れてないけど!笑」

 

「俺らみたいな売れないバンドマン、俺らの仲間が西日本にたくさんいる。いま西日本がどういう状況かはみんなも知ってると思う」 と大雨災害のことを暗に示す。

「昨日は大阪でライブがあって。俺らは羽田から神戸に飛んでなんとか着けたけど、来れなかったバンドもいた。俺らの仲間もその中にいた」

「こんな晴れた空の下でライブができることを誇りにします。胸張ってやります」

言い回しなどだいぶ違うかもしれないけど、大体こんなニュアンスのことを話していた。自分たちに今やれることを全力で。そしてそれがボイガルにとっては音楽を鳴らし続けることだった。じんときた。

 

「THE BOYS&GIRLSという名前でやってるんだけど、覚えてなくてもいい。なんか変な奴らがよくわかんないこと歌ってたなって、帰ったとき、眠る前にベッドの中で思い出すだけでいい。変な奴らがいたなってそれだけでいい」

 

 

もうステージ降りないし暴れないから!ちゃんと歌うから!と言って始まった『パレードは続く』。今までも盛り上がっていたけれど、この曲でガラッと空気が変わったように思う。うまくいえないけどグッときた、この曲。

 

 

あっという間に最後の曲。シンゴさんが 「ライブハウスにしようぜ!……ここ空いてるけど、いいの?」 と、ステージとベンチの間にぽっかり空いたスペースを指すと、ライブハウス慣れしていそうな人たちがどっと押し寄せた。

 

『ライク・ア・ローリング・ソング』。曲に合わせて拳を突き上げて飛び跳ねる観客の様子は、もう完全にライブハウスそのもので。街中にライブハウスを作り上げてしまうボイガルすごいな。

シンゴさんはお客さんのうちわや腕をかじってみせたり、挙句ダイブして肩車された状態でしばらく歌ったり、好き放題やってた。お祭りのプログラムのなかのひとつ、というどアウェイなステージを完全にホームにしていた。

 

かっこよかった。がむしゃらで泥臭くてかっこよかった。たまたま通りがかったボイガルを全然知らなかった人のなかにも、なんかすごいことやってたなあって爪痕が残せたらいいなと思った。私もめちゃくちゃにわかだけど。

 

 

老若男女いろんな人たちがロックバンドの歌に触れて、魂に触れて、身も心も踊らされる風景はすごく美しかった。いい景色見せてもらったな~。

 

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(※これはボイガル全然関係なくて、ただのお祭りのうちわの写真)

 

いい加減コブクロ横アリ2日目やその他諸々のレポのほうも書き上げますね。あおでした。

 

序走

エリートコースまっしぐらだったかつての同級生は死の淵を彷徨い、現在は夜の仕事をしていると風の噂に聞いた。ずば抜けて美人だったあの子はシングルマザー、教室の隅で生きづらそうにしていたあの子は上京してバリバリ働いており、あの子は教育実習に、あの子は遠い国のホテルマンに。同い年なのに人生はこうも枝分かれしていくものなのかと不思議な気持ちになる。

 

私はといえば、いつでも勉強に追われながら、余暇をライブに注ぎ込む日々である。大学生ってもっと遊べるもんだと思ってたな。ずっと助走に次ぐ助走で、特に大きなことは成し遂げられていない。まだ。

 

わかりやすい波乱はないが、細々した試練はどっさりあった。傍からは順調に見えるのかもしれないけれど、要領が悪いから命がけで登りつめてきたわけで。小中高と12年間に及ぶ低迷期を乗り越えたおかげで強靭なメンタルも身についた。もう並大抵のことじゃめげない。

 

大人びて見える同級生たちを羨ましく思うことはあれど、だからといって焦らない。いままでの人生はまだ助走なのであって、ほんの序章に過ぎない。いつか出し抜く日を虎視眈々と狙うのだ。爪を研ぎ澄まして、チャンスを迎え撃つ日を待ってる。負けないよだれにも。

 

 

 

 

 

(フォロワーさん各位へ。就活に際して忙しくなるので、とりあえずライジングサンまでツイ禁します。それまではブログの更新を知らせる時と、リプライへの返信をする時しか呟きません。って書いてから気づいたけどツイ禁じゃなくてただの低浮上か。まあいいか。そういうことです。)

 

あおでした。

 

 

OTOツアー横浜記 2/3

コブクロOTOツアー、横浜アリーナ1日目。

 

の様子を綴る前に、ワンクッションとして、願望垂れ流しツイートをざっと載せておく。

(そのあとの文章からはがっつりネタバレかますので、嫌な人はここでブラウザバックお願いします)

 

 

 

 

 

 

 

 

「WELCOME TO THE STREET」 と銘打たれている通り、このツアーは、コブクロのふたりだけで行う "ストリートライブ" をコンセプトにしている。歌とギターのみのシンプルな構成でアリーナやドームを巡る。

 

 

会場に入り、目をみはった。

なんだこれ…………。

 

センターステージが中央に据えられ、そこからバツを描くように伸びる4本の花道。花道の上からはスクリーン代わりに白い布が吊るされ、ある映像が投影されている。

 

見覚えのあるグリコの看板。大阪は心斎橋、ひっかけ橋から見えるビル群を模したイラストが映しだされていた。ただしグリコ以外の看板には、もぎたての広告など、コブクロに馴染みのあるものが掲げられている。その下を行き交う人並み、がやがやとした効果音もあいまって、ある感覚に陥る。

 

私はいま、紛れもなく、ストリートライブに来ている。

 

路上から芽を出したふたり、その始まりの場所に、私たちは招かれたのだ。

 

 

 

 

 

 

開演時間を少し過ぎたころ、アナウンスが流れはじめる。アナウンスは本業のお姉さんではなく、明らかに小渕さんの声。

「LEDや手拍子などコブクロが喜びそうなことはどんどんやってください。もう我を忘れるぐらい、も~~こんな自分今まで見たことないってぐらいはっちゃけてください」

コブクロ以外のアーティストのライトを持ってきたり、まさかとは思いますが、懐中電灯にリボンを巻き付けて持ってくる人はいませんよね???」

「また、今回のツアーはふたりきりです。バンドメンバーがいない寂しさから、コブクロのふたりが楽屋から出てこない場合がございます」

などと会場を沸かせていく。

 

 

アナウンスが終わると、スクリーンに変化が訪れた。若かりしふたりがストリートライブをしている映像、それが矢継ぎ早に切り替わっていく。個人的には、「I will never forget loving you」 と『坂道』を歌うシーンでぶっ倒れそうになった。

 

映像が消える。歓声があがる。花道の両端にそれぞれコブクロのふたりが現れた。

 

中央に歩み寄り、拳をクロスする。はじまりの合図。

 

 

 

 

 

 

 

 

【2018 6/2 横浜アリーナ セットリスト】

  1. YELL
  2. One Song From Two Hearts
  3. Million Films
  4. ストリートのテーマ
  5. 君になれ
  6. 永遠にともに
  7. 2人
  8. DOOR
  9. Ring
  10. 風見鶏
  11. ここにしか咲かない花
  12. 潮騒ドライブ
  13. Moon Light Party
  14. ONE TIMES ONE

En1. YOU
En2. バトン

その日の気分→ 青
日替わり曲→ 赤

 

 

 

 

今年20周年を迎えるふたりのツアーは、メジャーデビュー1曲目で幕を開けた。「今 君は門出に立ってるんだ」、歌詞のひとつひとつがコブクロの姿と重なり、はやくも泣きそうになった。

 

次いで、『One Song From Two Hearts』。バスドラムのキックを踏む小渕さんの足元がビジョンに抜かれる。「外れた車輪 ボルト締め直したら Go way」 なんて歌われたら、もう駄目だった。大粒の涙が頬を伝っていくのがわかった。

ストリートから這い上がり、時代を席巻したふたりが1度立ち止まり、また進み出すために作った歌。ふたりきりで歌う 「二つの心重ね 歌うよ」 が、沁みる。

 

 

『Million Films』は、ギター1本だと聞こえ方がほんとうに違った。アコギの音のきらきら具合に、「ツマビクウタゴエ」 と通ずるものを感じる。

あとこれ純然たるラブソングなんだけども、 「100万枚撮りのフィルムでも撮りきれない程の想い出を 君と二人 未来へと焼き付けていけたら良いな」 という箇所を思わずふたりに重ねてしまった。尊い

 

 

 

 

 

「ギターコーラスの小渕健太郎です、今日は最後までよろしくお願いします」

「ボーカル担当の黒田俊介です」

「いつもならここでバンドメンバーを紹介するんですが、今日はふたりきりなので…」

「いや、小渕さん、メンバー紹介しましょう」

「?!」

「オンベース寛雄!」

突然の無茶ぶりにもかかわらず、アコギをベースに見立ててベンベン弾く小渕さん。動きも顔もだいぶ寄せてる。即興のくせに、弾き終えたあと手をヒラヒラさせる謎の動きまで完コピしている。

 

ベースやギターのみならずパーカッションやドラムまでも、アコギのホールを叩いて再現する。全体的に馬鹿にしてたけど(主に顔)クオリティは高い。

キーボードはどうするのかと思っていたら、ギターでキーボードみたいな音色を奏でたあと(すごい)ホールに顔突っ込む勢いでハミングし始めて笑った。よっしーさんの再現度高すぎる。

 

さすがにストリングスは……とだれもが思ったであろう矢先、小渕さんはなんのためらいもなくギターを肩に載せてあごで挟んだ。まじか。やる気かこの人。

「ファーストバイオリン漆原直美! 」

がんばって腕を伸ばし、バイオリンの真似をしてみせる。キツそうだったけど絵面はだいぶ面白かった。

黒田さんはこのくだりをひどく気に入って 「これ恒例にしよう!明日もやろう!」 と大ウケしていた。

 

 

 

 

WELCOME TO THE STREET、と銘打つからには外せない曲、『ストリートのテーマ』。確かこのとき、ふたりが突然ゴンドラに乗ってアリーナとスタンドの合間をそれぞれ半周しはじめた。

LEDといい握手会といいゴンドラといい、40代突入してからアイドル化著しくないですか。観客を、そしてなにより自分たち自身を飽きさせない努力が凄まじい。そういうとこ好き。

 

 

前回のツアーでは1曲目に歌った『君になれ』。アコギだとガラッと印象が変わることにびっくりした。演奏のシンプルさが、曲のもつメッセージ性をぐっと引き立たせる。

 

 

 

 

続いては 「その日の気分」 で曲を決めていくコーナー。

小 「何やる?なんでもいいよ!」 

黒 「『永遠にともに』は陣内さんと小渕さんの間でいろいろあったから、それ以外ならなんでもいいですよ」

小 「なんもないわ!話をややこしくすな!笑」 「じゃあ『永遠にともに』やる?」

 

なにが 「じゃあ」 なのか、と黒田さんも観客も思っていただろうけど、結局は『永遠にともに』をやることになった。黒田さんが楽譜を持って小渕さんのもとへあれこれ打ち合わせしにいく。

 

黒 「"共にする" こと多くない?覚えられへん。あとこの歌、ほんとは『永遠に智則』じゃないんですか?」 「智則歩き~♪ 智則探し~♪ 智則笑い~♪ 智則誓い~♪」

小 「曲中に思い出しちゃうからやめて!笑」

黒 「確かに歌い終わったあとに言うべきやったな」

ツッコむのも反省するのもそこなんだ???

ひとしきり永遠に智則のくだりで爆笑したあと披露した『永遠にともに』、直前まで智則智則言ってた人の歌とは思えないほどすごくよかった。「君はとても綺麗だよ」 のところめちゃくちゃ好きなんですよね、聞けてよかった。

 

 

 

「その日の気分」 2曲目は、お客さんのリクエストで『2人』をやることに。

黒 「『永遠にともに』と同じメロディーで歌っちゃだめ?2人探し~♪ 2人笑い~♪」

 

インディーズバージョンで披露してくれたこの曲、メジャー版ではカットされてる 「ほうら(ほうら) そうだ(そうだ) この場所に君が忘れてた傘届けずにいたら 今頃2人は出会ってないのかもね」 のとこも歌ってくれた。非常にレア。

 

 

 

次の曲も、何がいいかお客さんに意見を仰ぐ。小渕さんがどこからか 「DOOR!」 という声を拾い、「DOORって言ってる人おるよ!DOORやろっか」 と嬉しそうに提案する。やりたいっていうより、たぶん誰よりも小渕さんが聴きたいんだろうな、黒田さんの歌う『DOOR』。

前の2曲は楽譜を見ながらパートや歌の入り方をひそひそ打ち合わせていたのだけれど、この曲のときは何も確認しなかった。

 

わかってたけど、やっぱり、『DOOR』のエネルギー半端じゃなかった。「後悔は僕に何を教えてくれただろう?」 に被せる伸びやかな高音ハモリ、それを受けての 「行くしかないだろう」、鳥肌が立った。すごかった。こんな凄まじい歌が打ち合わせもなしに即興で歌えるのか。ストリートミュージシャンの底力を見せつけられた気がした。

 

 

 

 

 

次の曲、イントロで息が止まるかと思った。

最初に載せた私のツイートを覚えているだろうか。ホールツアーで初めて生で聴いたアコースティックアレンジの『Ring』が忘れられなくて。リクエストにも書いたこの曲が、まさかまた聴けるなんて。

 

指輪をイメージした円形の光がステージに落ちる。40代の色気漂う黒田さんのスタンドマイクさばき。指輪なんて硬いものを 「しずくの様に落ちてく恋の証」 と柔らかな水にたとえる感性がすごいな。

この手で壊して 粉々に忘れてしまおうと 鏡に投げつけたリングにこぼしたこの胸の痛みを 涙を」 と歌詞カードにない部分が終わると、小渕さんがブルースハープを吹き始める。なんであんなに激しさと切なさが同居するハープを吹けるんだ……。

息もつかせないほどの迫力でハープを吹ききり、アコギをさらに強く掻き鳴らす。こんなにもアコギをロックに弾き倒せるアーティスト、小渕健太郎しかいないと思う。

ハープ&ギターソロ、おそらく1~2分程度だったのだろうが、体感時間は果てしなく長かった。終わってほしくなかった。最高だった。

 

 

 

 

「リクエストでもランキング上位に挙がっていた曲をやります」 と始まった『風見鶏』。

何気なく交わした約束が 心の道を照らすよ」。ふたりにとっての約束とは、一緒に音楽やろうやと路上で交わした何気ない口約束のことで。20年間苦楽をともにして、こうしていまアリーナの大舞台にふたりきりで立っているコブクロに思いを馳せた。

 

 

 

4つの花道の上に降りるスクリーン代わりの白い布。そこに見覚えのある桜のイラストが投影される。原点であり頂点、コブクロのはじまりの歌、『桜』。

関係ないけど、この曲に一貫して出てくる花って、絶対に桜のことではないよね。名もない小さな花と桜ってどういう関係があるんだろう。いつか本気で歌詞解釈したい。

 

 

 

 

映像が切り替わる。暗い画面に目を凝らせば、静かに寄せて返す海と、しんと広がる夜空が見て取れた。夜の海岸。「何もない場所だけれど ここにしか咲かない花がある」 と小渕さんが歌いはじめて息をのんだ。『ここにしか咲かない花』。

歌のすばらしさは言うまでもなく、演出もすごかった。曲が進むにつれて徐々に明るくなり、オレンジに明けていく空。吊り下げられた布のみでなくセンターステージにも映像が投影されていた。砂浜が映しだされたステージはさながら小島のようになっており、一定のリズムで波が押し寄せる。目から入ってくるすべて、耳から入ってくるすべてがあまりに美しくて、棒立ちでぼけっと聴いていた。

 

 

 

ここにしか咲かない花』を作るために行った鳩間島の話もしてくれた。島までは4人ほどしか乗れない船に数時間乗る。黒田さんが座っているほうに船が傾いて、船長さんに注意されたという。ほんとかよ。

 

島には学校以外の公共機関がなく、もちろんレストランやコンビニもない。島民の方が振る舞ってくれた肉料理がなんであるか尋ねると、「これ?ヤギだよ、さっきそのへんにいたろ」 とのこと。

黒 「小渕なんてさっきまでヤギとツーショット撮ってたのに……笑」

小 「もう俺が『メェ~~!』言うて泣きたいくらいやったわ」

 

 

 

 

 

 

さてお待ちかね盛り上がりコーナー。一発目は『潮騒ドライブ』。ワイパーめちゃくちゃ気持ちいい~!あと毎回思うのは 「灼熱の海に氷点下の雨が降り注ぐようなキスをしよう」 ってどんなキスですか!!小渕さん!!ねえ!!!

 

『Moon Light Party』『轍』とアップチューンになだれ込む。「1 2 3 Hey! いけますか!」 って煽られたの最高に楽しかったけど、「みんなの Hey! も楽器です!」 ってのはよくわからん。好き。銀テ掴みながら手叩いて跳ねて、めちゃくちゃ楽しかったことだけ覚えてる。

 

 

 

本編ラスト、『ONE TIMES ONE』。

 

 

そう、これ。ひとりきりで雨に打たれてうなだれていた『One Song From Two Hearts』の時期を越え、実りの雨をふたりで浴びようと歌えるまで、どれほどの葛藤があったんだろう。

 

音源では荘厳なアレンジが施されていたこの曲を、小渕さんの吹くカズーと、ギター、そして歌声のみで紡いでいく。ふたりの歌声が重なり合えば無限の色が生まれる。1×1は無限大だ。

 

 

 

 

 

ふたりが袖にはけ(花道から下りるとき、わっ!!と後ろから押す素振りをみせるなど非常にイチャイチャしていた)アンコールを求める手拍子と『ストリートのテーマ』の合唱、「コブクロー!」 という掛け声が起きる。

 

 

 

アンコールどうもありがとう!と再びふたりが現れ、小渕さんが曲説を始める。アンコール1曲目は日替わり(※ほかの箇所ではもう歌わないのかな?)曲をするという。

 

メジャーデビュー前、インディーズ時代最後にできた曲を、と言って始まったのは『YOU』だった。

コブクロに数々のラブソングあれど、私が最も愛してやまないのが『YOU』なので、膝から崩れ落ちるかと思った。こんな終盤になにしてくれるんだ。もう語るまでもないほど最高ですよね『YOU』は。良すぎた……。いままでがんばって書いてたのにいきなり語彙喪失したオタクみたいになってごめん、ほんと~~に良すぎた………。

 

 

アンコールラスト。ふと推しが醸し出してくる父性に弱いので、感動的な曲説のさなかにも、「リレーを見る機会があって」 という言葉に過剰反応してしまう。

何もない所から生まれてきた人なんてひとりもいなくて、僕たちは命のバトンを受け継いで生まれてきたと。あと完全にニュアンスだけど、僕らの歌がだれかのエネルギーになったり、誰かにもらった言葉で明日も頑張ろうと思えたり、そういうのもバトンを繋いでるのと同じこと、みたいなことを話してくれた。

 

そうして始まった『バトン』。

 

命を繋ぐバトンのことを歌った曲としていままで聴いていたけれど、小渕さんの曲説を受けたあとだと、歌詞もなんだか違ったふうに心に響いた。

いつかは君も誰かに手渡す時が来る」 をいままでは命のこととして捉えていたけれど、言葉にだって命は宿っている。誰かからもらった優しさを、私だって誰かに手渡してあげたい。誰かの支えになれるようなバトンを繋ぎたい。


この曲そのものが、コブクロのふたりが未来へ手渡す、20周年へのバトンであるように思えた。20周年という節目を目の前に、はじまりのファンファーレをふたりきりで鳴らし、いまこうしてバトンを繋ごうとしている。そんなツアーなのだと思った。ONE TIMES ONE。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、7000字超えという非常に気色悪い横アリ1日目のライブレポはこれにて終わりです。お疲れさまでした。

横アリ2日目のライブレポもゆったり書いていくので、お暇があれば是非。さすがにここまで長くはならないので。ただ熱量はこれの倍以上あるかもしれません。悪しからず。

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。目薬さしてね。あおでした。

 

 

(横浜記1/3はこちら→http://bloomsky.hatenablog.com/entry/2018/06/07/002214

 

OTOツアー横浜記 1/3

「KOBUKURO WELCOME TO THE STREET 2018 ONE TIMES ONE」、通称OTOツアー。

6月2日・3日の横浜アリーナ公演を観にいった。

 

 

3回に分け、ひとり旅の思い出話と、横アリ2daysの感想をネタバレ満載でお送りします。

今回は、前乗り&横浜1日目前に観光したおはなし。コブクロまっったく出てこないです。ただの思い出話に付き合ってくれる人だけ読んでください。

 

 

 

 

 

ライブ前日の朝、北海道を飛び立つ。

行きたいところは事前にピックアップしていたものの、特に予定は立てていなかった。喫茶YOUかカリーアップに行ってもいいし、赤レンガや中華街を歩くのもいい。

 

この日は天気がよかったので横浜をふらつくことに決めた。成田からバスと電車を乗り継ぎ、横浜駅に降り立ったのは夕方。

 

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ハワイに本店を構えるアイランドヴィンテージ。私が世界でいちばん好きなコーヒー。フローズンマカダミアコナモカが大好きで、叶うならば5リットル飲みたい。もしくは浴槽にためて浸かりたい。アサイーボウルも絶品なのだけど、また今度。

 

 

 

せっかくなので、水上バスに乗って大さん橋に行くことに。思いつきでひょいっと動けちゃえるあたり、ひとり旅は最強だ。予定を立てない贅沢がやっと分かってきた近頃。

 

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水上バスに乗りながらミスチルの『水上バス』を聴く」 という夢を果たした。頬に受ける潮風 (石油の匂いはしなかった) と、イヤホンから流れる桜井さんのきらきらした歌声がめちゃくちゃ気持ちいい。

 

 

赤レンガで降り、15~20分ゆったり歩けば『蒼く優しく』のMV撮影地になった大さん橋へ着く。ふと見れば虹が出ていた。頭のなかで盛大に『虹』のイントロが流れだす。

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遠ければ遠いほど鮮やかな虹の色。

 

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あたたかな陽射し、心地よい潮風、空には虹、イヤホンから流れる『蒼く優しく』、なにもかもが最高で。横浜来れてよかったな~~。ライブいく前からこんなに幸せでいいんだろうか。

 

 

 

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ふたたび赤レンガへ戻り、billsのリコッタパンケーキを。心ツアーのとき小渕御一行が訪れたお店。世界一の朝食で有名だけど、夕食も世界一でしたよ。甘すぎない上品なパンケーキ、美味。

 

ジンジャーモヒートでほろ酔いになりながら、夜景を堪能しつつ駅まで歩く。涼しい夜風が心地よい。横浜は治安よくないみたいなこと聞いてびくびくしてたけど、赤レンガ周辺も新横浜も拍子抜けするぐらい治安よかった。なにこのいい街……。

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観覧車ってきれいだよねえ。特に乗ろうとは思わないけど見るのは大好き。

 

横浜、めちゃくちゃいい街だな~。そもそも港町が好き。栄えてる駅から徒歩で水上バス乗り場まで行けて、そこから観光地までクルーズできて、って最高すぎる。暑いわりに潮風は涼しくてほんとうに最高だった。

 

前乗り観光、終了。

 

 

 

 

 

 

翌朝、ライブ当日。

早起きして向かったのは横浜アリーナ、ではなく、鎌倉。ライブ前にひと観光いきます。

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鎌倉でアジカンの 「サーフブンガクカマクラ」 聴くのも夢だったんすよ。ほんとは江ノ電に揺られながら聴けたら最高だったけど。

 

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いちばんのお目当ては、鎌倉gramのオーダーメイドリング。じゃらじゃら指輪してる女子に憧れてたけど、中指や小指に合うサイズになかなか巡り合えないので、じゃあ作っちゃえと。

 

11時オープンのお店に9時半前に並び、11:15~の整理券をもらう。11:15からは30分ほど並び (普通は1時間前後かかるらしい)、リング3つを目の前で作ってもらうのには10分かからなかった。デザインお任せでお願いしたら、どどどどストライクなのをこさえてくれた。好みブチ抜いてる……。

 

 

鶴岡八幡宮を参拝し、小町通りを練り歩き、洒落たフレンチトーストを食べ、生しらす丼を食べ (食べすぎ)、鎌倉フル充電し終えたところでようやく会場へ。

 

炎天下のもと並び、ロンTをゲット。だぼっと着たかったのでLサイズ。

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丈感めっっちゃかわいくない?大村さんに夏のボーナス贈りたい。ほんといい仕事してる。

 

 

観光編はここまで。次からは2回に分けて横浜2daysのことを綴ります。ステージ構成からセトリから演出から、もう全開でネタバレするので、何も知りたくない方は参加後まで取っといてね。

 

あおでした。

 

 

(つづき・横アリ1日目ネタバレ満載レポ→http://bloomsky.hatenablog.com/entry/2018/06/20/202802

 

 

 

いつの日か本物の

コブクロの最新DVDを観た。

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もちろんお供はもぎたてで。積極的にスポンサーに媚びてくスタイル。

 

 

去年参加した心ツアー (http://bloomsky.hatenablog.com/entry/2017/12/30/130549) のこと、そのとき感じたことがぶわっと蘇ってきて、あれから半年経って少しでも成長できたんだろうかと黒田さんばりに自問を繰り返した。

 

前にも書いた通り、『Starting Line』『蒼く優しく』『心』の3曲を立て続けに聴いたとき、自分の心がどこに向かいたいのか教えてもらえた気がした。

 

でも。歩むべき道を見つけて、私にはこれしかないのだと思いながらも、最後の一歩がどうしても踏めなかった。自覚とか、覚悟とか、いろんなものがあやふやだった。いろんなものを失うのが怖かった。心ツアーに参加した当初は。

 

だけどね、夢を叶えたいって言ってんのに、何かを失うのとか痛みとか怖がってちゃなんにもならねえし、そんな生ぬるいままじゃ何も掴めるわけない。躊躇する理由が 「怖いから」 ならそんなもの目瞑って捨ててしまえ。

 

一切合切を捨ててゼロから音楽を始めたコブクロのように。活動休止して、もう一度すべてを捨て、新たなスタートを切り直したふたりのように。大事なものを捨てる覚悟がなければ夢を得る資格なんてない。

 

コブクロのライブを観てから半年が経って、そんなふうに思うようになっていた。あれからまだ何も成し遂げちゃいないけど、心の向かうべき方向をきちっと定めることはできた。

 

僕の心にはいつでも君がいて どんな迷いも鎮める風になる」。君、は、たぶん私にとっては夢のことで。やる前から怖いとかできないとか言ってちゃ、いつか盛大に実るかもしれない未来をみすみす逃すことになる。

 

このDVDを観ることで決意がより固まった。

 

 

 

 

 

どこへでも行けるようにせっせと敷いていたレールは、初めからここに繋がっていたのだと思う。そんな夢を見つけた。

 

もしも叶って、やっぱりしんどくて辞めてしまっても、叶わなくて違う仕事を選ぶことになっても。全力でやり切れるならどう転んでも後悔はしない。

 

入って間もないバイト先の先輩や上司も、応援してくれている。「叶うと思うよ~、まあがんばれ」 みたいな軽い感じだけど。友達ならまだしも、私のことをそんなに知ってるわけじゃない先輩方が頭ごなしに否定したりせずに 「へー!いいじゃん」 って言ってくれたのが嬉しかった。

 

友達とか先輩とか、大好きなコブクロの音楽とか、いろんなところから追い風もらえてる。だからもう進むしかないだろ。行くしかないだろう。ねえ。誰も何も信じられなくなっても、私にはコブクロという、音楽という拠り所がある。大丈夫。

 

OTOツアーは幸運にも参加できるけれど、次はわからない。その次もわからない。晴れて新しいツアーを観に行けたそのときは、夢が叶っているといいなと思う。いつの日か、そう遠くない未来、本物の私になってやる。指くわえて見とけ。

 

 

 

DVDの内容ぜんっぜん触れてないけど、セトリから何から最高なんでご自分で購入して観てください。4時間越えのボリュームだから買って損はないです。得しかないです。

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『白雪』がどちゃくそ好き。ぶっちぎりでえろい。

 

あおでした。

 

 

 

UNISON SQUARE GARDENを解剖する。

UNISON SQUARE GARDEN を誰かに勧めるとき、「曲すごくイイよね!でも、歌詞の意味がよくわからない」 とよく言われる。

 

 

確かに。ユニゾンの歌詞が大好きな私でも、初見じゃ全然わかんない。

 

一聴ではわからないなら それこそが贅沢な暇潰しだって思いはしないかしら」 と本人が『mix juiceのいうとおり』で言っているように、そもそも一度聴いただけでわかるようには作られていない。

 

『プログラムcontinued』では 「一見に関係ないことを大声で歌ってきたんだ 沢山の人が首をかしげてきたけれど」 などとも言っている。

 

大切なことは、見つからないようにそっと隠しておく。わからない奴は一生わからないままでいい、見つけてくれた君にだけ届けばいい。そんなふうに考えているのだと思う、田淵さんは。

流星のスコール』で 「難しい言葉じゃわからない伝わんない もう知ってる そんなこと だからこそ、ただ、君に届け」 と言っているように。

 

 

ところでご存知とは思いますが、ユニゾンの作詞作曲はあの爽やかなギターボーカルではなく、テレビ出演のたび 「怖いベースの人」 でトレンド入りする彼です。

日本一見切れるベーシストこと田淵智也さんが、ほぼ全ての楽曲を手がけています。

 

何も関係ないようで、実は大事なメッセージが秘められたユニゾンの歌詞を、解剖したいと思います。

 

「スリーピースバンドなのにカルテットにこだわる理由」 についてメスを入れていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

【スリーピースバンドなのに、カルテット】

 

田淵さんが書く歌詞には、何度も出てくるお気に入りのフレーズがある。「face to face」 「健忘症」 「友達」 あたり。好きだよね。

 

そのなかでも特に印象的なのが、「quartet (カルテット)」 という言葉。意味は 「四重奏」。

 

そう、これ、おかしいんですよ。ユニゾンって3人編成なのに。ボーカル&ギター斎藤宏介、ベース&コーラス田淵智也、ドラム鈴木貴雄のスリーピースバンドなのに。

 

なんでスリーピースバンドである彼らが 「quartet」 にこだわるのか、私なりの解釈を2通り述べたい。

 

 

 

まずひとつめ。

『桜のあと(all quartets lead to the?)』という曲にこんな歌詞がある。「キック、リズムを打て! ベース&ギター おまけに僕が歌えば四重奏」。

 

田淵さんはつまり、ギター、ベース、ドラムに加え、斎藤さんのボーカルをひとつの楽器 (?) にカウントしている。だからしきりに 「四重奏」 なんていうわけだ。

 

ゴリゴリ主張の強い演奏も、伸びやかなボーカルも、どれひとつとして欠けてはならない。4つの響きが揃って初めてUNISON SQUARE GARDENなのだ。

 

 

 

 

もうひとつは、「喜怒哀楽」。

 

四つの感情が行き交って 次々に色を成して この街が幸せになって そんぐらいのコントラストを奏でているんだよ」。

 

この歌詞から、四つ、奏でる、というワードが出てくる。この曲のタイトルが『kid,I like quartet』だというところからしても、quartet=四重奏=喜怒哀楽、と田淵さんが捉えていることは間違いない。

 

 

同曲で 「あらゆる喜怒哀楽情景 散りばめ何処にもない造形を 重ねて連なっていく」 とも言っているし。前述した『桜のあと~』にも 「with 喜怒哀楽」 と出てくる。

 

田淵さんは、喜怒哀楽という4つの感情が奏でるハーモニーを大事にしているのだと思う。

『kid~』を聴けば、嬉しくなったりむかついたり悔しくなって恨んだりするのは当然のことで、取り繕うのは好きじゃないぜ的なことが歌われているとわかる。

 

キレイにメッキ塗りたくって 汚いところ見せないで お涙頂戴彷彿って ふざけんなよ」。繕うことよりもむき出しの感情で正々堂々勝負したいんだろうな。

 

 

 

田淵さんがquartetにこだわる理由、

UNISON SQUARE GARDENはボーカル、ギター、ベース、ドラムの4つの響きが揃って初めて成り立つから。

② 喜怒哀楽という4つの感情が奏でるハーモニー、つまり四重奏に重きを置いているから。

 

だと考察します。QED

 

 

 

 

 

 

 

 

ニゾンに関してはまだ 「田淵智也、東京大好き説」 「口が悪い歌詞多すぎ問題」 とかいろいろ語りたいテーマ山積みなので、またいつか書けたらと思います。

あおでした。